新型コロナウィルス感染拡大を受けて、注目度が高まっている「キャッシュレス決済」。クレジットカードやデビットカードをはじめ、S交通系ICカードやWAONなどの電子マネー、QR/バーコード決済など多種多様。通信料金と一緒に代金を支払う「キャリア決済」も「キャッシュレス決済」の一つ。ますます普及するECサイトでの購入代金の支払いでも「キャリア決済」での支払いも可能。ホテル予約で「キャリア決済」を選べることもあります。ここではキャリア決済の特徴とメリットについて紹介します。
キャリア決済3社のサービスと特徴
まずNTTドコモ・au・ソフトバンクの3社が提供しているキャリア決済のサービスについて特徴を見てみましょう
ドコモ払い
「ドコモ払い」はNTTドコモが提供している決済サービスです。PCやドコモのスマートフォンなどの端末でオンライン購入したデジタルコンテンツ、アプリやショッピングの代金を月々の電話料金とまとめて支払うことができます。iモードもしくはspモード契約、料金プラン「ahamo」の利用が必要です。利用限度額は19歳までは毎月10,000円まで、20歳以上は初期設定が毎月10,000円まで、契約期間に応じて利用限度額を変更することが可能です。設定可能な利用限度額は以下の通りです。
年齢 | 契約期間 | 設定可能な利用限度額 |
---|---|---|
19歳まで |
― |
10,000円/月 |
20歳以上 |
1~3ヶ月目 |
10,000円/月 |
4~24ヶ月目 |
~30,000円/月 |
|
25ヶ月目以降 |
50,000円/月、80,000円/月、100,000円/月 |
auかんたん決済
「auかんたん決済」はauが提供しているサービスでau IDを利用して、スマートフォンやPC等で購入したコンテンツ・ショッピング等の代金の支払いができるサービスです。契約した初期状態で利用可能です。au IDを持っている人なら誰でも利用することができます。購入時に「auかんたん決済」を選んで、暗証番号を入力するだけで手続き完了です。利用上限額は以下の通りです。
年齢 | ご利用上限額 |
---|---|
~12歳 | 最大 1,500円 |
13~17歳 | 最大 10,000円 |
18~19歳 | 最大 20,000円 |
20歳以上 | 最大 100,000円 |
ソフトバンクまとめて支払い
「ソフトバンクまとめて支払い」はソフトバンクが提供しているサービスでスマートフォンやパソコンなどで購入したデジタルコンテンツやショッピングなどの代金、App Store, Apple Music. iTunes Store や、Google Play 上のアプリケーションなどの購入分を、月々の携帯電話の利用料金とまとめて支払うことができます。利用可能額は以下の通りです。
年齢 | 利用可能額 |
---|---|
満12歳未満 | 最大2,000円/月 |
満20歳未満 | 最大20,000円/月 |
満20歳以上 | 最大100,000円/月 |
キャリア決済のメリット
チャージの手間がかからない
交通系ICカードなど電子マネーとは異なって、事前にチャージをする必要がありません。支払いの時にチャージ残額を気にする必要がありません
クレジットカードを持っていない人でも利用できる
クレジットカードを持っていない人でも端末があれば利用可能。また利用可能額の上限も年齢に応じて設定されていて、未成年者や若年者の使い過ぎも防ぐことができます。
手続きが簡単
クレジットカード情報や個人情報をその都度、入力する必要なく利用することができます。
まとめ
学生を中心としたまだクレジットカードを持っていないといった若い世代の人たちの支払い方法としてだけではなく、急なホテルの予約、時間もあまりなくバタバタしている時などの支払い方法としてキャリア決済はとっても便利。また支払い可能額の上限も決まっているので使い過ぎの心配もありません。多様化しているキャッシュレス決済の中で状況に応じて、キャリア決済を使い分けてみてはいかがでしょうか。