令和3年(2021)年7月に久々の関東発着の長距離フェリーが就航します。今回就航するのは「東京九州フェリー」。神奈川県横須賀市の横須賀新港とと福岡県北九州市の新門司港を結びます。新しく就航するフェリーと、発着場所になる横須賀新港、そして同じく横須賀市内にある久里浜港を発着する東京湾フェリーについて紹介します。
フェリー発着場所 横須賀新港
今回、東京九州フェリーがはっちゃくするのは横須賀新港。京浜急行電鉄本線の横須賀中央駅から徒歩で約15分。元々は自動車輸出の拠点として使用されていた埠頭ですが、今回の東京九州フェリー就航にあたって、新しくフェリーターミナルが建てられます。埠頭のそばには「三笠公園」があります。日露戦争で、日本の勝利を決定づけたといえる東郷平八郎率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃破した日本海海戦で、連合艦隊の当時の旗艦だった戦艦三笠が記念館として保存されています。
東京九州フェリー
今回、新しく就航する東京九州フェリーについて、紹介します。
運航スケジュール
「東京九州フェリー」は次の時刻で運航します。
横須賀発 23:45 新門司着 21:00(翌日)
新門司発 24:00 横須賀着 20:45(当日)
日曜日を除く週6便で運航します。
船舶について
「東京九州フェリー」は「はまゆう」「それいゆ」の2隻で運航します。どちらも今回の就航にあわせて新しく建造された船です。総トン数約15,400トン。旅客定員は268名でトラック約154台、乗用車約30台が搭載可能です。エントランスはシースルーエレベーターを設けた開放的な吹き抜けエントランス。「クルーズ気分」で船旅を楽しめます。
客室について
ツーリストA
傾斜階段式2段寝台です。上下段を互い違いに配置していて、プライベートにも配慮されています。定員は96名です。
設備:
ベッドランプ・貴重品ボックス・荷物棚・ロールカーテン・コンセント・USBコンセント
備品:
キルトケット・枕・シーツ
ツーリストS
1名個室寝台でデスクやテレビが付いています。定員は62名です。
設備:
テーブル・イス・照明・コンセント・USBコンセント・テレビ(※イヤホンはご持参いただくか、案内所にて貸出もございます。)
備品:
キルトケット・枕・シーツ
ステートルーム
和洋室の個室です。全室海側に位置していて、船室内にシャワーブース・トイレを完備しています。1室あたりの定員は4名で18室あります。またステートルームにはペット同伴可能な「ウィズペットルーム」が2室あります。こちらは定員2名です。
設備:
シャワーブース・トイレ・洗面台・ロッカー・テレビ・コンセント・USBコンセント
備品:
冷蔵庫・電気ケトル・茶器セット・ドライヤー・ガウン・バスタオル・タオル・
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・ハンドソープ・歯ブラシ・コップ・使い捨てスリッパ・ティッシュ
デラックスルーム
高級感のあるシックなデザインを基調とした洋室です。バス・トイレに加え専用テラスも完備しています。2室あって定員は2名です。
設備:
バス・トイレ・洗面台・ロッカー・テレビ・テーブル・ソファ・専用テラス・コンセント・USBコンセント
備品:
冷蔵庫・電気ケトル・茶器セット・ドライヤー・ガウン・バスタオル・タオル・
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・ハンドソープ・歯ブラシ・コップ・使い捨てスリッパ・ティッシュ
船内設備について
レストラン
目の前に広がる大海原を眺めながら、美味しいお料理とあたたかいサービスで船旅のひとときを彩ります。各テーブルに設置されたタブレットにて
ゆっくりとメニューを選ぶことができます。ベストシーズンは後方バーベキューガーデンにて船上バーベキューも予定されています。
大浴場
雄大な大海原を眺めながら、癒しのひとときを過ごすことができます。爽やかな海風を感じることができる贅沢な露天風呂やサウナもあります。24時間いつでも利用可能なシャワー室も完備していて、快適に利用することができます。
大浴場・シャワー室 備品:シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・ロッカー(100円返却式)
ショップ
船上で必要な日用品や飲み物・スナック菓子をはじめ、関東や九州のお土産品、 東京九州フェリーでしか手に入らないオリジナルグッズやアパレル商品などバラエティー豊かに取り扱っています。自動車
スクリーンルーム
ゆったりとおくつろぐことができるように、ビーズクッションが配置されています。プラネタリウム観賞や映画の上映が予定されています。
また洋上でエクササイズを楽しめるスポーツルーム、小さな子供が安心して遊べる家族連れにうれしいキッズルーム、ワンちゃん連れにうれしいドッグフィールド、カラオケが楽しめるアミューズメントルームなど快適に船旅を楽しめる多彩な設備が用意されています。
東京湾フェリー
新しく就航する長距離フェリーの「東京九州フェリー」の他に横須賀市内から発着する中・近距離フェリーに「東京湾フェリー」があります。「東京湾フェリー」は横須賀市内の久里浜港と房総半島の金谷港を結んでいます。金谷といえが鋸山。ロープウェーで約4分で山麓駅から山頂駅へ到着。山頂から望む東京湾の景色は大変に素晴らしく、空気の澄んだ季節には富士山や三浦半島が一望できる絶景スポットであり、気軽に楽しめるハイキングスポットです。久里浜港のフードコート「コーラル」 では「よこすか海軍カレー」をはじめ三崎まぐろの各種丼物といったグルメも楽しめます。
久里浜港へのアクセス
京浜急行京急久里浜駅から
京急バス2番のりば「東京湾フェリーゆき」約10分、「野比海岸ゆき」約12分(運賃200円)
※交通系ICカード利用の場合は円199円
JR横須賀線久里浜駅から
京急バス5番のりば「野比海岸ゆき」約10分(運賃200円)
※交通系ICカード利用の場合は円199円
長距離夜行列車がほとんど姿を消してしまった現在、フェリーでの移動はのんびり、ゆっくりと移動できる交通手段。またフェリーの魅力はマイカーやバイクを航送して、現地で利用できること。マイカーでの移動なら到着してすぐに目的地へ移動することができて、足回りも格段に良くなります。近年は設備も充実して、ホテルに滞在している感覚で乗船を楽しめるフェリーの旅はいかがでしょうか。