令和4年度(2022)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地の一つ、修善寺は伊豆半島で最も古い温泉地。数々の文人墨客にも愛されて、今でもノスタルジックな雰囲気が漂う温泉地。そんな修善寺温泉の家族・ファミリーにおすすめの宿と見どころを紹介します。
「伊豆の小京都」修善寺温泉の魅力
夏目漱石、井伏鱒二などの文豪に愛された温泉街。桂川の通称で知られる修善寺川に沿って温泉や旅館が立ち並び、清々しい竹林の小径や朱塗りの橋、趣きのある店や足湯等などが点在しています。弘法大師が開いた寺院「修禅寺」に地名が由来しています。ノスタルジックな和風の町並みは「伊豆の小京都」とも呼ばれています。鎌倉幕府第2代将軍、源頼家はこの地に幽閉され、非業の死を遂げた悲劇の地です。秋は紅葉に彩られて、紅葉散策も楽しめます。
修善寺温泉で家族・ファミリーにおすすめの宿
新井旅館
明治5年創業。建物が国指定登録有形文化財に指定されている「文化財の宿」。ノーベル文学賞を受賞した川端康成をはじめ、数多くの文人・墨客達が宿泊しています。登録有形文化財に指定されている「文化財のお風呂」天平大浴堂をはじめ、2つの貸切風呂があり、いずれも厳選かけ流し。食事は月替わりの会席料理を家族・ファミリーで楽しめます。
住所: 静岡県伊豆市修善寺970
アクセス:修善寺駅よりバスで約10分
瑞の里 〇久旅館
駐車場から客室まで段差がないバリアフリー設計なので高齢者や足元が丈夫でない人も安心。3世代のファミリー旅行におすすめ。内湯、ジャグジー、寝湯、うたせ湯、岩露天風呂、サウナを備えた大浴場に加えて3カ所の貸切風呂、1カ所の家族風呂を備えています。夕食は伊豆の山の幸・海の幸を月替わりに盛り込んだ、味自慢の山海料理を家族・ファミリーで楽しめます。
住所:静岡県伊豆市修善寺1146-6
アクセス:修善寺駅よりバスで約10分
宙 SORA 渡月荘金龍
大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の第6話のロケに使用された宿。15,000坪の広大な庭園は四季折々に移り変わる景観が家族・ファミリーの心を和ませます。お風呂は露天風呂と貸切露天風呂がそれぞれ2つずつあります。大浴場にはサウナやジェットバス、低温露天風呂など、露天風呂が充実しています。
住所: 静岡県伊豆市修善寺3455
アクセス:修善寺駅よりバスて約10分、修善寺バス停下車、徒歩や約6分
湯回廊菊屋(共立リゾート)
創業400年を超える老舗宿。明治時代には夏目漱石も長期滞在していた宿です。コンセプトは「時を旅する宿」。大浴場と露天風呂に加えて、家族・ファミリーでプライベート感をたっぷり満喫できる貸切風呂も4か所用意されています。共立リゾート名物の夜鳴きそばの用意もあり、風呂上がりに家族で楽しむことができます。
住所:静岡県伊豆市修善寺874-1
アクセス:修善寺駅よりバスで約8分、終点修善寺温泉バス停下車、降りてすぐ
柳生の庄
「旅の良さはふれ合う人の温かさと宿の風情に尽きる」を信条にした各部屋異なる造りの純和風数寄屋造りの宿。四季の移り変わりを感じることができる2つの露天風呂があります。食事は部屋食なので周囲を気にすることなく、家族・ファミリーで楽しむことができます。東京の白金の料亭に端を発した宿。本格懐石料理に、伊豆の特産物や、旬の味覚をふんだんに盛り込んだ趣向を凝らした料理を家族・ファミリーで楽しめます。
住所:静岡県伊豆市修善寺1116-6
アクセス:修善寺駅よりバスで約10分、修善寺温泉バス停下車
修善寺温泉のおすすめ観光スポット
竹林の小径
温泉街の中心を流れる桂川に沿った竹林が両側に立ち並ぶ遊歩道です。日没後はライトアップもあるので、夜の散策も楽しむことができます。
指月殿
修善寺で非業の死を遂げた鎌倉幕府第2代将軍、源頼家の霊を弔うため、母親の北条政子が建てた経堂です。伊豆最古の木造建築といわれています。
修禅寺
正式名称は、福地山修禅萬安禅寺です。平安時代初期の大同2年(807)に真言宗を開いた弘法大師こと空海による開基と伝えられています。鎌倉時代に北条氏が帰依したことから寺運が隆盛となり、堂塔が連なる大寺となりました。「修善寺」の地名の発祥となった寺です。
独鈷の湯
修善寺温泉の中心を流れる、桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の湯です。諸国を行脚していた弘法大師が、桂川で病気の父を洗う少年を見て心を打たれて、独鈷杵(仏具)で川の岩を打ち霊湯を湧出させ、父子に温泉療法を伝授したという伝承があります。対岸にある「独鈷の湯公園」にある「リバーテラス・杉の湯」で足湯を楽しめます。
恋の橋めぐり
温泉街を流れる桂川にかかる渡月橋(とげつばし)、虎渓橋(こけいばし)、桂橋(かつらばし)、楓橋(かえでばし)、滝下橋(たきしたばし)の5つの橋それぞれに恋の言い伝えがあり、5つある全ての橋を願いをかけながら渡ると恋が実ると言われています。渡月橋は「みそめ橋」、虎渓橋は「あこがれ橋」、桂橋は「結ばれ橋」、楓橋は「寄り添い橋」滝下橋は「安らぎ橋」という別名があります。カップルにもおすすめのスポットです。
まとめ
修善寺温泉は落ち着きのある温泉地で日常を離れて、家族・ファミリーでゆっくりくつろぐことができます。バスツアーでも人気の立ち寄りスポットで、首都圏発の日帰りバスツアーで立寄るコースもあります。修善寺温泉の家族・ファミリー旅行の参考になると幸いです。