ハネムーンでも人気の地中海クルーズ。世界遺産に登録されている中世の街並みや風光明媚な都市が沿岸には点在しています。コバルトブルーの海を移動しながらロマンチックな都市を巡る旅は日常を忘れた至福の時を過ごすことができます。今回は地中海に浮かぶ島、ナポレオンゆかりのコルシカ島を紹介します。
クルーズの寄港地 アジャクシオ
コルシカ島でクルーズ船が寄港するのがアジャクシオ。アジャクシオが輩出した英雄がナポレオンです。アジャクシオは地中海やコルシカ島の山々が形成する谷に囲まれた、上品で明るい町です。アジャクシオ城塞の城壁の上から見渡す海岸線は美しく見ごたえ抜群。狭い路地が交差する旧市街にはナポレオン縁の場所や美術館、コルシカの色鮮やかな名産品を扱う市場などを楽しむことができます。
アジャクシオのおすすめ観光スポット
ナポレオンの生家
アジャクシオの港の海沿いの道から一歩外れたところに建つ黄色い4階建ての建物の2階がナポレオンが幼少時代を過ごした家です。この家で生まれた彼は10歳になるまでここで過ごしました。質素でこじんまりとした外観、内部にはナポレオンのデスマスクや黄金の月桂樹の冠などが展示されています。
アウステルリッツ広場のナポレオン像
アジャクシオの中心部から徒歩で約20分のところにあるアウステルリッツ広場。広場の奥にナポレオン像は建っています。階段の石版にはナポレオンの功績が彫り込まれています。左右に建てられている鷲の像には、左側の像ががナポレオンが生まれた1769年、右側の像のは彼が亡くなった1821年という数字が彫られています。
ナポレオン記念館
アジャクシオの市庁舎の2階にある「ナポレオン記念館」。ナポレオン家に関するものが多数展示されていています。天井から吊り下げられたシャンデリアなど豪華な内装も見ごたえあります。
フェッシュ美術館
ナポレオンの叔父であるジョゼフ・フェッシュによって創設されたフェッシュ宮殿の中にある美術館。ラファエロやボッティチェリ、レンブラントをはじめ、多数のイタリアの絵画がコレクションされていて、かつてコルシカがイタリアの統治下にあった影響を感じることができます。工芸品のコレクションも多数。フェッシュ一族の納骨堂や5万冊所蔵の図書室も併設されています。
ノートルダム・ド・アソンプション大聖堂
ナポレオンが洗礼を受けた教会です。ジェノヴァ共和国の支配下にあった1577年に建設が始まって、1593年に完成しました。バロック様式の教会で歴史的建造物の指定を受けています。
コルシカ島はワインの産地としても有名です。ほとんどが島内で消費されているため、日本ではあまり流通していないコルシカワインですが、味はまさに絶品です。寄港中にぜひコルシカワインを口にしてみてはいかがでしょうか。