家族旅行はいつまで経ってもかけがえのない思い出になります。日常を離れて、家族水入らずで過ごすひと時は、「家族の絆」を改めて感じることができるいい機会。秋といえば紅葉。日本全国各地で自然が織りなす色彩の世界を堪能することができて、家族・ファミリーでそろって楽しむことができます。ここでは東海エリアで家族・ファミリーにおすすめの紅葉スポットを紹介します。
修善寺(静岡県)
夏目漱石、井伏鱒二などの文豪に愛された温泉街。桂川の通称で知られる修善寺川に沿って温泉や旅館が立ち並び、清々しい竹林の小径や朱塗りの橋、趣きのある店や足湯等などが点在しています。弘法大師が開いた寺院「修禅寺」に地名が由来しています。
ノスタルジックな和風の町並みは「伊豆の小京都」とも呼ばれています。鎌倉幕府第2代将軍、源頼家はこの地に幽閉され、非業の死を遂げた悲劇の地です。
一碧湖(静岡県)
一碧湖は約10万年前の噴火でできた周囲約4kmの火口湖。クヌギ・ブナ・ナラ・モミジなど様々な木々がきれいに色づいて、湖面に映えます。黄葉が中心となり、所々で紅葉が赤く色づいています。
小国神社・遠州三山(静岡県)
遠州三山とは静岡県袋井市にある医王山油山寺、萬松山可睡斎、法多山尊永寺の3つの寺院でいずれも千年以上の歴史を誇る古刹。油山寺では約1500本、可睡斎では約1000本、法多山では約1000本の紅葉がそれぞれの寺院の境内を彩ります。小國神社は遠江国の一宮という由緒ある神社。紅葉の時期にはライトアップも行われます。
寸又峡・大井川鉄道(静岡県)
大井川鐵道では日本で唯一のアプト式列車に乗って沿線の渓谷美を楽しめる「南アルプスあぷとライン」、昭和レトロたっぷりでSLを年間300日以上運行している大井川本線があって、紅葉の時期には列車に揺られながら絶景を楽しめます。
寸又峡は大井川本線千頭駅からバスで行くことができる大井川の支流、寸又川が流れる峡谷。特に「夢の吊り橋」から眺める景観は目を見張るばかり。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど天候や光の当たり具合で変化する青く澄んだダム湖と紅葉が織りなす色彩のコントラストはまさに圧巻です。
香嵐渓(愛知県)
香嵐渓は矢作川支流巴川がつくる渓谷で東海地方を代表する紅葉スポット。香積寺11世の三栄和尚が、江戸時代の寛永11年(1634)に植樹したことがはじまりとされ、現在では約4,000本の木々が秋になると赤や黄色に染まり、巴川の川面を美しく彩ります。
毎年11月に開催される「香嵐渓もみじまつり」では日没から21時までライトアップが行われます。山野草の宝庫としても知られていて、3月下旬から4月上旬にかけて広さは5千平方メートルにもおよび咲き誇る「かたくりの花」の群落は、「早春の妖精」とも呼ばれ、まるで薄紫のじゅうたんを敷き詰めたような美しさです。
犬山城・犬山寂光院(愛知県)
別名「白帝城」。国宝に指定されている天守は「現存12天守」の一つ。秋には赤く染まったモミジが城を彩り、紅葉の赤と城壁の白のコントラストを楽しめます。紅葉のアーチに包まれる石畳の階段や、天守から広がる城下町と紅葉の眺めも見ごたえがあります。風情ある城下町散策もおすすめ。また犬山寂光院は「尾張のもみじでら」と呼ばれていて、巨木を含む約1000本の樹木が、鮮やかに色付きます。
郡上八幡(岐阜県)
夏の「郡上おどり」で有名な郡上八幡。八幡山にそびえる日本最古の木造再建天守が見どころの郡上八幡城を中心に、国の重要伝統的建造物保存地区い指定されているノスタルジックな城下町の水路が町中に張り巡らされている古い町並みは「奥美濃の小京都」と呼ばれています。紅葉の見どころは郡上八幡城。鮮やかな紅葉に彩られて、白亜の天守が映える景観は「SNS映え」間違いナシです。
新穂高ロープウェー(岐阜県)
日本初の2階建てゴンドラに乗って、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として掲載された標高2156mの展望台へ向かいます。展望台からは、西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々が 360度の大パノラマで眺めることができて紅葉と共に楽しめます。
伊勢神宮(三重県)
皇室とも関係が深く、「お伊勢さま」で親しまれている伊勢神宮は「日本人の心のふるさと」といっても過言ではないでしょう。そんな伊勢神宮でも秋になると紅葉を楽しむことができます。「内宮の御手洗場」では五十鈴川の清らかな流れを眺めながら赤々とした紅葉を楽しめます。内宮への入口、五十鈴川にかかっている宇治橋では目の前にそびえる神路山と島路山の紅葉を楽しめます。
御在所岳(三重県)
御在所岳は標高1212mの山。紅葉は山上から始まって山の中腹、麓の温泉街エリアと段階的に見頃を迎えるので約1ヶ月に渡って楽しめます。ツツジ科の赤、クスノキ科の黄色、そして針葉樹の緑が織りなす色彩を楽しめます。麓の湯の山温泉から山上公園駅までロープウェーがあり、さらに観光リフトで頂上までアクセスすることができます。
まとめ
東海エリアで家族・ファミリーにおすすめの紅葉スポットを紹介させていただきました。秋の家族旅行の参考になると幸いです。