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【長崎くんち】380余年受け継がれた絢爛豪華な祭礼 見どころを徹底解説〜2024年〜【ノリッポ】

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「長崎くんち」は福岡県の「筥崎宮放生会」、熊本県の「八代妙見祭」とともに「九州三大祭り」の一つで長崎の秋の風物詩。鎖国の時代には唯一、外国との貿易や文化交流の窓口だった長崎の歩んだ歴史を感じさせるお祭り。そんな「長崎くんち」の見どころを徹底解説します。

長崎くんちとは?

「長崎くんち」は長崎の氏神・鎮西大社 諏訪神社の秋季大祭。毎年10月7日〜9日に3日間開催されます。1634(寛永11)年、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞(こめえ)」を奉納したことが始まりと言われています。

独特でダイナミックな奉納踊を特色としていて、380年以上の伝統を誇ります。奉納踊は国指定重要無形民俗文化財に指定されています。踊りを奉納する町を「踊町」と呼びます。長崎市内には58の「踊町」があって、7つの組に分けられています、そして7年に一度、当番が回ってきます。

長唄に合わせて踊る日本舞踊やおらんだ万才などの本踊のほか、船に車輪を付けて大勢で曳く、曳物があります。石畳と車輪がきしむ音が加わって豪快で大迫力の演し物です。

コッコデショや鯱太鼓など、大勢の担ぎ手が担ぐ演し物は空中に放り投げて手拍子をするなどの離れ業が随所に入ってとっても勇壮で華麗。アンコールを意味する「モッテコーイ」のかけ声が祭りを盛り上げます。

「長崎くんち」2024年の出演踊町と演し物、披露時刻

出演踊町と演し物

  • 興善町(傘鉾・本踊)
  • 八幡町(傘鉾・山伏道中・剣舞・弓矢八幡祝い船)
  • 万才町(傘鉾・本踊)
  • 西濵町(傘鉾・龍船・二胡演奏)
  • 麹屋町(傘鉾・川船)
  • 銀屋町(傘鉾・鯱太鼓)
  • 五嶋町(傘鉾・龍踊)

披露時刻

10月7日

興善町 八幡町 万才町 西濵町 麹屋町 銀屋町 五嶋町
諏訪神社 7:00 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00
中央公園 8:10 8:40 9:10 9:40 10:10 10:40 11:10
お旅所 9:10 9:40 10:10 10:40 11:10 11:40 12:40
終了予定 9:40 10:10 10:40 11:10 11:40 12:10 12:10
諏訪神社 16:00 16:30 17:00 17:30 18:00 18:30 19:00
中央公園 17:10 17:40 18:10 18:40 19:10 19:40 20:10
終了予定 17:04 18:10 18:40 19:10 19:40 20:10 20:40

10月8日

万才町 麹屋町 興善町 銀屋町 五嶋町 八幡町 西濵町
八坂神社 7:00 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00
中央公園 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00 10:30 11:00
終了予定 8:30 9:00 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30

10月9日

興善町 八幡町 銀屋町 西濵町 万才町 五嶋町 麹屋町
お旅所 7:00 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00
諏訪神社 8:20 8:50 9:20 9:50 10:20 10:50 11:20
終了予定 8:50 9:20 9:50 10:20 10:50 11:20 11:50

観覧席

中央公園くんち観覧場

中心市街地近くに位置し、観覧が楽なベンチシート仕様で、1人単位で観覧券が購入できます。また、踊場の至近にパイプ椅子を設置した砂かぶり席は、演し物を間近で観覧できます。

開催日時

10月7日(月) 17:10~ 砂かぶり椅子席、スタンドS席・A席、車椅子席
10月8日(火) 8:00~ 砂かぶり椅子席、スタンドS席、車椅子席

料金

砂かぶり椅子席 ¥7,000 /名
スタンドS席 ¥6,500 /名
スタンドA席 ¥4,500 /名
車椅子席 ¥7,000 /名

諏訪神社

「長崎くんち」は長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭なので、熱烈なくんちファンに大人気。4人掛けの桝席と当日販売の立見席に加えて、踊場正面の長坂は無料観覧席として開放されています。(事前応募~抽選による「長坂整理券」が必要)。

開催日時

10月7日(月) 7:00~
10月7日(月) 16:00~
10月9日(水) 8:20~

料金

桝席
S席(一桝4人掛け) ¥36,000
A席(一桝4人掛け) ¥30,000
B席(一桝4人掛け) ¥24,000
C席(一桝4人掛け) ¥18,000

立見席
1人・当日発売 ¥1,500

お旅所

諏訪神社から三基の御神輿が「お下り」した後、鎮座する仮宮が設けられています。長崎港に面した平地でバスや電車など交通の便は抜群。周辺には多くの露店が並んで、お祭りを堪能できる賑やかなところです。

開催日時

10月7日(月) 9:10~
10月9日(水) 7:00~

料金

S席(一桝4人掛け) ¥24,000
A席(一桝4人掛け) ¥22,000
B席(一桝4人掛け) ¥20,000

八坂神社

昔ながらの街並みを残す地区にあり、長崎市民には「ぎおんさん」で親しまれています。踊場と観覧席が近く、迫力満点の演技を観ることができます。

開催日時

10月8日(火) 7:00~

料金

S席(一桝4人掛け) ¥30,000
A席(一桝4人掛け) ¥28,000
B席(一桝4人掛け) ¥26,000

長崎くんちの行事一覧

6月1日 小屋入り・打込み

くんちの始まり。踊町の世話役や出演者が、諏訪・八坂の両神社神前で清祓を受けて、大役の無事達成を祈願し、この日から 演し物の稽古に入ります。昔は小屋を建て、身を清めて稽古に専念したことから、小屋入りといいます。

小屋入りのあとに、くんち関係者のもとに踊町が挨拶に訪れます。

10月3日 庭見世

表通りに面した店舗などに、傘鉾をはじめ演し物の曳物や衣装、小道具、楽器などを分散して飾るほか、出演者に贈られたお祝い品を並べて披露します。

10月4日 人数揃い

演し物の稽古が仕上がり、準備が整ったことを踊町関係者に本番と同様の衣装で、町内数か所で披露します。

10月7日〜9日 庭先回り

諏訪神社など所定の場所を済ませた後、各踊町は庭先回りに移ります。市内中心部の事業所や官公庁、民家などに敬意を表して踊りを呈上することで福をお裾分けし、お祝いするという趣旨のもので、踊町は短い踊りやお囃子を玄関先や店先、門前等の路上で演じます。

10月7日〜9日 お下り(13:00)

諏訪神社の本宮からお旅所の仮宮まで、諏訪・住吉・森崎の三基の御神輿が下ります。御神輿を担ぐのは神輿守町と呼ばれる旧長崎村の各郷の人たちです。

10月7日 傘鉾パレード

その年の踊町の傘鉾がお下りの行列に続いてパレードします。100キロ以上ある傘鉾が一斉に回る様子は力強く、「モッテコーイ」「フトウマワレ」の声が掛かります。

10月9日 お上り(13:00)

お旅所の仮宮から諏訪神社の本宮へ、三基の御神輿がもどります。県庁坂や諏訪神社の石段を一気に駆け上がるその姿は迫力があり、くんちのフィナーレを勇壮に飾ります。

まとめ

「長崎くんち」の見どころと観覧席情報を紹介しました。勇壮さと華麗さを兼ね備えたお祭りは見応え抜群。ぜひこの機会に「長崎くんち」を楽しんではいかがでしょうか。

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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