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【伊勢神宮・神嘗祭】日程・スケジュールと見どころ、祭りの楽しみ方を徹底解説〜2023年版〜【ノリッポ】

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伊勢神宮では年間1500回にも及び恒例のお祭りが執り行われます。そんな神宮のお祭りの中で最も重要なものが毎年10月に行われる「神嘗祭」です。ここでは2023年の「神嘗祭」の開催日程と同時に、伊勢神宮参拝の仕方をあわせて紹介します。

伊勢神宮・神嘗祭とは?

「神嘗祭」は、6月・12月の月次祭と共に「三節祭」と呼ばれ、伊勢神宮の最も由緒深い祭典です。その年に収穫された新穀を最初に天照大御神にささげて、その恵みに感謝するお祭りです。秋の実りに感謝申し上げ、皇室の弥栄、五穀の豊穣、国家の隆昌、並びに国民の平安を祈願します。

祭では午後10時に「由貴夕大御饌」、午前2時に「由貴朝大御饌」の二度にわたる由貴大御饌の儀が行われ、神宮神田で清浄に栽培された新穀の御飯・御餅・神酒を始め、アワビや伊勢エビなど海の幸、山の幸をお供えします。「由貴」はこの上なく貴いということを意味します。

そして明くる正午には、勅使をお迎えして、天皇陛下からの幣帛(へいはく)を奉納する奉幣の儀が行われます。

「奉幣」の後18時ごろから「御神楽」が執り行われます。1889(明治22)年の第57回式年遷宮の全ての行事が終わった後に、明治天皇のご発意によって、宮中の楽師による御神楽の奉納が行われたことがきっかけとなり、神宮楽師が宮中の楽師に演奏を習い、神嘗祭にも奉納されるようになりました。

神嘗祭は、豊受大神宮、皇大神宮の両正宮に引き続いて、10月25日まで、別宮を始め、摂社・末社・所管社に至るすべてのお社において行われます。なお、両宮の内玉垣には天皇陛下から奉られた御初穂を始め、各地の農家から寄せられた稲束(懸税)が奉献されます。

また伊勢市内では、「初穂曳」を行います。法被姿の神領民と呼ばれる伊勢の人々が、その年に収穫したお初穂を神宮に奉納する行事で、外宮領では、陸曳で、内宮領では、川曳で、木遣り唄が響く中、米俵を積み、たわわに実ったお初穂を奉曳車や初穂船で、勢いよく両宮へ曳きこみます。

伊勢神宮・神嘗祭2023のスケジュール

外宮(豊受大神宮)

由貴夕大御饌   10月15日(日) 午後10時
由貴朝大御饌   10月16日(月) 午前2時
奉 幣      10月16日(月) 正午
御神楽      10月16日(月) 午後6時

内宮(皇大神宮)

由貴夕大御饌   10月16日(月) 午後10時
由貴朝大御饌   10月17日(火) 午前2時
奉 幣      10月17日(火) 正午
御神楽      10月17日(火) 午後6時

伊勢神宮とは?

伊勢神宮の正式名称は「神宮」。天照大御神を祀った内宮(皇大神宮)と豊受大御神を祀った外宮(豊受大神宮)が有名ですが、その他にも大小さまざまな社が伊勢志摩地域に点在していて、全てで125社から成る神社です。

今から約2000年前、大和から皇祖神・天照大御神の御杖代として旅した倭姫命(やまとひめのみこと)が、五十鈴川のほとりに皇大神宮を定めたことが始まりとされています。その約500年後、天照大御神の食事を司る神をまつったのが豊受大神宮です。

125社のうち内宮・外宮と、両宮と関わりの深い14の別宮では20年に1度、隣の敷地に2同じ形の社殿を交互に新しく造り替える「式年遷宮」が行われます。「式年遷宮」の「式年」とは定められた年を、「遷宮」とは宮を遷すことを意味します。

伊勢神宮の社殿は檜の素木造りで堀立柱と萱(かや)の屋根等を特徴とする「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」という日本最古の建築様式。「式年遷宮」は古例に従って行われるため、当時から変わらぬ姿を今も見ることができるため、日本建築史でも重要です。

伊勢神宮のまわり方

伊勢神宮では「外宮先祭」と言う習わしがあります。祭事の多くは外宮から先に執り行われる事がほとんどで、参拝についても外宮を先に参拝してその後、内宮を参拝するべきとされています。外宮、内宮ともに正宮と別宮がありますが、正宮を先に参拝するのが習わしとされています。

別宮の参拝はまず第一に位する別宮から。外宮の域内には「多賀宮」、「⼟宮」、「⾵宮」が鎮座していて「多賀宮」が、内宮の域内には「荒祭宮」、「風日祈宮」が鎮座していて「荒祭宮」が第一位とされていて、最初に参拝するのが習わしです。なぜ、外宮から参拝するのかは天照大御神が外宮を先に参拝してから、内宮へ参拝することを自ら告げたことによるとされています。

また参道を歩くときは外宮が左側通行で内宮が右側通行とされています。

外宮の歩き方

①表参道火除橋(おもてさんどうひよけばし)→②手水舎(てみずしゃ)→③御正宮(ごしょうぐう)→④多賀宮(たかのみや)→⑤土宮(つちのみや)→⑥風宮(かぜのみや)→⑦神楽殿(かぐらでん)→⑧勾玉池(まがたまいけ)→⑨せんぐう館

内宮の歩き方

①宇治橋(うじばし)→②神苑(しんえん)→③五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)→④御正宮(ごしょうぐう)→⑤荒祭宮(あらまつりのみや)→⑥ 風日祈宮(かざひのみのみや)→⑦神楽殿(かぐらでん)→⑧参集殿(さんしゅうでん)→⑨子安神社(こやすじんじゃ)

伊勢神宮の参拝方法

由緒ある伊勢神宮だけあって、参拝方法も伊勢神宮ならではのルールがあります。

手水舎にて

伊勢神宮での手水の作法は次の通りです。
①左手を洗う→②右手を洗う→③口をすすぐ→④柄杓を持った左手を清める→⑤柄杓を立てて元の位置へ戻す

ご神前にて

①深いお辞儀を2回→②両手を合わせ、右手をやや引き、→③拍手を2回→④最後に深いお辞儀を1回

おはらい町・おかげ横丁でグルメ・ショッピングを満喫

「おはらい町」は宇治橋から五十鈴川沿いに続く約800mの石畳の通りで内宮の鳥居前町として発展してきました。伊勢地方特有の切妻・入母屋・妻入り様式の土産物店や銘菓の老舗、旅館が軒を連ねていて、神宮道場や祭主職舎などの歴史的建造物もあります。

その一角のあるのが「おかげ横丁」。江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されています。伊勢志摩ならではの食べ物屋やおみやげもの屋が建ち並ぶ楽しいスポット。参拝の帰りにぜひ立ち寄ってください。

まとめ

伊勢神宮で最も重要なお祭り「神嘗祭」の日程とスケジュール、見どころを紹介しました。伊勢・志摩地方は風光明媚な見どころもいっぱいで、海の幸も楽しめます。伊勢路の秋の風物詩を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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