近年、人気が再燃している全国のSL蒸気機関車。
今回ご紹介するのは新潟〜会津若松駅を走る「SLばんえつ物語」。
会津若松は2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』の舞台としても有名。
「森と水のロマンの鉄道」とも呼ばれ、春は桜、夏はアジサイやひまわり、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の風景が楽しめます。
そんなSLばんえつ物語の魅力をたっぷり紹介していきます!
SLばんえつ物語とは?
SLばんえつ物語は1969年、磐越西線での運転を最後に引退したSLが、99年4月から磐越西線で復活を遂げたSLです。
名前の由来は磐越西線を走るSLと、豊かな森と水に育まれた自然と人が触れ合うことで生まれる「物語」を組み合わせ、「SLばんえつ物語」と命名されました。
SLばんえつ物語の停車駅
SLばんえつ物語の各停車駅は以下の通りです。
新潟駅 – 新津駅 – 五泉駅 – 咲花駅 – 三川駅 – 津川駅 – 日出谷駅 – 野沢駅 – 山都駅 – 喜多方駅 – (塩川駅) – 会津若松駅
※会津若松からの復路は塩川駅は通過します。
運行は4〜11月までの土曜・休日を中心に、1日1往復の運転。片道約4時間の旅です。
詳しい運行情報はJRの「運行カレンダー」をご参照ください。
SLばんえつ物語のチケット
SLばんえつ物語の切符は「えきねっと」、およびJRの駅のみどりの窓口にて販売。
「SLばんえつ物語」は全車指定席の快速列車です。乗車券の他に指定席券(グリーン車もあり)が必要です。
新潟〜会津若松までの場合
乗車券2,270円+指定券520円=2,790円になります。
SLばんえつ物語の魅力
ここからは「SLばんえつ物語」の魅力を紹介していきます。
SLばんえつ物語は、大きな動輪と細いボイラーによる優美な姿から“貴婦人”の愛称で親しまれていきました。
木目調を多用した内装や車体の配色は、大正ロマンを彷彿させるレトロな雰囲気が漂います。
魅力①内装
レトロで木目調の落ち着いたグリーン車の快適なリクライニングシート
親子で楽しめる1号車の「オコジョルーム」
4号車の「パノラマ展望室」
津川駅停車中の楽しみ「オコジロウの家」
魅力②駅弁
SLばんえつ物語弁当 950円 |
新潟産こしひかりを醤油味のご飯に仕上げ、いくら、にしんの煮魚、さけの焼き魚、鳥の照り焼き、朱鷺の模様のかまぼこ、などの色鮮やかな駅弁です。 |
SLばんえつ物語の観光スポット
喜多方産の醤油を使用した「喜多方ラーメン」
SLばんえつ物語の沿線で有名な観光スポットといえば「喜多方ラーメン」。
札幌、博多ラーメンと並び、“日本三大ラーメン”のひとつに数えられます。
喜多方産の醤油を使ったコクのあるスープ、日本百名山・飯豊山(いいでさん)の水をふんだんに使った太いちぢれ麺が特徴。
人口50000人ほどの町に、なんと100軒以上のラーメン店が立ち並んでいます。
その発祥は、大正末期に中国から渡ってきた青年がチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメンを売り歩いていたことから始まり、90年の歴史を持ちます。
また面白いことに、喜多方ラーメンは観光シーズン中、朝から行列ができます。
親しみを込めて「朝ラー」と呼ばれるようになったこの風習、朝ラーを食べるためだけに観光客が訪れるほどの人気ぶりです。
2017年時点で、朝ラーを提供しているお店は約15店ほどあるそうですよ。
SLばんえつ物語ファンクラブ
SLばんえつ物語はファンクラブもあります。なんと入会金・年会費は無料なので、ぜひ入会して、グッズをゲットしましょう!