令和3年(2021)に世界自然遺産に登録されたことで、今後、ますます注目度が高まるであろう奄美群島。奄美群島で最大の島、奄美大島でフェリーが寄港する港の一つが古仁屋港です。この記事では古仁屋港について紹介します。
古仁屋港
古仁屋港の概要
古仁屋港は、奄美大島南部に位置し大島本島と加計呂麻島間の大島海峡に2,750haにもおよぶ広大な水域を有する港湾です。かつては旧日本海軍の基地として栄えた歴史もありますが、現在は避難港として指定され多くの船舶が避難や休憩に寄港します。古仁屋市街地の前面海域は古仁屋漁港として指定され、鹿児島や奄美各港を結ぶ定期船が就航しています。奄美大島は奄美市、大島郡龍郷町、大和村、宇検村、瀬戸内町の5つの自治体がありますが、古仁屋港は大島郡瀬戸内町に属しています。
古仁屋港の基本情報
住所:〒894-1506大島郡瀬戸内町古仁屋船津36
電話番号:0997-72-1231
古仁屋港に就航する定期航路① 奄美・喜界航路
奄美・喜界航路はマルエーフェリー系列の「奄美海運」が運航しています。使用している船は「フェリーあまみ」と「フェリーきかい」の2隻です。「フェリーあまみ」の航路は鹿児島~喜界(喜界島)~名瀬(奄美大島)~古仁屋(奄美大島)~平土野(徳之島)間、「フェリーきかい」の航路は鹿児島~喜界(喜界島)~名瀬(奄美大島)~古仁屋(奄美大島)~平土野(徳之島)~知名(沖永良部島)間です。詳しい運行情報については下記リンクを参照してください。
古仁屋港に就航する定期航路② 瀬戸内航路
瀬戸内町は奄美本島南部と大島海峡をはさんで加計呂麻島、請島、与路島の有人3島を含みます。奄美大島と加計呂麻島、請島、与路島を結ぶ町営の定期船が運航されています。定期船は2つの航路があり、古仁屋港を発着します。「フェリーかけろま」で運航する古仁屋~加計呂麻島間の航路と、「せとなみ」で運航する古仁屋~請島~与路島間の航路です。瀬戸内町の離島と奄美大島を結ぶ貴重な地域の生活の足です。
水中観光船「マリンビューワーせと」
大島海峡の水中散歩を楽しめる観光船です。海中に出ている船の展望室から珊瑚礁とカラフルな熱帯魚が泳ぐ姿を楽しむことができます。
せとうち海の駅
せとうち海の駅 概要
「せとうち海の駅」は、古仁屋港に併設された瀬戸内町の観光・物流・情報拠点です。町営の「フェリーかけろま」、「せとなみ」の切符販売や観光案内などを行っています。飲食店や地元の魚介類・特産品の販売所、キッズスペースなどが設置されており、観光客だけでなく地域の人々の憩いの場にもなっています。
せとうち海の駅 基本情報
開館時間 :午前6時30分~午後7時
電話番号 :0997-72-4626(午前8時30分~午後7時)
住所: 〒894-1503 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14
せとうち海の駅 主な施設
瀬戸内漁協直販店「海力」
瀬戸内町の養殖クロマグロは国内トップクラスの生産量を誇ります。絶品のクロマグロ丼や地元の魚介類を使った海鮮丼を食べることができます。また地元で水揚げされた新鮮な鮮魚やマグロの胃袋を使用した、珍味マグロチャンジャなどのお土産販売も行っています。
営業時間:鮮魚 09:00~17:00、食堂 11:40~17:00
海の駅シーフードレストラン
加計呂麻島と大島海峡を一望できるオーシャンビューのレストラン。海鮮丼から定食、お子様ランチなど豊富なメニューを揃えています。
営業時間 11:00~14:00
大島紬販売所
奄美大島伝統の本場大島紬を使った財布や小物などを展示・販売しています。また、実際に使用されている紬織り機を体験し、紬を織る仕組みを学ぶことができます。
営業時間 10:00~16:00
瀬戸内町観光案内所
各種パンフレットも充実しています
営業時間 8:30~17:00
まとめ
大島海峡を挟んだ加計呂麻島はエメラルドグリーンの珊瑚礁の海に囲まれた入り組んだリアス式海岸が続くフォトジェニックな美しい島。壇ノ浦の戦いに敗れた平家一族がこの地に逃げ延びたという歴史ロマン溢れる神秘あふれる秘境の島。古仁屋港は加計呂麻島への観光の拠点となる港です。奄美海運のフェリーに乗って、人里離れた離島を訪れて豊かな自然の中で癒しのひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。