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【現存12天守】国宝・松江城 宍道湖も一望

投稿日:2018/12/25 更新日:

松江城は江戸時代以前に建てられて日本に現存している12天守の一つです。入母屋破風の屋根が羽を広げたように見えることから別名「千鳥城」とも呼ばれています。天守閣の最上階の天守からは松江市街や宍道湖を一望することができます。城内では桜や椿、梅などの四季折々の自然も楽しむことができます。

松江城の歴史

松江城は関ケ原の戦いの戦功で堀尾忠氏が月山富田城から入城して築城しました。月山富田城は中世山城であり、近世城下町の形成には不向きであったため、宍道湖と中海に近い太田川に面した水利に恵まれた現在の地が選ばれたとのことである。堀尾氏が三代で改易されたあと、京極氏を経て1638年に松平氏が入城、明治維新まで続きました。明治時代の廃城令で全国各地の城が取り壊され、また太平洋戦争で焼失していく中で松江城の天守閣は当時の姿を今にとどめています。天守は平成27年(2015)に国宝に指定されています。

松江城天守の構造

天守は四層五階、地下一階です。天守の南には天守入口の防備をかたくするためにとり付けた地下一階の持つ平屋の附櫓が付属しています。望楼型天守で二層の櫓の上にさらに二層の望楼を載せた形になっています。。二層目と四層目は東西棟の入母屋造になっていて、二層目の南北面に入母屋破風の出窓をつけています。附櫓も入母屋造になっています。壁面は一層目と二層目は黒塗の下見板張り、三層目と四層目と附櫓は上部が漆喰塗でその下が黒塗下見板張りとなっています。南北の出窓部分の壁は漆喰塗です。屋根は本瓦葺きになっています。構造上の特徴としては二階分を貫く通し柱を効果的に配置するとともに、上層の重さを分散させながら下層に伝える構造となっています。長大な柱を用いることなく、上層になるほど平面が縮小する天守という独特な構造の建築を可能にしたものとなっています。

松江城下町に住んだ小泉八雲

城下町の一角に小泉八雲の住んでいた旧宅の傍に記念館があります。明治時代に来日したラフカディオ・ハーンが日本人女性小泉セツと結婚して帰化、松江をはじめ各地で英語教師をしていたのですが八雲の名前は出雲国の枕詞「八雲立つ」に因むとされています。小泉八雲自身の自筆原稿や遺品、妻セツの使った英単語覚え書きなど、収蔵品は1千点以上におよびます。松江城と併せてぜひ立ち寄ってください。

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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