日本各地で各鉄道会社が観光列車を運行していますが、各種人気ランキング調査で常に上位に位置しているのが近鉄が運行する観光特急「しまかぜ」です。
観光特急「しまかぜ」とは?
観光特急「しまかぜ」は大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅から賢島駅まで運行しています。「乗ること自体が楽しみとなる」鉄道の旅を提供することを目的にしています。列車の愛称は志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名されました。颯爽感と上質さを兼ね備えた特急として、伊勢志摩地域への多くの人を運んでいます。
「しまかぜ」の車両・車内設備
「しまかぜ」は6両編成。車体は伊勢志摩の晴れやかな空をイメージしてブルーを基調にカラーリングが施されています。各車両には「上質な旅」を楽しむことができる様々なタイプの座席が用意されています。
プレミアムシート
1,2,5,6号車の配置されています。3列間隔で前後感覚は125cmとゆったりとした設計。飛行機のビジネスクラスに乗った感覚で列車に乗車することができます。座席は本革を使用した柔らかいシート。電動リクライニングも完備しています。
展望車両
1号車と6号車に配置されています。先頭車両は床を72㎝高くしたハイデッカー構造。迫力ある展望を可能にするために窓ガラスは大きくなっています。
和風個室
掘りごたつ風の個室。靴をぬいでのびのびとした空間でのんびりと寛ぐことができます。家族旅行におすすめですね。
洋風個室
L字型ソファとテーブルが窓に向かって配置されていて、移り変わる景色を眺めながらリビングのようにゆったりと過ごすことができます。「女子旅」など気の合った友達同士、夫婦での旅行におすすめですね。
サロン席
大型のテーブルを備えたセミコンパートメント型の座席。仕切板を設置してプライベート感を高めています。家族連れ、友人同士などのグループ旅行におすすめです。
また車内では専属のアテンダントが乗車して、さらに無料Wifiサービスが利用できます。カフェ車両では地元の特産品である松坂牛やカキ、あおさなどを味わえるメニューや地ビールなどが楽しめます。
「しまかぜ」の運行スケジュール・途中停車駅
「しまかぜ」の運行は大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島間それぞれ1日1往復です。大阪難波~賢島間は途中、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方に停車。京都~賢島間は近鉄丹波橋、大和西大寺、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方に停車。近鉄名古屋~賢島間は途中、近鉄名古屋、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方に停車します。
特急券の購入は特急券の近鉄駅窓口、旅行会社に加えてインターネットでも可能です。
目的地に到着するワクワク感を移動しているときから感じることができる観光特急「しまかぜ」。一度、乗車するとやみつきになりそうですね。