令和二年四月に他界した映画監督大林宜彦監督が撮影した「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」からなる「尾道三部作」でおなじみの尾道。そして宮崎アニメの名作「崖の上のポニョ」の舞台になったといわれる鞆の浦。ともに日本遺産に登録されている瀬戸内海に面したノスタルジックな港町です。春から秋にかけて期間限定になりますが、二つの港町を結ぶフェリーが運航されています。
瀬戸内クルージング
尾道~鞆の浦航路
尾道と鞆の浦を結ぶフェリーを運航している会社が「瀬戸内クルージング」。二つの港町を結ぶフェリーは「尾道~鞆の浦航路」という名称で運航されています。乗船時間は1時間。ただ単に移動手段としてではなく、瀬戸内海の美しい風景を楽しむことができます。他に村上水軍ゆかりの因島とレモンをはじめ全国でも有数の柑橘類の生産地生口島を結ぶ「尾道~瀬戸田航路」、そして尾道の街並みを眺めながらクルージングする「尾道水道クルーズ」が運航されています。
時刻表
尾道~鞆の浦航路の時刻表は下記の通り。
運賃
運賃は尾道⇔鞆の浦間は片道2,500円(小人1,250円)です。
尾道の見どころ
尾道の街を一望できるスポットが千光寺公園。春は桜につつじ、初夏には藤が咲き誇ります。千光寺は平安時代に弘法大師こと空海によって開かれた由緒あるお寺。千光寺ロープウェーで上ることができます。また映画のロケ地巡りはいかがでしょうか。今も撮影当時の面影を残している場所もあります。
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鞆の浦の見どころ
古くから「潮待ちの港」として栄えて、江戸時代の趣ある建物や港湾施設が今も残る鞆の浦。遣唐使もこの港に立ち寄っていて、万葉集にも詠われている歴史ある港です。中世の骨格を引き継ぎながら江戸中期までに整えられた地割に伝統的な町家や寺社、石垣等の石造物、港湾施設などが一体となって今も残されています。神社や寺が数多く点在している街です。港には江戸後期から明治前期にかけて整備された雁木や船繋 石、常夜燈、浜蔵が残されています。