ハネムーンでも人気の地中海クルーズ。マルセイユはフランス第2の都市。地中海クルーズの寄港地でもあり、発着地でもあります。南仏といえばプロヴァンス。マルセイユはプロヴァンス観光の拠点の町。マルセイユに寄港した際、船の乗下船後のプロヴァンス観光は旅の思い出に華を添えることでしょう。日常を離れたぜいたくなひと時を過ごせるプロヴァンス観光について2回に分けて紹介します。今回はエクス・アン・プロヴァンスとリュベロン地方の美しい村々です。
クルーズ寄港地 マルセイユ
マルセイユは紀元前600年にギリシアのフォカイア人が築いた植民都市「マッシリア」にはじまるフランス最古の都市です。マルセイユの象徴といえるのが、ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院。アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」で有名になったイフ城やル・コルビュジエが設計したシテ・ラディユーズ、19世紀までの貿易の中心として栄えた港である旧港が見どころです。
マルセイユからのおすすめエクスカーション
エクス・アン・プロヴァンス
エクス・アン・プロヴァンスはエレガントな雰囲気が漂う洗練された町。プラタナスの並木が続くミラボー通りは17~18世紀の優雅な邸宅が建ち並んでいます。カフェやレストランも多く、夏はオープンカフェでのんびりとくつろぐ人々の姿を目にすることができます。また水の都といわれるエクス・アン・プロヴァンスにはたくさんの泉や噴水を見ることができます。町を代表するのが印象派を代表する画家のセザンヌ。彼の作品を彷彿させる訪れる人の心を和ませてくれる町です。
ルールマラン
プロヴァンスの中心、リュベロン山地のふもとに位置するルールマラン。厳しい基準を経て認定された「フランスで最も美しい村」の一つです。赤茶系の瓦屋根の地中海風の家々が印象的。画家や陶芸家などのギャラリー、アンティークを中心とした雑貨ショップや洋服屋も点在しています。村の中心、ルールマラン城からは村全体を見渡すことができます。また「異邦人」で有名な作家カミュはこの村で亡くなりました。
ルシヨン
同じく「フランスで最も美しい村」に認定されているルシヨン。黄土色の土であるオークルの鉱脈の中心部にあったこの村はかつてはオークルの採掘が行われた名残では村全体が燃えるように鮮やかな赤色に染まっていて、幻想的な景観になっています。す。家々の窓には花が飾られ、村にはギャラリーやカフェ、雑貨店やアトリエが建ち並んでいます。遠くから眺めるのはもちろん、ピンク色に染まった村の中を散策するもの楽しめます。
ゴルド
やはり「フランスの最も美しい村」に選ばれているゴルド。切り立った崖や岩山の上に造られた集落は「鷲の巣城」と呼ばれますが、遠くから見る村はまるで天空に浮かぶ大きな城のようです。村の歴史は大変古く、紀元前に既に砦が築かれていたといわれています。村の中は、高い塀や壁を縫うように迷路のように路地が通っていて、どこかノスタルジックな雰囲気です。マルク・シャガールをはじめ多くの芸術家にも魅了されてきました。
ベストシーズンといえば、やはりラベンダーが花咲く7月です。ゴルドの近くのセナンく修道院をはじめプロヴァンス地方の至ることろで美しいラベンダー畑を見ることができます。時が過ぎるのを忘れてしまうくらいのんびりと時間が流れているリュベロン地方。必ずしも公共交通機関が発達していないので、寄港地観光ツアーや現地発着ツアーの活用がおすすめ。「あなただけのお気に入りの村」が見つかるかもしれません。