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北九州 フェリー【ノリッポ】

投稿日:2021/01/28 更新日:

最近、その良さが注目されているフェリー。近年は設備も充実して、ホテルに滞在している感覚で乗船を楽しむことができます。フェリーの魅力はマイカーやバイクを航送して、現地で利用できること。普段乗り慣れた車やバイクで到着後、すぐに観光に出かけることができます。愛犬家にうれしいペット対応もあるのも魅力。他の交通機関にはないフェリーならではのメリットといえるでしょう。かつては横浜や神戸とならぶ国際貿易港として栄えた北九州を発着するフェリーを紹介します。

新門司フェリーターミナル 九州最大のフェリー基地

九州最大のフェリー基地である新門司港からは「阪九フェリー」、「オーシャン東九フェリー」、「名門大洋フェリー」の3社のフェリーが運航しています。注意が必要なのはそれぞれのフェリー会社や行先にあわせて4つのフェリーターミナルがあること。港の北側に阪九フェリー第1ターミナルと第2ターミナル、オーシャン東九フェリー、南側に名門大洋フェリーのターミナルがあります。新門司フェリーターミナルを発着するフェリー会社について見てみましょう。

阪九フェリー

新門司~神戸を運航する神戸航路と新門司~泉大津を運航する泉大津航路の2つの航路を運航しています。それぞれの航路の運航スケジュールは次の通り。

便名 上り便 下り便
新門司発 → 神戸着 神戸発 → 新門司着
日曜~木曜 18:40 → 07:10 18:30 → 07:00
金曜・土曜 20:00 → 08:30 20:00 → 08:30
便名 上り便 下り便
新門司発 → 泉大津着 泉大津発 → 新門司着
毎日 17:30 → 06:00 17:30 → 06:00

使用している船は「せっつ」「やまと」「いずみ」「ひびき」「つくし」の5隻。客室はロイヤル、スイート、デラックス洋室、デラックス和洋室、デラックス和室、デラックスシングル、2段ベッドの階段方式になっているスタンダード洋室、スタンダード和室の各タイプが用意されています。デラックス洋室ではバリアフリーの部屋も用意。スタンダード和室でもバリアフリーの用意があります。「せっつ」「やまと」にはデラックス洋室の中に「ウィズペットルーム」という部屋が2部屋用意、船室には専用ペットサークルとドッグランが併設されていて、ワンちゃんも大喜び間違いなしです。

発着場所

発着場所は神戸航路が第一ターミナル、泉大津航路が第二ターミナルです。第一ターミナルは平城宮の大極殿を模した作り。第二ターミナルはフェリーの煙突部を模したつくりになっています。西鉄バスがフェリーの出航時刻にあわせてJR小倉駅新幹線口を出発、門司駅を経由してフェリーターミナルに向かうバスを運行しています。運賃は無料です。

新門司第2ターミナル新門司第2ターミナル

阪九フェリー 予約

名門大洋フェリー

名門大洋フェリーは大阪~新門司間を1日2往復運航していて、「シティライン」の愛称で親しまれています。運航スケジュールは次の通り。「フェリーふくおかⅡ」をはじめ、「フェリーきょうとⅡ」「フェリーおおさかⅡ」「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」の4隻の船を保有しています。

新門司港発(上り便)  1便 17:00 ⇒ 翌日05:30/ 2便 19:50 ⇒ 翌日08:30
大阪南港発(下り便)  1便 17:00 ⇒ 翌日05:30/2便 19:50 ⇒ 翌日08:30

客室を見てみると、スイートとデラックスはバス、トイレに加えて冷蔵庫、洗面台も完備した客室。ファーストは洋室と和室があり、洋室は1,2,4名部屋、和室は2,3名部屋が用意されていて、一人旅からカップル、家族旅行まで旅行人数に応じて、部屋を選ぶことができます。またベッドタイプの相部屋ツーリスト、大部屋タイプの相部屋エコノミーとあります。レディースルームも設けられていて、女子旅でも安心して宿泊することができます。

発着場所

発着場所は名門大洋フェリー 新門司ターミナル。2015年に新たに誕生したフェリーターミナルには、多目的トイレやスロープが備えられ車椅子のままフェリーへ乗船できるなど、細かい配慮がなされています。また、タイムズカープラスのカーシェアもあり、とても便利。「名門大洋フェリー」の看板が出ています。やはりJR小倉駅からJR門司駅経由の無料の連絡バスがフェリーの出航時刻にあわせて運行されています。

名門大洋フェリーの新造船

名門大洋フェリーでは2021年度の就航を目指して新造船の建造が進められています。新造船が就航すると、「フェリーふくおかⅡ」は「フェリーきょうとⅡ」とともに新造船に道を譲ることになります。新造船は「きょうと」「ふくおか」の都市名を継承することから、居住空間のデザインは歴史的建築物の凛とした佇まいや四季折々の風情が息づく京都の街並みをモチーフとした「古都のたたずまい」と、近代的なウォーターフロント開発が進む博多湾の臨海エリアと、海の中道や能古島の自然が共存する福岡の活力をモチーフとした「ベイサイドシティのきらめき」を基本コンセプトにするとのこと。プライバシーを重視して、多様化する旅のスタイルに対応して洋室(2~3 名部屋)にはトイレ・シャワー設置、1名部屋を数多く設置するとのことです。女性客や小さな子供様連れの家族に優しいフェリーを目指してパウダールーム、授乳室、キッズルームを設置するとのこと。さらに地球環境にやさしい運航を目指してハイブリッド型アジマス推進加勢方式、空気潤滑システムを採用して、ハイブリッド型スクラバーを設置するとのことです

名門大洋フェリー 予約

オーシャン東九フェリー

オーシャン東九フェリーは新門司~徳島~東京間を運航しています。運航スケジュールは次の通り。

下り
月・火・水・木・土曜日
北九州(新門司)19:00発→徳島 翌日09:20着/11:20発→東京(有明)翌々日05:30着
金曜日
北九州(新門司)19:00発→徳島 翌日09:20着/11:20発→東京(有明)翌々日06:00着
日曜日・祝日
北九州(新門司)18:00発→徳島 翌日09:20着/11:20発→東京(有明)翌々日05:30着(祝日は06:00着)

上り
月・火・水・木・土曜日
東京(有明)19:30発→徳島 翌日13:20着/14:20発→北九州(新門司)翌々日05:35着
金曜日
東京(有明)19:00発(祝日18:00発)→徳島 翌日13:20着/14:20発→北九州(新門司)翌々日06:30着
日曜日・祝日
東京(有明)18:00発→徳島 翌日09:20着/11:20発→北九州(新門司)翌々日05:35着(祝日は06:00着)

「フェリーびざん」、「フェリーしまんと」、「フェリーどうご」、「フェリーりつりん」の4隻の船で運航しています。船内は四国をイメージした内装となっています。階段式2段ベッドの相部屋の客室に加えて、2名個室と3名個室がそれぞれ14部屋ずつ用意されています。さらに愛犬家におすすめなのはペットが同伴可能な部屋が2部屋用意されています。航海中もペットと過ごすことができます。また身体が不自由なお客様向けにバリアフリー客室が6部屋用意されています。またバスルームはオーシャンビューの解放感あふれるお風呂で、24時間利用可能です。

発着場所

オーシャン東九フェリーの新門司フェリーターミナルを発着します。阪九フェリーの隣にオーシャン東九フェリーのターミナルがあります。JR門司駅よりフェリー出発時間に合わせて 送迎タクシーを運行しています。運賃は一人320円です。

オーシャン東九フェリー 予約

東京九州フェリー

2021年7月に就航する新しい航路。横須賀~新門司間を運航します。運航時刻は次の通り。

横須賀発 23:45 新門司着 21:00(翌日)
新門司発 24:00 横須賀着 20:45(当日)

日曜日を除く週6便運航します。「東京九州フェリー」は「はまゆう」「それいゆ」の2隻で運航します。どちらも今回の就航にあわせて新しく建造された船です。総トン数約15,400トン。旅客定員は268名でトラック約154台、乗用車約30台が搭載可能です。エントランスはシースルーエレベーターを設けた開放的な吹き抜けエントランス。「クルーズ気分」で船旅を楽しめます。客室は「ツーリストA」、「ツーリストS」、「ステートルーム」、「デラックスルーム」の4等級に分かれています。「デラックス」には専用テラスが設けられ、和洋室は家族が利用しやすい仕様、「ツーリストクラス」は全て寝台で、プライベート空間が確保されています。ペット同伴可能な部屋が2部屋、「ステートルーム」に設けられています。船内設備も充実ぶりも目を見張るところ。3層吹き抜けのエントランスとシースルーエレベーターは豪華なクルーズ旅行を彷彿とさせます。海を眺めながら食事ができるレストラン、太平洋の風を肌で感じながら入浴できる露天風呂も魅力。船上では海上バーベキューも予定されていて、プラネタリウムや映画を観賞することができるシアターまで備え付けられています。フェリーの乗下船の時刻にあわせて新門司フェリーターミナル~JR門司駅前~JR小倉駅前の区間で連絡バスを運行します。

東京九州フェリー 予約

小倉浅野フェリーターミナル

JR小倉駅新幹線口から徒歩約15分程度のところにある発着場。港からは小倉と愛媛県の松山を結ぶ松山・小倉フェリーが毎日一往復しています。時刻は下記の通りです。

松山発 小倉行き(下り) 小倉発 松山行き(上り)
松山観光港 小倉港 小倉港 松山観光港
発着時刻 21:55 発 翌朝 05:00 着 21:55 発 翌朝 05:00 着

海上交通の要衝だった門司

官営八幡製鉄所(現在の日本製鉄八幡製鉄所)は開業して以来、筑豊地方の豊富な石炭資源を背景に工業都市として発展を遂げ、高度成長期には四大工業地帯の一角として繁栄しました。門司港は本州との玄関口、また大陸との玄関口として栄えました。しかし関門トンネルが開通して、門司港には立ち寄らなかった点、山陽新幹線の駅が小倉に設置されたことなどから次第に門司港は衰退の一途を辿りました。しかし今も残されているかつての繁栄をしのぶ赤レンガの建物などが観光資源として見直され、現在は「門司港レトロ地区」として観光スポットになっています。国指定重要文化財に指定されている重厚なネオ・ルネサンス様式の門司港駅駅舎、ハーフティンバー様式と呼ばれるヨーロッパの伝統的な木造建築工法で作られた旧門司三井倶楽部、煉瓦造り瓦葺2階建構造で重厚な赤煉瓦の建物が印象的な旧門司税関、オレンジ色タイルと白い石の帯が調和したデザインの外観と八角形の塔屋が目印の旧大阪商船門司支店、門司港の繁栄を偲ぶことができる木造3階建ての建物料亭三宜楼など「古き良き大正ロマン」を感じることができます。

門司港駅旧大阪商船

 

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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