玄海灘に面した城下町
クルーズの寄港地でもあり、クルーズの発着地、寄港地である福岡からも鉄道で1本で足を運べるアクセスが便利な佐賀県の北部の街、唐津。江戸時代は唐津藩の城下町として栄え、明治時代以降は石炭の積出港として栄えました。かつての面影は、祭りや街の至る場所で感じられます。また夏は海水浴場としても人気。佐賀県といえば有田、伊万里といった焼き物が有名ですが、唐津にも「唐津焼」という安土物山時代に遡る伝統工芸があります。毎年、11月2日から4日に開催される唐津最大の祭りが「唐津くんち」。毎年、多くの人出で賑わいます。そんな唐津の見どころを紹介させていただきます。福岡市営地下鉄はJR筑肥線と乗り入れをしていて福岡空港、博多駅から唐津までは乗換なしで行けます。
唐津のシンボル、唐津城
唐津城は豊臣秀吉の家臣であった寺沢広高によって築城されました。築城に際しては九州諸大名の加勢を受けて豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に築城された名護屋城の解体資材を用いたともいわれています。寺沢家が改易された後、城主は何度か交代して最後は小笠原家の城下町として明治維新を迎えました。城は本丸、二の丸、三の丸、外曲輪に分かれています。現在の天守閣は昭和41年に完成したものです。展示室、展望所等があり、展望所からは、松浦潟の全景が一望できます。唐津城は舞鶴城ともいわれて唐津のシンボ ルとして市民に親しまれています。
海岸線に広がる美しい虹の松原
虹の松原は三保の松原、気比の松原と並んで日本三大松原のひとつに数えられている国の特別景勝に指定されている松原です。長さ約4.5km、幅約0.5kmにわたり、約100万本のクロマツが群生しています。松原の歴史は古く、17世紀初め初代唐津藩主寺沢広高が防風・防潮のため、海岸線の砂丘にクロマツを植林したのがはじまりとされています。鏡山から見渡す松原と唐津湾の景色は絶景です。
年間を通じて唐津くんちを体験できる曳山展示場
毎年、11月に開催される唐津くんちで使用される曳山は全部で14台あります。「唐津くんち」は豊穣の秋祭りとして江戸時代から長い歴史を誇っています。「唐津くんち」は毎年11月3・4日に行われていますが、2日の夜は宵曳山と呼び、14台の曳山が飾り提灯に彩られて万燈に映える金銀丹青も鮮やかに華麗な巡行が行われます。豪華絢爛な曳山をご覧頂いて、映像で流れる祭りの様子をご覧になって、祭りの活気を体感してはいかがでしょうか。
唐津港に寄港するクルーズもありますが、唐津市中心部のみの観光だったら福岡からも個人で公共交通機関を使ってアクセスは容易です。ただ福岡発着の寄港地観光ツアーでは市内観光と併せて鏡山に足を運ぶツアーもあります。鏡山は自家用車でないとちょっと不便です。鏡山の展望台からみる虹ノ松原は見ごたえ十分!ツアーを活用すると効率よく移動できて歴史と自然に触れていただけます。