「お花」は旅行の目的の人気のテーマの一つ。季節に応じたお花の名所を訪ねて、色彩豊かな景観を楽しむことができます。梅の花は日本で古くから愛されてきた花で、長かった冬を過ぎて、春の訪れが近づいていることを感じさせます。今回は東海地方の梅の名所を厳選して7か所紹介します。
梅の花の魅力
梅の花のどういった点が魅力なのでしょうか。まずは梅の花の魅力と梅にはどんな種類があるのかを紹介します。
梅の歴史
梅は私たち日本人に古くから愛されてきた花。縄文時代末期の遺跡からも梅の種などが発見されています。万葉集にもよく詠まれている花です。現在の元号「令和」は奈良時代に太宰府の長官であった大伴旅人が梅花の宴を開いたときに詠まれた歌「梅花の歌三十二首」の序文にちなんでいます。
梅の品種
梅にはたくさんの品種があってその数は300種以上とも500種以上ともいわれています。大きく分けて次の3つの系統に分かれています。
野梅系(やばいけい)
野梅から変化した原種に近い梅で、中国から渡来した梅に由来するといわれています。枝は細く、花も葉も比較的小さいけれど。とてもよい香りがするのが特徴です。
緋梅系(ひばいけい)
野梅系から変化したもので、枝や幹の内部が紅く、花は紅色・緋色です。 花が白くても、枝の髄が紅いもの緋梅系に分類されます。
豊後系(ぶんごけい)
梅と杏との雑種で、葉が大きく育ちの良いものが多いのが特徴です。杏に近く、花は桃色のものが多いです。
東海地方の梅の名所・おすすめ7選
熱海梅園(静岡県熱海市)
明治19年(1886)開園。日本で最も早咲きの梅を見ることができるといわれています。梅は樹齢100年を超える古木を含め60品種・469本、紅葉樹は約380本もあり、のんびり散歩をしながら自然美を楽しめます。
住所:静岡県熱海市梅園町8-11
アクセス:JR来宮駅より徒歩約10分
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修善寺梅林(静岡県伊豆市)
総面積30,000㎡の丘陵地いっぱいに20種1,000本の紅白梅が咲き乱れます。樹齢100年を超える古木もあります。2月には梅まつりが開催されて、茶店も出て甘酒の無料接待などがあります。高台には富士山ビュースポットもあり、梅と富士山のコラボレーションを楽しめます。梅林の中には岡本椅堂の「修禅寺物語碑」をはじめ修善寺ゆかりの高浜虚子、尾崎紅葉、中村吉右衛門らの句碑6基と茶室「双皎山荘」などが点在しています。
住所:静岡県伊豆市修善寺
アクセス:修善寺駅より東海バス15分「梅林口」下車
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名古屋城(愛知県名古屋市中区)
徳川御三家の一つ、尾張徳川家の居城だった名古屋城。城内では「西之丸エリア」と「二之丸エリア」の梅林を中心に梅が咲いています。それぞれ異なる梅の花が見られ、違った雰囲気で梅の花を楽しむことができます。
住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1
アクセス:地下鉄名城線「名古屋城」駅7番出口より徒歩5分
農業センターdelaふぁーむ(愛知県名古屋市中区)
約5000㎡の敷地に約12品種約700本のしだれ梅が植えられていて、しだれ梅園としては国内最大級の規模。一重咲きの白、八重咲きの桃色など、さまざまな品種が豊かに垂れかかっていて、ほのかな梅の香りを感じながら小道を歩くことができます。開花期は2月下旬から3月中旬で、例年「しだれ梅まつり」が開催されています。
住所:愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号
アクセス:地下鉄鶴舞線平針駅もしくは赤池駅下車、徒歩約20分
梅林公園(岐阜県岐阜市)
約50種1,300本の梅の木が植えられていて、毎年1月中旬から早咲きの梅が咲き始め3月上旬から見頃を迎え、3月下旬まで様々な梅の花が楽しめます。3月上旬には梅まつりが開催されます。園内には蒸気機関車D51も展示されています。
住所:岐阜市梅林南町
アクセス:JR岐阜駅よりバスに乗車、約10分、「梅林公園前」バス停で下車。徒歩約3分
なばなの里(三重県桑名市)
「なばなの里」は四季折々の美しい花々が咲き誇る、日本最大級の花のテーマパーク。梅、桜、桃、チューリップやコスモス、ベゴニアなど花々の他、ホタル、イルミネーション、日帰り温泉も楽しめます。名古屋駅から直通バスも出ていて、気軽に足を運べます。梅の花が咲く時期には煌びやかなイルミネーションも楽しめます。
住所:三重県桑名市長島町駒江漆畑270
アクセス:
名古屋から(30分・バス)名鉄バスセンター「長島温泉」行き、「なばなの里」下車すぐ
JR・近鉄「桑名駅」から(バス)「なばなの里」行き終点下車すぐ
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いなべ市農業公園梅林公園(三重県いなべ市)
38haに及ぶ広大な敷地内には実梅を中心とした広大な梅林と、花梅を中心とした庭園風梅苑、農業体験のできるクラインガルデンなどがあります。東海エリア最大級の100種類・4,000本以上の梅が咲き乱れて、毎年3月には「梅まつり」が開催されます。
住所:三重県いなべ市藤原町鼎3071
アクセス:【車】名神高速道路 関ヶ原ICからR365経由40分【電車】三岐鉄道北勢線阿下喜駅よりタクシーで20分
まとめ
まだまだ寒い日が続く2月ですが、咲き誇る梅の花を見ると、「もうすぐ春が来る」ということ実感できると思います。梅の花と歴史的建造物や自然景観の調和する光景はとってもフォトジェニック。家族・ファミリーのお出かけの参考になると幸いです。