ドナウクルーズを楽しもう!
ドイツに端を発して、黒海に注ぐドナウ川は中欧、東欧を流れる国際河川です。ヨハン・シュトラウスの作曲した「美しき青きドナウ」は耳にしたこともある人は多いと思います。また作家の宮本輝の小説「ドナウの旅人」を読んだこともある人は多いと思います。かつてハプスブルク帝国が栄華を極め、19世紀から20世紀にかけて国際情勢に翻弄され続けた中欧、東欧を流れるドナウ川。国土が狭く、山がちな日本では味わえない名曲や小説の世界に浸った旅の感動はいかがでしょうか。ドナウクルーズの寄港地の魅力を紹介していきます。
中世の佇まいを残すドナウベントの街並み
ブダペストを北上するとドナウ川は直角に曲がって流れています。この流域はドナウベントと呼ばれています。「ドナウの曲がり角」という意味です。エステルゴム、センデンドレ、ヴィシェグラードの3つの町が主な街です。ハンガリーは中世、一時期、オスマントルコ帝国の支配下にありました。ハンガリーには当時を忍ばせるトルコの雰囲気を残す町もあります。ドナウベントの町もトルコの支配下にあったかつてを忍ばせる建物が残っています。流域の街を見ながらのリバークルーズの良さを実感することができる区間です。
ハンガリーの古都、エステルゴム
ドナウクルーズで寄港するドナウベントの町がエステルゴムです。ハンガリーのカトリック教会の総本山でもある大聖堂が一番の見どころです。イシュトバーン1世は神聖ローマ帝国皇帝の同意を得た上で、ローマ教皇からこの地で戴冠されて正式にハンガリー国王となり、この都市を都としてハンガリー王国を統治しました。船上から見る大聖堂の姿も見ごたえがありますが、ぜび下船の時には訪ねてみてはいかがでしょうか。
リバークルーズのおすすめの理由
ブダペストとウィーンの間にあるドナウベントの町。鉄道で移動する際に立ち寄ることも可能ですが、問題になるのが荷物。海外旅行となるとスーツケースの重さも20㎏近くになり、途中下車しても預ける場所に苦労すると思います。リバークルーズの場合、荷物を船に預けたまま下船して観光することができます。ぜひリバークルーズをお楽しみください。