霧島は日本で初めて国立公園に指定されたそんな霧島の魅力を記事では紹介します。
霧島錦江湾国立公園
霧島温泉のある霧島錦江湾国立公園は日本で最初の国立公園のひとつであり、昭和9年(1934)に霧島国立公園として誕生しました。霧島連山の雄大な自然や、そのふもとから湧き出る温泉に恵まれています。日本神話の中の天孫降臨神話にゆかりが深い地であり、慶應2年(1866)に坂本龍馬と妻お龍が霧島を訪ねた旅は「日本で最初の新婚旅行」といわれています。
火山の息吹を眼前に感じさせる大小20以上の火山が連なる霧島連山、火山活動に伴って誕生した火口湖、噴気現象、温泉及び高原などとともに、自然植生も多く残されています。
環境省が「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づいて推進していている「国立公園満喫プロジェクト」に九州では「阿蘇くじゅう国立公園」とともに選ばれている日本を代表する自然景観の一つです。多様な地形を有する火山や火口湖、噴気現象、温泉によって美しい自然景観を特徴づけられています。
過去の気候変動や噴火、標高差などによって多種多様な植生が成立していて、初夏のミヤマキリシマをはじめ四季折々の草花や紅葉、積雪など季節に応じた美しい景観に彩られています。
霧島へのアクセス
飛行機で
鹿児島空港からいわさきバスが運行する空港連絡バスに乗車、バスは鹿児島いわさきホテルまで運行しています。バスの本数は1日6往復です
JRで
各地から九州新幹線の終点、鹿児島中央駅まで乗車、特急きりしま号に乗り換えて、JR霧島神宮駅で下車します。霧島神宮駅からいわさきバスの路線バスが運行されています。
霧島のおすすめ観光スポット
霧島神宮
建国神話の主人公である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀る6世紀の創建といわれる由緒ある神社です。当初はて高千穂峰と御鉢「噴火口」の間に社殿が造られたとされていますが、噴火のため度々炎上したようです。文明16年(1484年)に薩摩国の守護であった島津忠昌の命を受けて、真言宗の僧侶、兼慶上人によって現在の地に再建されました。その後もたびたび火災に遭い現在の社殿は正徳5年(1715年)に薩摩藩主島津吉貴によって寄進されました。境内は四季折々の花と紅葉の名所で、桜は3月下旬~4月上旬、ミヤマキリシマが6月下旬、紅葉は11月下旬ごろが見頃です。周囲の青々した山に格調高く、豪華絢爛な朱塗りの社殿が映えていて見ごたえもあります。
霧島温泉郷
「霧島温泉郷」は霧島連山の中の高千穂峰に広がる温泉地の総称で、霧島山を見渡す標高600~850mの位置する大小9つの温泉からなります。桜島を見下ろす標高800m近くの林田温泉、歓楽街があって賑わう丸尾温泉や、一軒宿だけの硫黄谷、新湯、山間の秘湯・関平など、温泉地の特徴はそれぞれ異なっています。 様々な泉質があり、あらゆる症状に効果があります。付近には、布引滝、千畳敷、霧島最古といわれる岩風呂等の名所があり、旅館、ホテル等も多く存在し霧島観光の拠点となっています。
霧島温泉市場
霧島温泉郷の中心にあり、観光案内所のほか、特産品を扱うみやげ店と食事処が集まっています。温泉の蒸気で蒸した卵や野菜があり、広場には有料の「湯けむりの里・足湯」(40~45度・含硫黄ナトリウム塩化物泉)もあります。霧島観光の際の休息場所としても便利です。
霧島神話の里公園
標高670mに位置し、錦江湾、桜島、晴天時は開聞岳までを一望できます。霧島神宮近くの高台にひろがる公園に立つと、綺麗な霧島の空気につつまれます。錦江湾にたたずむ桜島は、思ったよりも大きく見えます。春は桜に彩られ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と、四季折々の景観を楽しむことができます。「インスタ映え」する写真撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。園内には遊覧リフトやスーパースライダーなどアトラクションもあり、ファミリーでも楽しめます。道の駅では地元の特産品が販売されていて、レストラン「ほっと霧島館」では、霧島黒豚料理などの霧島特産のグルメを楽しむことができます。
霧島神話の里公園
住所/ 〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口2583-22
TEL/ 0995-57-1711
営業時間/ 9:00〜17:00
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
丸尾の滝
丸尾温泉から霧島神宮に向かう国道223号の道沿いにある豪壮で華麗な滝です。高さは23メートル、幅は6メートルを誇ります。近くの栄之尾温泉、硫黄谷温泉の温泉水を集めて流れる珍しい「湯の滝」で、冬には滝から湯けむりが立ち上り、幻想的な情景を楽しむことができます。山峡に豪快な音と飛沫を上げて落下する滝は、その色だけでも見ごたえ抜群。四季折々さまざまな風景を楽しむことができて、特に秋は滝が放つ乳青色の飛沫と紅葉は幻想的。夜はライトアップされて、飛沫が照明に反射してさらに幻想的な表情を見ることができます。
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
霧島アートの森
霧島連山の北、栗野岳の標高約700メートルの高原にある野外美術館。霧島の自然の中に日本を代表する芸術家草間彌生をはじめとする国内外の著名な作家たちによる芸術性の高いアート作品が展示されています。作品は芸術家たちが実際にこの地を訪れ、自然や歴史的・文化的な特徴を生かしながら制作したオリジナル作品です。鹿児島のシンボル桜島も自然が造りだした屋外アートの「借景」としているところも特徴。桜島のビュースポットでもあります。
霧島アートの森
住所/ 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-220
TEL/ 0995-74-5945
営業時間/ 9:00~17:00(入園は16:30まで
7/20~8/31・土・日・祝日のみ19:00まで(入園は18:30まで)
定休日/ 毎週月曜日(休日の場合は翌日)※GW期間は開館、年末年始(12/29~1/2)
臨時休園(第3月曜~第4月曜)
料金/ 一般 320円、高・大学生 210円、小中学生 150円(野外常設展のみ観覧)
霧島温泉のおすすめの観光時期
国の特別天然記念物ミヤマキリシマは例年5月の中旬ごろから開花し始め、5月下旬から6月上旬ごろにかけて見頃を迎えます。阿蘇、くじゅう連山、雲仙をはじめ九州各地の高山で楽しむことができます。霧島地域でも高千穂峰から中岳、新燃岳、韓国岳、えびの高原まで幅広く分布しています。満開の時期には山肌が一面のピンク色に彩られるほど大群生を成す場所もあります。愛らしく可憐なピンクのじゅうたんは登山客をはじめ、訪れる人々の心を和ませます。
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
霧島温泉で家族・ファミリー旅行におすすめホテル5選
霧島ホテル
霧島山系の中腹に位置している閑静な佇まいの旅館。坂本龍馬も訪れた硫黄谷温泉にあります。14の源泉からなる豊富な湯量を誇るかけ流し式天然温泉「硫黄谷庭園大浴場」では、しっとりした湯触りの硫黄泉のほか、滑らかな明礬泉、塩類泉、鉄泉と4つの泉質を様々な空間で同時に楽しむことができます。約3万本の杉の木が林立する「百年杉庭園」は自然の豊かさを実感することができます。名物鍋「黒豚しゃも鍋」や黒毛和牛ステーキ、さつま揚げ、きびなごといった 鹿児島の豊かな大地と海によって育まれた旬の食材を活かした、郷土会席も自慢です。
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
アクセス:JR霧島温泉駅よりバスで約25分
ラビスタ霧島ヒルズ
錦江湾と桜島を望む霧島温泉郷の一等地に佇む南欧調のリゾートホテル。全室天然温泉露天風呂付きで、館内にはペットと泊まれる「ルシアンルーム」も併設しています。夕食は、イタリアンテイストと地元の旬菜を織り交ぜた洋食のコース、朝食は、彩り豊かな和洋の旬菜をバイキングスタイルで楽しめます。大浴場と貸切風呂は落ち着いた和風の設えとなっていて、趣き異なる3つの貸切風呂は、無料で何度でも利用できます。
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3812-6
アクセス:JR霧島神宮駅より無料シャトルバス
霧島国際ホテル
温泉郷の中心である丸尾温泉を源泉とする、かけ流しの天然温泉が自慢の宿。館内では乳白色のにごり湯や檜の露天風呂、岩盤浴や貸切風呂など、館内で湯めぐりを家族・ファミリーで楽しめます。近くには土産店・食事処・足湯が楽しめる「霧島温泉市場」があります。
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3930-12
アクセス:JR霧島神宮駅より車で約20分
霧島観光ホテル
霧島の森にひっそりと佇むリゾートホテル。霧島温泉で唯一の展望大浴場からは桜島などを一望することができます。また2つのタイプの異なる露天風呂に加えて、家族・ファミリーだけで楽しめる2つの貸切露天風呂、テーブル付き足湯があります。
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3885
アクセス:JR霧島神宮駅よりバスで約30分、丸尾バス停下車」、徒歩約5分
ホテル霧島キャッスル
自家源泉の湯量豊富な温泉を楽しめる温泉宿。天井まで全面ガラス張りで開放的な内湯、閑静な森に囲まれた露天風呂、打たせ湯を備えた大浴場で湯浴みを楽しめます。客室は全て南向きで54㎡以上と広々としていて、ほぼ全ての客室から桜島を眺めることができます。食事は夕・朝食とも好みに応じて、思い思いに楽しめるバイキングです。
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3878-49
アクセス:JR霧島神宮駅下車 タクシー約20分(無料シャトルバスあり)
まとめ
鹿児島の霧島温泉の魅力とおすすめのホテル・旅館を紹介しました。大自然の恵みを思う存分満喫できる霧島温泉。家族・ファミリー旅行の参考になると幸いです。