宮崎県の高千穂は熊本県、大分県との県境にある「神々の里」。神話や伝説が言い伝えられているスポットが数多く残ります。自然が織りなす美しく神秘的な景観やパワースポットとしても知られる神社を巡って、「神話のふるさと」の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
高千穂へのアクセス
高千穂の最寄りの空港は熊本空港です。熊本空港からは高速バスがありますが、本数が少ないため、レンタカーでの移動が便利です。熊本空港からは約2時間です。関東や関西から高千穂を訪ねる場合は熊本空港利用が便利です。またJR利用の場合、新幹線で熊本駅まで乗車。
熊本駅から高速バスもありますが、やはり本数が限られるのでレンタカーが便利です。
高千穂 おすすめ観光スポット
高千穂峡
阿蘇山の火山活動で噴出した火砕流が五ヶ瀬川に流れ出て冷え固まり侵食された断崖がそそり立つ峡谷です。高いところで100m、平均して80mの断崖が東西7㎞にわたって続いています。峡谷内には「日本の滝百選」に選ばれている真名井の滝があります。
真名井の滝は天孫降臨の際、この地に水がなかったので、 天村雲命が水種を移した「天真名井」から湧き出る水が水源の滝と伝えられています。流れ落ちる高さ17mの滝は神秘的な魅力抜群。遥か昔の神話の世界を創造することができるでしょう。
さらに神話に由縁のある「おのころ島」や「月形」「鬼八の力石」など、 高千穂峡の遊歩道のみで高千穂の魅力を十分に感じることができるスポットです。高千穂峡といえば貸しボート。ボートから見上げる真名井の滝は迫力満点です。
高千穂神社
高千穂神社は創建が第十一代天皇垂仁天皇の時代という言い伝えがある由緒ある神社です。高千穂郷八十八社の総社で、神社本殿と所蔵品の鉄造狛犬一対が国の重要文化財に指定されています。
本殿の隣にある「夫婦杉」は、根がつながった2本の大杉で、夫婦やカップルがこの杉の周りを手を繋いで3周すると良縁、夫婦円満、家内安全、子孫繫栄のご利益があるとされているそうです。
「高千穂の夜神楽」は国の重要無形民俗文化財に指定されている高千穂の民俗芸能。3高千穂神社の神楽殿では年間を通じて毎夜観光客向けに33番のうち、代表的な4番を演じています。
天の岩戸神社
天岩戸神社は、日本神話に登場する「天岩戸伝説」と関連する神社です。この伝説では、天照大神が弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴狼藉を憂えて天の岩戸に籠って、岩戸に隠れてしまい、世界が暗闇に包まれたとされています。
天照大神が隠れた天の岩戸をご神体として祀っているのが天の岩戸神社です。創建の時期などははっきりしないですが日本の民俗や神話伝承を象徴する神社といえます。
「天安河原」は、天岩戸神社から岩戸川沿いにある洞窟。天照大神が岩戸に隠れ天地暗黒となった際、八百万の神がこの地に集まって相談していたと言われる、神秘的な雰囲気が漂う日本神話ゆかりのスポット。
神社の境内には、伝説の舞台となったとされる岩戸があり、神聖な雰囲気が漂っています。
国見ケ丘
標高513mの国見ヶ丘は、雲海の名所として有名です。雲海の見頃は秋の早朝で、快晴無風の冷え込んだ日に見られます。霧が高千穂盆地や、とりまく山々を覆い隠し、まるで墨絵のような世界を演出します。
国指定重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」
夜神楽とは、里ごとに氏神様を神楽宿と呼ばれる民家や公民館に招いて、夜を徹して三十三番の神楽を一晩かけて奉納する、昔から受け継がれてきた神事。毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、町内約二十の集落で行われます。
平安末期から鎌倉時代にかけて成立したといわれていて、江戸時代の末頃まで高千穂神社の神職を中心に伝承し奉納されていたと考えられています。
各集落では舞う順番などが前後したり、題目が変わったり、それぞれの集落で舞いものが異なります。
一番から七番までをよど七番(よどななばん)と呼んでいます。よど七番では神々が天孫降臨の場を固めて国造りをしたことを表していて、中でも、一般には神降(かみおろし)・鎮守(ちんじゅ)・杉登(すぎのぼり)の三つを指す「式三番」は一番重要で、必ず舞います。
夜明け頃に行われる岩戸五番(里によっては六~七番あることもあります)は、夜神楽の中でも大変人気のある舞。天照大神が天岩戸に隠れられてしまった時に、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったことによって、神々が大笑いをして、不審に思った天照大神が姿を表したという日本神話が題材になっています。
「高千穂の夜神楽」の時期以外は、高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時より1時間、三十三番の神楽の中から代表的な4番「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」を舞う「高千穂神楽」を楽しめます。
高千穂 おすすめ旅館・ホテル
旅館 神仙
高千穂神社にほど近いところに静かに佇む日本庭園を持つ静かで落ち着いた和風の温泉宿。館内は全て畳敷きになっていて、「和」の安らぎが感じらることができます。料理は季節感溢れる懐石料理。旅館スタッフの心づくしのおもてなしも魅力です。
高千穂 離れの宿 神隠れ
おもてなしを大切にしている老舗旅館。花鳥風月をモチーフにした離れの客室は、それぞれが趣の異なる和風モダン空間。
高千穂の食材にこだわった四季折々の美食も堪能することができます。
ソレスト高千穂ホテル
神々の里高千穂にモダンと自然が調和したデザイナーズホテルです。ロビーから客室まで洗練された空間に木の温もりを感じさせながら上質な時間を演出しています。
花旅館 岩戸屋
「天岩戸神社」のすぐそばに位置する神話の世界をたっぷりと堪能できる宿。地産地消の郷土料理が魅力です。
まちなか案内所
高千穂バスセンターの前にある観光案内所です。高千穂観光に関する案内や様々なパンフレットや観光資料を設置していて、現地ツアーや体験メニューの手配などを行っています。まちなか案内所の主なサービスは
- 手荷物預かり:1個300円(税込)
- 手ぶら観光サービス:配達料金 1個1,000円(税込)
- レンタカー貸出し:高千穂レンタカー
- レンタサイクル貸出し
- レンタルスクーター貸出し
公共交通機関があまり充実していない高千穂ではレンタカーやレンタサイクルは観光の強い味方です。大いに活用して高千穂を思う存分満喫しましょう。
まちなか案内所
住所/ 高千穂町大字三田井802-3
TEL/ 0982-72-3031
営業時間/ 8:30~17:00
まとめ
「阿蘇くじゅう国立公園」や別府、由布院、黒川温泉など九州を代表する温泉地と一緒に観光できる高千穂の魅力を紹介しました。九州旅行の参考になると幸いです。