梅雨の時期の風物詩ともいえる紫陽花。じめじめしてちょっと憂鬱な時期ですが、色とりどりに咲き誇る花々はとってもフォトジェニックで心も癒されます。首都圏からアクセスのよい箱根は紫陽花の名所。そこで2023年の箱根の紫陽花の見どころと楽しみ方を紹介します。
箱根 登山電車「夜のあじさい号」運行情報
箱根登山鉄道沿線では6月中旬から7月初旬にかけて紫陽花の花々が咲き誇ります。箱根湯本駅付近と終点の強羅駅は標高差が約445m。紫陽花の花は麓の箱根湯本駅付近から咲き始めて、上の駅に向かって順々に見ごろを迎えるので、長い期間楽しむことができます。電車から眺める紫陽花の花々は見ごたえ抜群です。
箱根登山鉄道沿線のあじさいスポット
- 箱根湯本駅付近
- 塔ノ沢駅付近
- 出山信号場〜大平台周辺
- 宮ノ下駅付近
- 彫刻の森美術館付近
- 旧温泉幼稚園付近
ライトアップされた沿線のあじさいを座席指定列車から楽しめる「夜のあじさい号」が今年も運行。あじさいの見どころで徐行や停車を繰り返しながら進み、よりゆったりとあじさいを鑑賞することができます。
運転期間
6月15日(土)〜6月30日(日)
運転区間
箱根湯本駅~強羅駅
運転スケジュール
6月15日(土)〜6月20日(木)
平日
あじさい1号 アレグラ号 <箱根湯本駅>18:54 発 <強羅駅> 19:53 着
あじさい2号 アレグラ号 <強羅駅> 20:17 発 <箱根湯本駅>21:05 着
土休日
あじさい1号 アレグラ号 <箱根湯本駅>18:53 発 <強羅駅> 19:44 着
あじさい2号 アレグラ号 <強羅駅> 20:15 発 <箱根湯本駅>21:04 着
6月21日(金)〜6月30日(日)
平日
あじさい1号 ベル二ナ号 <箱根湯本駅>18:52 発 <強羅駅> 19:43 着
あじさい3号 アレグラ号 <箱根湯本駅>20:12 発 <強羅駅> 21:03 着
あじさい2号 アレグラ号 <強羅駅> 19:15 発 <箱根湯本駅>20:02 着
あじさい4号 ベル二ナ号 <強羅駅> 20:17 発 <箱根湯本駅>21:05 着
土休日
あじさい1号 ベル二ナ号 <箱根湯本駅>18:52 発 <強羅駅> 19:44 着
あじさい3号 アレグラ号 <箱根湯本駅>20:10 発 <強羅駅> 21:04 着
あじさい2号 アレグラ号 <強羅駅> 19:15 発 <箱根湯本駅>20:00 着
あじさい4号 ベル二ナ号 <強羅駅> 20:09 発 <箱根湯本駅>21:04 着道
強羅行は「宮ノ下駅」、箱根湯本行は「塔ノ沢駅」で写真ストップの時間があります。
座席料金
おとな500円/ こども250円
あじさいライトアップ2024
夜は沿線6か所でライトアップが行わます。ライトアップに照らされた幻想的な満開のあじさいは非日常感もたっぷりです。2023年のライトアップの概要は次の通りです。
【期間】 6月14日(金)〜6月30日(日)
【時間】 18:30~22:00
【場所】 箱根湯本駅先、大平台駅付近(2箇所)、旧温泉幼稚園付近(宮ノ下駅~小涌谷駅間)、彫刻の森美術館付近、全5箇所
箱根 紫陽花の名所5選
箱根登山鉄道沿線以外にも箱根には紫陽花の見どころはいっぱい。そこで箱根エリアの紫陽花の名所を紹介します。
箱根ガラスの森美術館
緑豊かな箱根仙石原にあるガラスの美術作品と、ヴェネツィアの世界をコンセプトとした美術館。ヴェネチアン・グラス美術館では15世紀から18世紀にかけて造られたヴェネチアン・グラスの技工を堪能することができます。現代ガラス美術館では19世紀後半に再び復活した新しい現代ヴェネチアン・グラス作品を鑑賞することができます。
庭園からヴェネチアン・グラス美術館エントランスへ続く橋にかけられたクリスタルガラスのアーチは「光の回廊」と呼ばれていて高さ約9m、全長約10m、約16万粒のクリスタルガラスがキラキラと様々な表情を見せてくれます。また、ガラス体験工房ではサンドブラスト、フュージング、ヴェネチア仮面作成を体験することができます。
70種4,500株のあじさいが早咲き(6月下旬)・中咲き(7月上旬)・遅咲き(7月下旬)と順に咲き誇り、さらにクリスタル・ガラスのあじさい“オルテンシア”が太陽光と風を受けてキラキラ輝きます。
箱根ガラスの森美術館
開館時間 10:00~17:30
料金 大人1800円/高大生 1300円/小中生 600円
強羅公園
強羅公園は大正3年に開園されたフランス式整型庭園です。四季折々の美しい花や噴水池、ローズガーデン、茶室など、散策を楽しみながらゆっくり過ごすことができます。また園内には温室もあり、四季を通して花木が楽しめます。
あじさいは藍姫などの山アジサイが約20種類、カシワバアジサイなどの西洋アジサイが数種類と、品種も豊富。例年、「あじさい展」が開催されていて、山アジサイと西洋アジサイ、合わせて約80種類の展示と販売が行われます。
公園のシンボルともいえる噴水のそばにはサンドイッチ料理「一色堂茶廊」とカフェ「Pic」があり、季節の草花や箱根の山の景観を楽しみながらカップルで食事やカフェを楽しめます。
園内の体験工芸館箱根クラフトハウスでは、吹きガラス、陶芸、サンドブラスト、とんぼ玉、ポタリーペインティング、切子といった工芸体験を楽しむことができます。
強羅公園
営業時間 9:00~17:00(入園は16:30まで、冬季は10:00開園)
年中無休
彫刻の森美術館
自然と芸術の調和を目指して箱根に造られた、国内最初の野外美術館。約7万平方メートルの広大な敷地に120点ものアート作品が展示されています。ピカソ館のピカソ・コレクションは300点余りを数え、絵画や彫刻、タピスリー、ジェマイユ、金銀オブジェなど多様な技法の作品が揃う世界有数のコレクション。またイギリス彫刻界の巨匠、ヘンリー・ムーアの作品も世界有数のコレクションを誇り、円熟期から晩年に至る26点の作品が順次公開されています。
園内にはセイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約500株が植えられていて、野外空間ならではのあじさいとアートが調和した空間を楽しめます。
彫刻の森美術館
営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)年中無休
料金:一般:1,600円、大学生・高校生:1,200円、中学生・小学生:800円
阿弥陀寺
江戸時代初期に木食遊行僧・弾誓上人が開いた山寺。38代水野賢正住職が植えたあじさいが本堂までの山道を彩り、「あじさい寺」として多くの人々に親しまれています。皇女和宮ゆかりの寺としても知られています。穴場的なスポットです。
阿弥陀寺
交通手段:箱根湯本駅から箱根登山線(強羅行)約4分「塔ノ沢駅」下車、徒歩約16分
住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢24
大平台 あじさいの小径
箱根登山鉄道大平台駅を降りて、徒歩5分ほどの住宅街にある小道は、あじさいの季節になると旅館や家々の庭先が色とりどりのあじさいに彩られます。駅を出ると左手の方に、大平台温泉の案内図があり、道々の曲がり角に、小さな「あじさいの小径→」という看板があるので、その案内に従って坂道や階段を上がって行きます。大平台トンネル手前の坂道付近や大平台踏み切りは線路脇に咲き誇るあじさいと登山電車を撮影することができます。線路沿いなので電車にはくれぐれも注意してください。
箱根の旅は「箱根フリーパス」がお得!
「箱根フリーパス」は小田急で発売している箱根登山鉄道全線、箱根ケーブルカー、箱根ロープウェー、芦ノ湖の海賊船、箱根登山バス、観光施設巡りバスなどが乗り放題になる便利なきっぷ。
2日間用と3日間用の2種類があって、発着駅によって値段が異なります。例えば新宿発着の場合2日間用が5,140円、3日間用が5,640円。小田原までの小田急線の往復乗車券も含まれています。ロマンスカーに乗るときは別途、指定席特急券が必要になります。
強羅公園の入園料が無料になるほか、観光スポットにも入場料の割引などの特典があります。「夜のあじさい号」に乗るときは乗車券としても利用できます。
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まとめ
2024年の箱根の紫陽花の楽しみ方を紹介しました。「夜のあじさい号」は満席必至。「夜のあじさい号」に乗らなくても通常の定期運行の列車でももちろん、ライトアップされた夜の紫陽花を楽しめます。初夏の箱根の旅の参考になると幸いです。