台風に見舞われた2019年のお盆。帰省や旅行で新幹線などJRを使って、各地に出かけた人も多いと思います。旅先では思わぬトラブルに遭ってしまうこともあります。中には「きっぷがない!」ときっぷを失くして大変な思いをした方もいると思います。もしきっぷを失くした場合、どういった取り扱いになるのかこの記事では紹介させていただきます。
きっぷを失くしてしまった時
きっぷをなくした場合、駅のきっぷうりばや列車の係員にその旨を話して、紛失再発行用として同じきっぷをもう一度、買います。買いなおすきっぷはなくしたきっぷと同じ区間の乗車券ならびに特急券になります。座席指定券はなくしたきっぷと同じ列車の指定席券、グリーン車ならグリーン券になります。あらかじめ買っていた切符が割引きっぷやおとくなきっぷを買っていた場合、またパッケージツアーなどでついてくる「契」と書かれた乗車券でも買いなおすきっぷは無割引のきっぷになります。飼いなおしたきっぷには「紛失再」という印を必ず押してもらってください。そして下車した際には改札口などで「再収受証明」を受けて持って帰ってください。くれぐれも自動改札機を通ってそのまま帰らないように要注意です。
失くしたきっぷが見つかった場合
家に帰ってみると「失くした」と思っていたきっぷが見つかったということもあります。きっぷが見つかった時は乗車日から1年以内なら一度、買いなおしたきっぷの払い戻しを受けることができます。見つかったきっぷと「再収受証明」を受けた買いなおしたきっぷの両方をもって、駅のみどりの窓口などに持っていきます。手数料220円(指定席特急券は330円)の手数料を差し引いた代金を払い戻していただけます。
きっぷを買い直す時の注意
きっぷを買いなおす時はできるだけ現金で支払った方が無難です。例えば東京の新宿駅で岡山までのきっぷを購入、帰りのきっぷを失くして岡山駅で買いなおした場合、もしクレジットカードできっぷを買いなおしたとします。もしきっぷが見つかって新宿駅で払い戻しを受けようとしても新宿駅では取り扱えません。なぜなら新宿駅は「JR東日本」、岡山駅は「JR西日本」となり、「JR」でも別会社だからです。「恐れ入りますがJR西日本の窓口で…」といった係員の案内になってしまいます。
旅先での解放感もあるかと思いますが、きっぷをはじめ、貴重品の管理には十分に気をつけるのが何よりです。せっかくの旅の楽しみも台無しになってしまうかと思います。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始と帰省や旅行の機会は多いですが、忘れ物や落とし物には十分注意しましょう。