踊り子号で行く〜『伊豆の踊子』を訪ねる旅〜 |【ノリッポ】移動こそ旅の醍醐味!一歩先ゆく旅行の移動手段メディア
(昭和2)年 発刊 伊豆の踊り子

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踊り子号で行く〜『伊豆の踊子』を訪ねる旅〜

投稿日:2017/09/03 更新日:

みなさま、川端康成の小説伊豆の踊子を読まれたことはありますか?

本を読まれていなくても、過去6回も映画化された作品をご覧になった方がいらっしゃるかもしれませんね。

吉永小百合主演の映画「伊豆の踊り子」

引用:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=140842 1963年 吉永小百合主演

ヒロインの踊り子(薫)は、美空ひばり吉永小百合山口百恵など、その時代を最も代表するアイドル女優が演じてきました。

原作の小説は、アジア各国、アメリカ、ヨーロッパ、ネパールなど世界中で翻訳され、今も読み継がれているんですよ。

この記事の筆者は2016年の秋、2ヶ月間チベットにいましたが、帰国後、最初に読んだ本が『伊豆の踊子』でした。

外国文化でいっぱいだった頭を日本語の美しさで包んでくれ、「日本人でよかったあ〜」と感動させてくれた思い出がある作品です。

そこで今回は、東京から踊り子号で伊豆を訪ね、小説の舞台を実際に巡ってみました

伊豆の踊り子の行程は

①東京から修善寺⇨②湯ヶ島(旧天城トンネル)⇨③天城峠を越えて河津・湯ヶ野温泉になります(注:小説はこの後、最後は下田港に向かい、そこが最後の舞台になります)

では旅のスタートです。みなさまも、ぜひ訪れて、日本の良さを再発見してみてください!

特急『踊り子号』で旅のスタート!

特急「踊り子号」

引用:http://www.jrizu.jp/train/odoriko.html#odoriko

まずは、東京駅から特急『踊り子』号で終点の修善寺駅に向け出発。

料金は自由席で4190円(※踊り子号は時期によって料金が変わりますので、事前に出発日の値段を検索されることがお勧めです)

小説のスタート地点が修善寺になり、東京から乗り換えなしの2時間10分

この間、車窓から広がる相模湾、頭を垂れた稲穂の田園風景が日常の疲れを潤してくれます。

相模湾

引用:http://yasurakaan.main.jp/gazou/DSCF0034-1.JPG

今回は東京駅から乗りましたが、踊り子号の発着駅は以下を参照してください。

踊り子号の発着駅

引用:「Life Designer」http://life-designer.jp/work-free-from-location/super-view-odoriko-express-stations-timetable-fee-reservation/

修善寺駅

引用:https://haveagood.holiday/plans/5703

修善寺駅に到着後、踊り子・薫を追いかけた川端康成は旧天城トンネルまで歩きました。でも、さすがに徒歩は疲れるという方はバスやレンタカーを使いましょう。

引用:https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=伊豆東海バス&ei=UTF-8&fr=appsfch2#mode%3Ddetail%26index%3D9%26st%3D184

レンタカーは修善寺駅前の『日産レンタカー』へ。

ここから下田までの国道414号線は『踊り子歩道』という、情緒ある名前で呼ばれます。

浄蓮の滝と道の駅『天城越え』

時間に余裕があれば、湯ヶ島のランドマーク『浄蓮の滝』にも寄ってみてください。『伊豆の踊子』には登場しませんが、旅の途中にあり、バスで35分。

浄蓮の滝

引用:http://izuhack.akao-hotel.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/2-1.jpg

石川さゆりの『天城越え』にも登場する名所です。

ここから歩いて10分のところに、道の駅『天城越え』があり、天城名産のワサビを使ったソフトクリームなどあります。

道の駅「天城越え」

引用:http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/org/p2365_1.jpg

道の駅『天城越え』で昼食を取ってもいいですね。

湯ヶ島、旧天城トンネル

そこから徒歩で1時間、車やバスで10分も進むと『旧天城トンネル』が見えてきます。

旧天城トンネル

引用:https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/87/0000411587/93/imga0422c6ezikezj.jpeg

旧天城トンネルは全長446メートルと、日本一長い石造りの回廊

川端康成も踊子・薫に会うことに胸を躍らせながら、トンネルを駆け抜けました。

今では心霊スポットとして有名ですが、「これを抜けると、いよいよ南伊豆へ」と胸を躍らせてくれます。

そして、いよいよ、今回の旅の最後の目的地は湯ヶ野温泉『福田家』です。

伊豆の踊り子の宿 湯ヶ野温泉『福田家』

湯ヶ野温泉「福田家」

引用:http://kindaiwafu.eshizuoka.jp/e1020439.html

河津七滝を南に1キロほど下り、河津川の橋を渡った先に、130年の歴史を持つ温泉宿『福田屋』が灯篭に佇みます。

入り口では伊豆の踊り子像が出迎え

引用:http://www.秘湯宿.com/nihon-hitowo-mamorukai/静岡県河津町%E3%80%80湯ヶ野温泉「福田家」その1

『伊豆の踊子』で印象的な描写は共同浴場の向かいから、踊子の薫が裸で飛び出し、主人公の学生(川端康成)に手を振る場面。そのとき、読者は薫が14歳だと知ります。

小説にはこの温泉の名前は登場しませんが、実はそれが『福田家』。

福田家

引用:http://fukudaya-izu.jp/踊り子-1/

後年、川端康成が訪れた際に、先代の女将さんが「どうして、はっきり(福田家の名前を)書いて下さらなかったの!」と問い詰めたところ、「すまん、すまん」とお詫びに、直筆原稿を送ったそうです。

ノーベル賞作家も女将さんの剣幕には、かなわなかったようですね・・・

そして、福田家の最大の魅力はなんと言っても温泉

引用:http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/018/349/50/N000/000/003/137198823648413114650_IMG_1170.JPG

浴場は榧(かや)風呂と、上の写真の露天風呂の2つがあります。時間ごとに男女の入浴が分けられており、「自由時間」は「入浴中」の札を掲げれば、貸切にできて家族や友人同士だけで入れますよ。

これぞ秘湯!かや風呂

露天風呂も良いですが、特におすすめは内風呂の榧(かや)風呂

秘湯「かや風呂」

引用:http://tatakezou.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2014/04/13/kaya1.jpg

扉を開けると石垣の壁に囲まれ、真ん中にある浴槽を見下ろしながら少し急な階段を下りていきます。

かやの木の浴槽は10年ほど前に入れ替えられた2代目。

これぞ秘湯! かや風呂

引用:http://kei-shyu.cocolog-nifty.com/blog/images/2015/03/20/img_8573th.jpg

お風呂といえばヒノキが有名ですが、ヒノキ風呂は30年もすれば入れ替えます。ですが、かや風呂は100年以上来客を癒す、長寿者

引用:http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/018/349/50/N000/000/003/137198820700113224380_IMG_1168.JPG

歴史を感じ、見た目も浴感も本当に優しいです。

温度は、わずかに熱いと感じる程度で、塩分を含んだお湯はサラサラとしており、身体が湯に溶けてしまいそうになります。これぞ、まさに秘湯!

日本の秘湯100にも選ばれ、お世辞ではなく、筆者がこれまで入った100以上の温泉で、一番気持ち良かったです。

伊豆がつまった名産の食事!

福田家の夕食

引用:http://fukudaya-izu.jp/お料理/

温泉宿の楽しみが食事ですよね。

福田家の夕食は、天城名産のワサビ丼金目鯛の煮付けイノシシ鍋など、絢爛豪華。

河津川のせせらぎを聞きながら頂く美味しい食事は、日常の喧騒を忘れて英気を養ってくれます。

多くの方が伊豆を訪れる理由が、この宿に集約されている気がしました。

「英気を養う」は伊豆のためにある!

筆者が宿泊した時は楽天トラベルで予約し、一泊二食(夕・朝)付きで1万5千円。興味を持たれた方は、ぜひ福田家を訪れてみてください!

東京から特急「踊り子」号なら、乗り換えなしで「河津駅」まで片道5,386円、そこからバスで「天城峠」までのルートもあります。

「英気を養う」とは、まさに伊豆のためにある言葉!

伊豆の踊り子の舞台を訪ねて、日頃の疲れを癒してください。

※『伊豆の踊子』と同じ舞台を巡りたいという方は、最後の舞台となる下田港まで福田家から18キロ。あとは国道414号線を下っていくので、車で20分ほどです。

 

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誰かのクラクション

新宿在住のライター。大学時代より車で北海道から鹿児島まで、全国を旅するようになる。 海外は7カ国。アメリカ、カナダ、グアム、韓国、中国、ネパール、チベット。 2013年に大型バイクで日本一周の旅に出るが、わずか3時間で高速道路で転倒。バイクは大破したものの、骨折もなく奇跡的に軽傷で済む。 いつか再び日本一周の旅に出ようと、リベンジをねらう。

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