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別府国際観光港【ノリッポ】

投稿日:2021/06/30 更新日:

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四方を海で囲まれている日本は古くから海上交通も盛んに行われてきました。現在も日本には北海道から九州まで多くの中・長距離フェリー航路があります。近年は設備も充実してきて、クルーズに引けを取らない乗り心地や豪華な施設があるフェリーもあります。マイカーやバイクでの乗船、ペット同伴など多様なニーズに対応しています。そんなフェリーの発着港の中で今回は別府国際観光港を紹介します。

別府国際観光港とは

大分県の沿岸部は瀬戸内海の東側に面しています。別府国際観光港は「おんせん県おおいた」を代表する源泉数、湧出量ともに日本一の温泉都市別府にある港。阿蘇・くじゅう国立公園などをひかえた「九州の東の玄関口」として昭和26年(1951)に重要港湾の指定を受けました。現在は国際観光船を対象とした水深12m岸壁をはじめとして8バースが整備され、定期フェリー、客船航路を中心に観光客や車両輸送に利用されています。また、平成23年(2011)に第4埠頭がクルーズ船専用の港として供用開始され、さらに平成25年(2013)に岸壁改良工事が完了して、14万トン級の客船も接岸できるようになり、大型クルーズ船の入港も相次いでいます。

別府国際観光港へのアクセス

別府国際観光港の魅力は何といってもアクセスの良さ。東九州の大動脈、国道10号線沿いに港があります。バス停もあり、JR大分駅からは大分交通、JR別府駅からは大分交通もしくは亀の井バスの路線バスが運行されています。また大分空港と大分市内、別府市内を結ぶ「空港特急バスエアライナー」も停車します。別府国際観光港からは「別府地獄めぐり」や別府と並ぶ温泉地・由布院温泉にも乗り換えることなくバスで移動可能。観光都市にある港ならではの足回りの良さが自慢です。

別府国際観光港の駐車場

別府国際観光港には次の3つの駐車場があります。

●第1駐車場
駐車台数:188台
宇和島運輸・別府交通センターに近く、便利です。駐車場は24時間いつでも利用できます。
※別府交通センターの営業時間は、平日8時から18時までです。
●第2駐車場
駐車台数:198台/ 大型車定期16台(第2駐車場のみ)
●第3駐車場
駐車台数:82台
※第2・第3駐車場はフェリーさんふらわあに近く、便利です。駐車場は24時間いつでも利用できます。

別府国際観光港に就航するフェリー路線

フェリーさんふらわあ

「フェリーさんふらわあ」は別府国際観光港~大阪南港間を運航しています

運航ダイヤ

大阪発→別府行き(下り)
日曜日~木曜日 19:05 発~翌朝 06:55 着/ 金曜日・土曜日 18:45 発~翌朝 06:35 着
別府発→大阪行き(上り)
日曜日~木曜日 19:55 発~翌朝 07:45 着/ 金曜日・土曜日 19:35 発~翌朝 07:35 着

宇和島運輸フェリー

陸続きで結ばれていない九州と四国。宇和島運輸フェリーは別府国際観光港と愛媛県の八幡浜を結ぶフェリーを運航しています。

運航ダイヤ

八幡浜 発 別府 着 別府 発 八幡浜 着
00:20 03:10 06:25 09:10
06:20 09:10 09:45 12:30
10:15 13:05 14:00 16:45
13:00 15:50 16:45 19:30
17:25 20:15 20:50 23:35
20:30 23:20 23:50 02:35

別府交通センター

別府国際観光港にある「別府交通センター」は大分の焼酎・お酒や豊後水道が育んだ関アジなどの魚の加工品、大分銘菓、かぼすこしょう醤油や味噌、柚子こしょうなどをはじめ九州各県のお土産が揃うお土産コーナー、大分を代表する郷土料理「だんご汁」などが食べられる海に面した風光明媚なレストランなどがあります。建物は3階建て。1階は別府を中心に九州各県の名産や特産を数多く取り揃えている販売コーナーに、大分県のふるさとの味を堪能できる竹のレストラン「ちくし」、そしてバスターミナルがあります。2階は別府を一望できる海辺のレストラン「しおさい」、全国一を誇る別府の竹工芸の文化が体験出来る竹未来館、3階はイベントが開催可能な70畳の70畳、180名収容の大ホール、100名収容の中ホールがあります。

 

上人ヶ浜公園

「上人ヶ浜公園」は別府国際観光港に隣接する公園。「踊り念仏」で知られる時宗の開祖、一遍上人が建治2年(1276)に九州に立ち寄る際に初めて上陸した場所といわれ、そのために上人ヶ浜と呼ばれるようになりました。公園の北側は高さ20mを超す松が自生する公園となっており、南側は芝生広場の中に、ワシントンパーム、フェニックスなど南国的な雰囲気をかもし出す樹木が植えられています。「上人ヶ浜公園」の一角にあるのが「別府海浜砂湯」。昭和61年(1986)に別府市がここに海浜砂湯を始めました。1度に約10名が入浴できグループの方もいっしょに砂湯を楽しむことができます。温泉熱で暖められた砂の中に全身をスッポリ包み込み、心も体もリフレッシュできます。

みなとオアシス

「みなとオアシス」とは、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる施設として、国土交通省港湾局長が登録したものです。別府国際観光港はこの「みなとオアシス」に登録されています。フェリーさんふらわあ旅客ターミナル内では不定期でフリーマーケットも開催されています。

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別府国際観光港 観光 おすすめ 別府市内

別府地獄めぐり

別府の観光で真っ先に思い浮かぶのが「別府地獄めぐり」。千年以上前から噴気、熱泥、熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」でも書かれていて、近寄ることもできない忌み嫌われた土地であったといわれていたことから「地獄」と呼ばれるようになりました。別府の地獄のうち、海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つは国の特別名勝に指定されています。

地獄めぐり共通観覧券

別府温泉の海・血の池・龍巻・白池・鬼石坊主・鬼山・かまどの7か所の地獄に入場できる共通観覧券。有効期間は購入日とその翌日の2日間で、各地獄に1回だけ入場することができます。代金は大人2,000円。訪ねる地獄の順番は自由です。ぜひ共通観覧入場券を買い求めて、地獄めぐりを楽しんでください。

人気ナンバーワンの海地獄

別府の地獄で一番人気があるのが海地獄。温泉中の成分である硫酸鉄が溶解していて、コバルトブルーの青々とした景観を楽しめます。貞観九年正月に鶴見岳噴火と共に出来た熱泉のひとつです。程よい半熟のあつあつの黄身が美味しい地獄茹での「温泉たまご」もぜひ食べてみてください。

昭和のレトロな雰囲気漂う温泉街 鉄輪温泉

「地獄めぐり」の地獄の多くが集中しているのが鉄輪温泉。鉄輪温泉は別府八湯と呼ばれる、別府・浜脇・鉄輪・明礬・観音寺・亀川・柴石・堀田の各温泉の一つです。温泉地としての別府の歩みを感じていただけるどこか懐かしい雰囲気の温泉街の散策も楽しんでください。別府には地元の人が利用する源泉かけ流しの温泉を楽しめる「共同湯」があって、一般にも開放されています。値段も100円程度と大変お手頃。歩いていると地元の人から「よかったら入っていかんね」と大分弁ですすめられるといった心温まるコミュニケーションにも出会えます。鉄輪温泉でのおすすめはこちら。

地獄蒸し工房 鉄輪

摂氏98度、100%地熱エネルギーの温泉噴気を利用した鉄輪温泉で江戸時代から用いられていた伝統の調理法「地獄蒸し料理」を体験することができます。調理で用いる食材は施設の中で購入することができます。また食材の持ち込みは可能ですが、別途料金がかかりますので応相談です。

湯けむり展望台

別府市内の至る所で立ち込める湯けむりは「別府の湯けむり・温泉地景観」として国の重要文化的景観に指定されています。鉄輪の湯けむり、雄大な鶴見岳、季節によって様々に色を変える扇山といった風景を一望できるのがこの展望台です。湯けむりや山の景色を分かりやすく紹介する案内板もあり、ベンチも設置されています。

別府湾を一望! 別府ロープウェー

温泉以外の別府の魅力的なスポットが鶴見岳。鶴見岳は標高1375m。別府の豊かな温泉の源になっている山です。鶴見岳の山頂にはロープウェーで行くことができます。山頂からは別府湾と別府の街並みを一望することができて、更に晴れている日には遠く四国を見ることができます。また「九州の屋根」くじゅう連山の山々も一望することができます。春は桜、夏はミヤマキリシマ、秋は紅葉、冬は樹氷と四季折々の景観を楽しむことができます。

阿蘇くじゅう国立公園 別府国際観光港 おすすめ エクスカーション

くじゅう高原のある「阿蘇くじゅう国立公園」は「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づく「国立公園満喫プロジェクト」に選ばれた8つの国立公園の一つ。別府国際観光港からは車で約1時間~1時間30分程度でアクセスができます。くじゅう連山などの火山群とその周囲に広がる雄大でなだらかな高原、そして湧き上がる豊かな温泉が魅力。豊かな自然景観を車窓から楽しめるくじゅう高原の中のおすすめスポットを紹介します。

九重“夢”大吊橋

「九重“夢”大吊橋」は鳴子川渓谷の標高777m地点に架かる長さ390m、川床からの高さ173mでともに日本一の規模を誇る日本一の人道専用吊橋。橋の上からは日本の滝百選に選ばれた震動の滝の雄滝や雌滝、紅葉で有名な九酔渓の絶景を楽しめます。

タデ原湿原

タデ原湿原は標高約1,000mの位置にあって中間湿原としては国内最大級の面積を持っています。湿原ではマスガヤ、ミズゴケなど貴重な湿原植物が群生しています。湿原は野焼きによって維持されてきました。木道の散策道が整備されていて、四季折々の植物を楽しめます。湿原に隣接している長者原ビジターセンターは阿蘇くじゅう国立公園くじゅう地域を紹介する博物展示施設です。 館内では旬の自然の展示の他、巨大衛星写真やハイビジョンシアターでくじゅうの四季の映像が見ることができます。

 

くじゅう花公園

「くじゅう花公園」ではくじゅう連山や遠くに阿蘇五岳を背景とした美しい自然が満喫できて、春はチューリップやビオラ、シバザクラ、ポピー、初夏から夏にかけてはラベンダーやひまわり、秋はラベンダーやケイトウ、ひまわりと四季折々の花々に囲まれて癒しとくつろぎのひと時を過ごすことができます。

別府国際観光港 グルメ おすすめ

海の幸・山の幸に恵まれた「おんせん県おおいた」。別府に訪れた際に「ここに行けば間違いない!」というおすすめの食堂、レストラン、カフェを紹介します。

お食事処 とよ常

「豊の国」大分の新鮮で旬の素材にこだわった食事を心ゆくまで楽しむことができます。おすすめは「特上天丼」。創業から受け継がれてきている女将自慢の】秘伝のたれが味の秘訣です。

レストラン東洋軒

大分名物「とり天」発祥の店といわれている行列必至の人気店。甘酸っぱい酢醤油とカラシで食べる「とり天」は衣にしっかりコクがあって食べ応えも抜群。柔らかさとサクサクさの何とも言えない絶妙なバランスはやみつきになってしまいます。

冨士屋 一也百-はなやもも-

鉄輪温泉にあります。明治32年(1899)に建てられた建物で、別府に唯一残る明治時代の旅館建築を活用してカフェ、コンサートホール、レンタルスペース、ショップが併設されています。平成8年(1996)まで「冨士屋旅館」として営業していました。カフェは庭園を眺めながらレトロな建物の中で庭園を眺めながらゆっくりとした時間の流れを感じながらくつろぐことができます。

フェリーの予約・問合

別府国際観光港は観光都市・別府にある港だけあって、レストランやショップも充実していて、単に船に乗り降りする場所として以上の楽しみもあります。停泊しているフェリーを見物する家族連れも多かったりします。フェリーの旅の利点はマイカーやバイクを航送できる点。日頃から乗り慣れた車やバイクで別府国際観光港を拠点に九州の自然や文化を楽しむ旅に出かけてはいかがでしょうか。

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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