北九州 大阪 フェリー【ノリッポ】 |【ノリッポ】移動こそ旅の醍醐味!一歩先ゆく旅行の移動手段メディア
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北九州 大阪 フェリー【ノリッポ】

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最近、その良さが注目されているフェリー。近年は設備も充実して、ホテルに滞在している感覚で乗船を楽しむことができます。フェリーの魅力はマイカーやバイクを航送して、現地で利用できること。普段乗り慣れた車やバイクで到着後、すぐに観光に出かけることができます。愛犬家にうれしいペット対応もあるのも魅力。他の交通機関にはないフェリーならではのメリットといえるでしょう。瀬戸内海を通って、大阪と北九州を結ぶフェリー会社が名門大洋フェリーです。発着港となる北九州と大阪の港情報、フェリー会社について紹介します。

北九州 新門司フェリーターミナル

門司はかつて横浜、神戸とならぶ「日本三大貿易港」の一角として国際貿易港として栄えました。新門司フェリーターミナルは九州最大のフェリー基地であり、九州の陸路と瀬戸内海を結ぶ重要な港湾です。新門司フェリーターミナルからは名門大洋フェリーの他、阪九フェリー、オーシャン東九フェリーが発着しています。注意が必要なのはそれぞれのフェリー会社や行先にあわせて4つのフェリーターミナルがあること。港の北側に阪九フェリー第1ターミナルと第2ターミナル、オーシャン東九フェリー、南側に名門大洋フェリーのターミナルがあります。名門大洋フェリーのターミナルは2015年に新たにオープンしました。多目的トイレやスロープが備えられ車椅子のままフェリーへ乗船できるなど、細かい配慮がなされています。また、タイムズカープラスのカーシェアもあり、とても便利。「名門大洋フェリー」の看板が出ています。JR小倉駅からJR門司駅経由の無料の連絡バスがフェリーの出航時刻にあわせて運行されています。

大阪 大阪南港フェリーターミナル

大阪南港には名門大洋フェリーの他にフェリーさんふらわあ、四国オレンジフェリーが乗り入れていて、やはりフェリー会社ごとにターミナルが異なります。名門大洋フェリーは四国オレンジフェリーとともに「大阪南港フェリーターミナル」を発着、フェリーさんふらわあは「さんふらわあフェリーターミナル」を発着します。アクセスは地下鉄中央線終点コスモスクエア駅、地下鉄四つ橋線終点住之江公園駅でニュートラム南港ポートタウン線に乗り継いで、フェリーターミナル駅下車、徒歩5分です。「さんふらわあフェリーターミナル」と降車駅が異なるので、間違って降りないように要注意です。

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名門大洋フェリー

運航スケジュール

大阪~新門司間のフェリーを運航している名門大洋フェリー。1日2往復運航していて、「シティライン」の愛称で親しまれています。運航スケジュールは次の通り。

新門司港発(上り便) 1便 17:00 ⇒ 翌日05:30/ 2便 19:50 ⇒ 翌日08:30
大阪南港発(下り便) 1便 17:00 ⇒ 翌日05:30/2便 19:50 ⇒ 翌日08:30

使用客船・客室

「フェリーふくおかⅡ」をはじめ、「フェリーきょうとⅡ」「フェリーおおさかⅡ」「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」の4隻の船を保有しています。客室を見てみると、スイートとデラックスはバス、トイレに加えて冷蔵庫、洗面台も完備した客室。ファーストは洋室と和室があり、洋室は1,2,4名部屋、和室は2,3名部屋が用意されていて、一人旅からカップル、家族旅行まで旅行人数に応じて、部屋を選ぶことができます。またベッドタイプの相部屋ツーリスト、大部屋タイプの相部屋エコノミーとあります。レディースルームも設けられていて、女子旅でも安心して宿泊することができます。

名門大洋フェリーの新造船

名門大洋フェリーでは2021年度の就航を目指して新造船の建造が進められています。新造船が就航すると、「フェリーふくおかⅡ」は「フェリーきょうとⅡ」とともに新造船に道を譲ることになります。新造船は「きょうと」「ふくおか」の都市名を継承することから、居住空間のデザインは歴史的建築物の凛とした佇まいや四季折々の風情が息づく京都の街並みをモチーフとした「古都のたたずまい」と、近代的なウォーターフロント開発が進む博多湾の臨海エリアと、海の中道や能古島の自然が共存する福岡の活力をモチーフとした「ベイサイドシティのきらめき」を基本コンセプトにするとのこと。プライバシーを重視して、多様化する旅のスタイルに対応して洋室(2~3 名部屋)にはトイレ・シャワー設置、1名部屋を数多く設置するとのことです。女性客や小さな子供様連れの家族に優しいフェリーを目指してパウダールーム、授乳室、キッズルームを設置するとのこと。さらに地球環境にやさしい運航を目指してハイブリッド型アジマス推進加勢方式、空気潤滑システムを採用して、ハイブリッド型スクラバーを設置するとのことです。

北九州の観光スポット 門司港レトロ地区

官営八幡製鉄所(現在の日本製鉄八幡製鉄所)は開業して以来、筑豊地方の豊富な石炭資源を背景に工業都市として発展を遂げ、高度成長期には四大工業地帯の一角として繁栄しました。門司港は本州との玄関口、また大陸との玄関口として栄えました。しかし関門トンネルが開通して、門司港には立ち寄らなかった点、山陽新幹線の駅が小倉に設置されたことなどから次第に門司港は衰退の一途を辿りました。しかし今も残されているかつての繁栄をしのぶ赤レンガの建物などが観光資源として見直され、現在は「門司港レトロ地区」として観光スポットになっています。国指定重要文化財に指定されている重厚なネオ・ルネサンス様式の門司港駅駅舎、ハーフティンバー様式と呼ばれるヨーロッパの伝統的な木造建築工法で作られた旧門司三井倶楽部、煉瓦造り瓦葺2階建構造で重厚な赤煉瓦の建物が印象的な旧門司税関、オレンジ色タイルと白い石の帯が調和したデザインの外観と八角形の塔屋が目印の旧大阪商船門司支店、門司港の繁栄を偲ぶことができる木造3階建ての建物料亭三宜楼など「古き良き大正ロマン」を感じることができます。

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門司港駅旧門司税関

 

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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