全国のSL蒸気機関車を紹介するこの企画も、数えること10回。
早いもので、今回が最後のSLになります。
ラストを飾るのは、熊本県内を走る「SL人吉」です。
熊本県といえば、真っ先に「くまモン」や日本三名城の一つ「熊本城」または「辛子レンコン」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
2016年4月には熊本や大分など、九州で起きた大地震の悲しみが日本全国に広がりました。
けれども、そんな中、力強く走る蒸気機関車がSL人吉号です。
2018年は大河ドラマ「西郷(せご)どん」の放映が控えており、西南戦争の主要舞台である田原坂(たばるざか)のある熊本も注目を浴びること間違いありません。
熊本を縦断するSL人吉の魅力をたっぷりとご堪能ください。
SL人吉号の運行情報
SL人吉号は1988年に運行が始まり、現在、3月から11月までの金・土・日曜日・祝日および夏休み期間中に1日1往復運転。
車両は8620形。大正時代に製造され、現役で走るSLでは最古の車両という歴史を持ちます。
大正時代に製造された日本最古参の現役蒸気機関車です。
走行区間は熊本駅から人吉駅までを縦断する約2時間30分。
ご利用区間 | 乗車券 | 座席指定券 | 合計 |
熊本~人吉 | 1,820円(910円) | 820円(410円) | 2,640円(1,320円) |
※( )内はこども料金。
座席は全席指定で各区間の乗車券の他に指定券が必要となります。
切符はJR駅のみどりの窓口や「JR九州のネット予約サイト」で入手可能です。
ラグジュアリーな車内空間
SL人吉号の魅力は、その歴史の名に恥じない車内空間です。
1号車の展望ラウンジは上品な白木、メープルウッドをふんだんに使った展望室、ゴージャス気分が味わえます。
3号車の展望ラウンジは、高級感あふれるローズウッドに包まれたサロン展望室。4種類の心地よい椅子が待っていますよ。
SL人吉号の駅弁と焼酎アイス
おごっつお弁当は「SL人吉」車内限定販売の駅弁です。
おにぎりの他に、鯖の立田揚げ、人参・ごぼう・椎茸・こんにゃくの煮しめ、ネギが入った玉子焼き、たくあん漬物が入って620円(税込)です。
焼酎アイスは球磨(くま)焼酎を染み込ませたシャーベットとバニラアイスを2層にしたユニークなアイス。340円(税込)です。
アルコールはゼロなので、お酒の苦手な方やお子様でも、ちょっと大人なスイーツを楽しめますよ。
全国のSLを巡ろう!
SL人吉の魅力、いかがでしたか?
これを読んで、ぜひ乗っていたいと思った方がいらっしゃれば幸いです。
全国のSLは運行も限られ、なかなかチケット入手が難しいことが現実。
人吉の場合は、人吉駅から復路の方が比較的、入手しやすいようです。
人吉だけでなく、これまで紹介した全国のSLの記事を読んで、ぜひ実際に乗車してみてください!
再び再燃しているSLブームに乗り遅れないよう、いろいろとチェックしてみてくださいね。