瀬戸内海は大小約 700 の島々が浮かんでいます。古代から日本の重要な海上交通路として利用されてきました。遣隋使、遣唐使の時代には都を出発した使節は瀬戸内海を通って大陸へ向かいました。正倉院にあるシルクロードを通じて西域からもたらされて海を渡ってきた収蔵品は瀬戸内海を通って都に持ち込まれました。関西と九州を結ぶフェリーは「明石海峡大橋」「瀬戸大橋」「来島海峡大橋」の3つの橋のきらびやかな夜景など瀬戸内海の情景を楽しみながら移動することができます。近年は設備の充実も進み、快適に旅を楽しめる船も登場しています。阪九フェリーもこうしたフェリーの一つ。阪九フェリーが所有する船について紹介します。
瀬戸内海の三大架橋についての記事はこちら:瀬戸内海クルージング 絶景の三大架橋
阪九フェリー 「せっつ」「やまと」
大阪府南部の泉大津と神戸から「門司港レトロ」で有名な北九州市門司区にある新門司港を結ぶ船を運航している阪九フェリー。「せっつ」「やまと」では瀬戸内海の情景を感じながら船の旅を楽しめる客室や設備が用意されています。運航スケジュールまさに「海上を移動するホテル」といえる船の様々な客室や設備の中で、快適な瀬戸内の旅をお約束するイチオシの部屋と設備を紹介します。
「せっつ」「やまと」運航ダイヤ
「せっつ」「やまと」の運航ダイヤは下記の通りです。
泉大津航路 北九州(新門司)↔ 大阪(泉大津)
便名 | 上り便 | 下り便 |
---|---|---|
新門司発 → 泉大津着 | 泉大津発 → 新門司着 | |
毎日 | 17:30 → 06:00 | 17:30 → 06:00 |
神戸航路 北九州(新門司)↔ 神戸
便名 | 上り便 | 下り便 |
---|---|---|
新門司発 → 神戸着 | 神戸発 → 新門司着 | |
日曜~木曜 | 18:40 → 07:10 | 18:30 → 07:00 |
金曜・土曜 | 20:00 → 08:30 | 20:00 → 08:30 |
「せっつ」「やまと」の客室
おすすめ客室①:ロイヤル
35.3㎡と従来船よりも広い空間の中にバス・トイレを別々に配置されていて、ワンランク上の極上の船旅を楽しむことができます。
おすすめ客室②:スイート
船室から瀬戸内海を一望出来るよう窓を大きくし更に位置を下げることにより、身近に星と海を感じ取ることができます。
おすすめ客室③:デラックス和室
6階にある和室。なんと床は畳張りになっていて、テーブルを囲んでくつろいで座ることができます。部屋には大きな窓が備えられていて、まるで温泉旅館に泊まっているかのようなくつろぎを感じることができます。ベッドタイプのデラックス和洋室もあります。
おすすめ設備:大浴場・露天風呂
大浴場と露天風呂は船の最上階の7階にあります。露天風呂では瀬戸内海の満点の星空やライトアップされた橋・街並みの夜景、そして早朝の大海原と様々な景色とさわやかな風を感じることができます。
フェリーの旅のメリット
マイカーを乗せていくことができる
フェリーを使うメリットはやはりマイカーと一緒に旅ができること。公共交通機関では必ずしもアクセスがよいとはいえないスポットも車なら容易に移動することができます。レンタカーもありますが、やはり日頃から乗り慣れている車での移動は安心感も大きいです。「ドア・ツー・ドア」で自分たちのペースで、自由度の高い旅を楽しむことができます。もちろん、家族旅行にもおススメです。また内海を航行する瀬戸内海は波が少なく、船の揺れも少ないので船酔いの心配も少ないです。
ペットと一緒に旅ができる
「せっつ」「やまと」のデラックス洋室の中に「ウィズペットルーム」という部屋が2部屋用意されています。船室には専用ペットサークルとドッグランが併設されていて、ワンちゃんも大喜び間違いなしです。
年々設備が充実して進化がすすむフェリーの旅。クルーズ船に乗っているような気分を味わいながら九州・関西の旅を家族で、夫婦で友人同士やカップルで楽しんでみてはいかがでしょうか。