家族旅行はいつまで経ってもかけがえのない思い出になります。日常を離れて、家族水入らずで過ごすひと時は、「家族の絆」を改めて感じることができるいい機会。秋といえば紅葉。日本全国各地で自然が織りなす色彩の世界を堪能することができて、家族・ファミリーでそろって楽しむことができます。ここでは山陽・山陰・四国地方へ家族・ファミリー旅行のおすすめスポットを紹介します。
山陰・山陽地方 家族・ファミリー旅行におすすめの紅葉スポット
宮島(広島県)
宮城県の松島、京都府の天橋立とともに日本三景の一つに数えられているのが宮島です。古代から島全体が自然崇拝の対象であったといわれています。厳島神社の影響力や瀬戸内海の海上交通の拠点としての重要性から中世以降、歴史の表舞台に取り上げられてきました。秋のおすすめは宮島ロープウェー。ロープウェー乗り場の紅葉谷駅付近は文字通り秋には美しい紅葉を見ることができます。またロープウェー乗車中も宮島の紅葉を見ることができます。
参考:【広島・宮島】家族・ファミリー・子連れ旅行の見どころとおすすめホテル
帝釈峡(広島県)
中国山地の中央に位置する全長約18キロメートルの峡谷で国の名勝に指定されています。石灰岩台地が深く浸食されて形成されたカルスト台地が広がっていて、鍾乳洞や渓水の浸食作用によってできた巨大な天然の橋、雄橋(おんばし)をはじめ、周囲24km、全長8kmの人造湖で神龍湖の遊覧船から眺める自然景観はまさに絶景。紅葉の時期には赤や黄に色づくモミジやカエデを楽しめます。
奥津渓(岡山県)
3kmに及ぶ川床の岩盤にできた臼淵の甌穴群。秋にはイロハモミジやカエデ、イチョウといった多くの木々が彩りを見せる。特に大釣橋付近の景観は見応え抜群です。この時期の地元ガイドと歩く「紅葉ウォーク」がおすすめ。家族・ファミリーで自然や歴史を楽しみながら渓流沿いを散策すれば、マイナスイオンで元気になれると評判です。
後楽園(岡山県)
後楽園は日本三名園のひとつで、岡山藩主・池田綱政によって築庭された江戸初期を代表する林泉回遊式の大名庭園です。カエデの林「千入(ちしお)の森」のほか、園内各所で秋の色づきを見ることができます。
紅葉谷公園(山口県)
岩国藩主吉川氏の居館跡である吉香公園に隣接している公園で、紅葉が美しいのでこの名がつきました。隣り合う吉川家墓所のたたずまいと相まって、西の鎌倉とも呼ばれています。園内は六角亭、臥龍梅の咲く洞泉寺、枯山水庭園のある永興寺 など見どころも盛り沢山です。
長門峡(山口県)
長門峡は、大正12年(1923)に国指定の名勝となった景勝地。萩市から山口市にまたがる阿武川沿いの美しい渓谷です。奇岩や滝、深淵など、美しい渓谷が印象的で、四季折々に変化する自然景観は見応え抜群。秋には素晴らしい紅葉を満喫できます。
大山(鳥取県)
中国地方の最高峰で、日本百名山の一つにも数えられています。は、標高は1,709m。登山家の間では「東の富士・西の大山」と呼ばれるほど美しい山で、古くから信仰の対象となっていました。10月下旬から11月にかけてブナ・ナラ・カエデ・ナナカマド・ミズナラなどが色づいてとっても美しい景観を楽しめます。例年10月末~11月初頭にかけて初冠雪を迎えるので、雪と紅葉のコラボレーションを眺めることができます。
足立美術館(島根県)
日本画の巨匠横山大観 をはじめ近代日本画と、料理人としても名を馳せた北大路魯山人の陶芸作品、林義雄、武井武雄などの童画や、現代日本画が展示されています。特に横山大観のコレクションは圧巻。質量とも日本有数を誇ります。約5万坪の日本庭園はアメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」による庭園ランキングで、平成15年(2003)から18年連続日本一に選ばれています。伝統的な「日本の美」を感じることができる美術館です。
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四国地方 家族・ファミリー旅行におすすめの紅葉スポット
寒霞渓(香川県)
寒霞渓は小豆島の中央に位置する島の最高峰星ヶ城と四方指の間にある渓谷です。約1300万年前の火山活動によってできた安山岩、集塊岩などの岩石が長い年月の地殻変動や侵食により、そそりたつ奇岩怪石の絶景がつくりあげられました。大分県の耶馬渓、群馬県の妙義山とともに「日本三大渓谷美」のひとつとされていて、初夏の新緑、秋の紅葉など四季折々の景観を楽しむことができます。
栗林公園(香川県)
高松藩主松平氏の別邸。江戸時代初期の回遊式庭園。緑深い紫雲山を背景に6つの池と13の築山を有していて、四季折々の自然景観を楽しめます。国指定名勝。「ミシュラングリーンガイドジャポン」で三つ星に指定されています。
石鎚山(愛媛県)
石鎚山は、標高1982mの西日本最高峰の山で、日本百名山の一つとなっている。山上からは、晴れた日には瀬戸内海をはじめ、中国地方、四国地方も眺めることができます。山頂から麓へと向かって順番に見頃を迎えるので1ヶ月以上の長い間、紅葉を楽しめます。
大歩危・小歩危(徳島県)
「大歩危・小歩危」の岩石は約2億年前に海底深く形成された結晶片岩です。「四国三郎」と呼ばれる吉野川の激流によって削られて約8kmにわたる峡谷が形成されました。間近に美しい岩石やV字谷の様子を見ることができて、まるで大理石の彫刻がそそりたっているかのような美しい景観を誇ります。大歩危峡は平成26年(2014)に国指定天然記念物に、平成27年(2017)に国指定名勝に指定されています。
まとめ
山陽・山陰地方、そして四国地方で家族・ファミリー旅行におすすめの紅葉スポットを紹介しました。ここで紹介させていただいた場所だけでなく、紅葉を楽しめるスポットはいっぱい。山陰・山陽地方や四国地方への紅葉巡りの旅の参考になると幸いです。