小笠原諸島は世界自然遺産に登録されている島。手つかずの自然を満喫することができる南国の楽園です。歴史上、大陸とつながったことのない「海洋島」と呼ばれる島で独自の進化を遂げた固有の生物が生息しています。民間人が住んでいる島は父島と母島の2つの島のみです。アクセスの手段が限られる小笠原諸島への観光について記事では紹介します。
小笠原諸島へのアクセス
公共交通機関での移動
小笠原諸島は東京から南へ約1000キロメートル離れています。空港が無く、空路でのアクセスができません。公共交通機関を使っての唯一のアクセス方法は東京の竹芝桟橋から出港している「おがさわら丸」というフェリーです。本数はほぼ週1便。約24時間かけて父島へ向かいます。
クルーズ会社のクルーズ参加
小笠原諸島を訪ねるもう一つの方法はクルーズ会社が催行するクルーズに参加することです。2020年は飛鳥Ⅱが下記の日程で小笠原諸島を訪ねるクルーズが実施されます。
2020年11月4日(水)~11月9日(月) 横浜発着 小笠原クルーズ
月日 | スケジュール | 入港 | 出港 |
---|---|---|---|
11/4(水) | 横浜 | 17:00 | |
11/5(木) | クルージング | – | – |
11/6(金) | 父島(小笠原) (通船) | 8:00 | (停泊) |
11/7(土) | 父島(小笠原) (通船) | – | 16:00 |
11/8(日) | クルージング |
– | – |
11/9(月) | 横浜 | 9:00 |
父島には一昼夜停泊するので、ゆっくり島でくつろぐことができます。
父島の見どころ
三日月山展望台
父島の西側の海を望む展望台で、太平洋に沈む夕日は雄大です。気象条件が良ければ、母島を見ることができます。
宮之浜
兄島瀬戸に面した弓なりの美しい海岸です。。海中にはサンゴ礁が発達し、熱帯魚も多く生息しています。
小港海岸
真っ白な砂浜が広がる美しい海水浴場です。
ジョンビーチとジニービーチ
石灰岩からできたまばゆいばかりの純白の浜辺の砂が見どころです。海辺には砂が固まったビーチロックがあり、更に南島瀬戸には大小の岩礁が浮かんでいて変化に富む風景を楽しむことができます。ジニービーチはジョンビーチのすぐ南にありますが、徒歩で訪れることはできず、カヤックなどを利用して海上から向かいます。
人工的な光の影響をほとんど受けることがない小笠原諸島では、夜は美しい星空も楽しむことができます。飛行機や鉄道でのアクセスの方法がない小笠原諸島はまさに「クルーズならでは」の旅の醍醐味を感じることができます。後世に受け継いでいくべき美しい自然だからゆえの「行きにくさ」。南国の楽園で日常を忘れたひと時を過ごしてはいかがでしょうか。