大型クルーズ船の入港が相次いでいる京都府の丹後地方の港町舞鶴。舞鶴を発着刷るクルーズもあります。各地から舞鶴へアクセスする際におすすめの交通手段が京都駅から京都丹後鉄道「丹後の海」車両での移動。万葉集の時代から和歌にも詠われている風光明媚な丹後地方の景観を感じながら乗車することができます。
「海の京都」とは?
「もうひとつの京都」をテーマに日本海に面する京都府北部地域(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)の観光による地域活性化を目指して、様々な事業が実施されています。天橋立をはじめ、日本海に面した空と海が織りなす青の絶景、古代より大陸との交流の窓口として栄え、江戸時代には北前船も寄港した貿易の拠点として栄えた丹後地方の魅力を多くの人に知っていただき、足を運んでいただこうという試みです。
「丹後の海」のコンセプト
丹後の海のコンセプトは「海の京都」。外観は藍色メタリック仕上げに、金色のシンボルマークとロゴが配されていて、丹後の美しい海を想起していただける車両になっています。客室天井と壁は白樺、床はナラ、座席は楓と木材が使用され、「心と身体で心地よいと感じる和のテイスト」を目指してデザインされました。車両のデザインはJR九州の「ななつ星」を手掛けた水戸岡鋭治氏です。「タンゴ・ディスカバリー」として利用されていた車両をリニューアルしたものです。
「丹後の海」車両の運行スケジュール
「丹後の海」の車両で運行する列車の時刻は下記京都丹後鉄道ウェブサイトで確認することができます。
舞鶴発着のクルーズで利用する場合、例えば行きは京都駅12:25発の「まいづる6号」、帰りは東舞鶴10:27発の「まいづる6号」、18:36発の「まいづる14号」を利用することができます。(2019年10月現在)
京都丹後鉄道とは?
「京都丹後鉄道」は「北近畿タンゴ鉄道」の運行部分を引継いで上下分離方式で運行されています。舞鶴市と宮津市を結ぶ「宮舞線」、宮津市から与謝野町、京丹後市を経て、兵庫県の豊岡市を結ぶ「宮豊線」と、福知山市と宮津市を結ぶ「宮福線」があります。かつては国鉄の宮津線として運行されていました。
クルーズ船の寄港や発着でも注目を集める舞鶴。「大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立」と百人一首にも詠われている丹後地方。古代から人々を魅了してきた「もうひとつの京都」の魅力を満喫してください。