家族旅行はいつまで経ってもかけがえのない思い出になります。日常を離れて、家族水入らずで過ごすひと時は、「家族の絆」を改めて感じることができるいい機会。秋といえば紅葉。日本全国各地で自然が織りなす色彩の世界を堪能することができて、家族・ファミリーでそろって楽しむことができます。ここでは甲信越エリアで家族・ファミリーにおすすめの紅葉スポットを紹介します。
河口湖(山梨県)
河口湖畔には約500本のモミジが植えられていて、シーズン中には約1ヶ月にわたって「富士河口湖紅葉まつり」が行われます。富士山をバックに見渡すもみじはまさに圧巻。梨川周辺にある約60本の巨木もみじが並ぶ「もみじ回廊」の夜のライトアップはとっても幻想的です。「河口湖もみじ回廊」はバスツアーでも人気。毎年、たくさんのコースが組まれています。
夕焼けの渚 紅葉まつり(山梨県)
日本の渚百選に選ばれた、山中湖の絶景スポットの一つ「夕焼けの渚」を含む旭日丘地区湖畔緑地公園で2006年から開催されているイベント。
公園内には遊歩道やテーブル付ベンチなども整備され、紅葉を楽しみながら散歩が楽しめます。そして夕方から夜にかけては紅葉をより赤く、よりドラマチックに演出する「ライトアップ」が行われます。
昇仙峡(山梨県)
素晴らしい渓谷美を誇っていて、国の特別名勝に指定されています。天神森から仙娥滝にかけて、約5kmにわたって渓谷が続き、標高差があるため色づき始める時期が少しずつずれるので、1ヶ月以上もの間、家族・ファミリーで紅葉を楽しむことができるのが魅力です。
清里高原(山梨県)
清里には紅葉の名所がいっぱい。
「赤い橋」と呼ばれる川俣川東沢渓谷に架かる全長90mのアーチ橋、東沢大橋から眺める紅葉はまさに絶景。カラマツやダケカンバ、シラカバ、モミジなどがカラフルに色づき、雄大な八ヶ岳と橋の赤のが織りなす色彩のコントラストを楽しめます。
標高1900mの山頂にある清里テラスからは清里高原や南アルプス、富士山まで一望。「八ヶ岳ブルー」の青空とともに黄色く色づいた山々を眺めることができます。
10月上旬頃よりダケカンバの林があっという間に黄色く色づき、10月中旬にはヤマモミジも紅葉の盛りを迎えます。紅葉、黄葉、常緑樹が織り成すまるで絵のような色彩の世界は見ごたえ抜群。11月に入るとカラマツや黄金色に染まるカラマツやシラカバも見ごたえがあります。
蓼科高原(長野県)
蓼科湖の紅葉は特にモミジが綺麗です。北八ヶ岳ロープウェイまでの道のりは、赤や黄色に染まった木々が多くとっても鮮やかです。
上高地(長野県)
長野県の上高地は日本を代表する山岳リゾート。手つかずの自然が多く残り、国の「特別名勝」ならびに「特別天然記念物」に指定されています。雄大な穂高連峰の眺望を間近に望眺めることができます。上高地の紅葉は「黄葉」です。金色に色づいたカラマツやシラカバの葉の絶景を楽しめます。
千畳敷カール(長野県)
「千畳敷カール」は約2万年前の氷河期の氷によって削り出されたお椀型の窪地で、畳を千枚敷いたような独特の氷河地形です。千畳敷駅まで上る「駒ヶ岳ロープウェー」から眺める紅葉は圧巻。鮮やかな紅葉に彩られた木々と南アルプス連峰の色彩のコントラストは目を見張るばかりです。
美ヶ原高原(長野県)
美ヶ原高原は古くから広大な高原の景勝地として古くから知られています。標高2000mの高原台地で、付近に高い山がなく、360度の大パノラマを楽しむことができます。北・中央・南の3つのアルプスに八ヶ岳、天気が良ければ遠くに富士山も見えます。箱根の彫刻の森美術館の姉妹館、美ヶ原高原美術館は約4万坪の草原に350点の現代彫刻が常設展示されている野外彫刻美術館です。
乗鞍高原(長野県)
標高2700m山頂付近の紅葉が徐々に中腹、そして高原へと下りてくるのが特徴です.小大野川沿にかかる番所大滝、善五郎の滝、三本滝の3つの滝と紅葉、そして雄大な乗鞍岳を背にした一の瀬園周辺の紅葉も見ごたえ抜群です。山頂付近で9月中旬頃に始まって、約2か月にわたって紅葉を楽しめます。
白樺高原(長野県)
白樺高原は北八ヶ岳にある日本百名山のひとつ蓼科山北麓に広がる標高約1,500mの高原エリアです。ドライブコースとして人気のビーナスラインをはじめ、女神湖や白樺湖など自然を満喫できる観光スポットに恵まれています。黄金色に彩られたシラカバやカラマツの絶景を楽しめます。
志賀高原(長野県)
標高の高い横手山(2307m)より色づき始め、次第に紅葉前線が山を降りていきます。ナナカマドやダケカンバ、カエデ、ミズナラ、ヤマウルシなどの広葉樹から、高原のカラマツ、シラカバまで様々な樹種が広がり、鮮やかな紅葉のグラデーションは目を見張るばかりの美しさです。
荒川峡もみじライン(新潟県)
荒川に沿って国道113号線を走る鷹の巣から山形県境約15kmが「荒川峡もみじライン」と呼ばれています。川岸に点在している川の流れによって独特な形に削られた岩と色づいた紅葉が織り成す景観はまるで絵のようです。新潟県景勝100選に指定されている鷹の巣吊り橋付近が一番の見どころ。「鷹の巣遊歩道」や鷹の巣つり橋を眼下に、荒川峡の絶景を望む「鷹の巣展望台」からの景観も見事です。
弥彦公園もみじ谷(新潟県)
弥彦公園は彌彦神社外苑となっていて、約4万坪にも及ぶ広さを誇ります。朱色に塗られた観月橋と紅葉が織りなす景色は訪れる人の心を和ませてくれます。夜は紅葉がライトアップされ、幻想的な世界に変わります。
清津峡(新潟県)
清津川を挟んで切り立つ巨大な岸壁がV字型の大峡谷をつくっていて、雄大な柱状節理の岩肌とエメラルドグリーンの清流が織りなす景観美が見ごたえ抜群です。紅葉の時期には色鮮やかな色彩のショーを眺めることができます。
清津峡渓谷トンネルは平成30年(2018)に大地の芸術祭にて、アート作品として改修されました。人間と自然の関係をあらためて考え、地元の人々とこの地を訪れた人々を土地の圧倒的な美しさに再びつなげることを願って、自然の「5大要素」である木、土、金属、火、水を利用しながら、周囲の景観と調和した建築的な空間とアーティスティックな雰囲気をつくりだしています。
奥只見湖(新潟県)
奥只見湖は奥只見ダムのダム湖で貯水量が6億トン以上という日本最大級の人造湖です。駒ケ岳、平ヶ岳、荒沢岳など深い山々を湖面に映しだし、山並みに残雪の美しい新緑や、「日本の紅葉100選」に選ばれている錦を彩る紅葉など、四季を通して北欧のような風景を楽しめます。遊覧船に乗ると、船上から美しい景観を楽しめます。
苗場ドラゴンドラ(新潟県)
苗場プリンスホテルのある「苗場高原」と山頂に広がる「田代高原」を結ぶ日本最長のゴンドラ。道のり約5.5km、標高差約430mをアップダウンを繰り返しながら進むスリルと迫力はまさに圧巻。赤や黄色に色めいた鮮やかな色彩の世界を堪能できて、豊かな自然を感じることができます。
まとめ
甲信越エリアで家族・ファミリーにおすすめの紅葉スポットを紹介させていただきました。秋の家族旅行の参考になると幸いです。