熊本県の阿蘇カルデラの南側を走る第三セクターの鉄道会社南阿蘇鉄道。大自然が育んだ雄大な阿蘇の景観を車内から楽しむことができます。沿線は緑、川、鉄橋、トンネルが続き、四季折々の自然景観を楽しむことができます。景観を楽しみながら鉄道の旅を楽しめるトロッコ列車が南阿蘇鉄道では走っています。今回は南阿蘇鉄道のトトロッコ列車について紹介していきます。
南阿蘇鉄道とは?
トロッコ列車を運行している南阿蘇鉄道は旧国鉄高森線。赤字ローカル線として廃止の対象になったのですが、鉄路維持を望む地元の人々の熱意によって第三セクターとしての存続が決まり、1985年に「南阿蘇鉄道」としてスタートしました。地元の人々のかけがえのない足として通学や通院などで利用されています。運行区間はJR九州豊肥本線の立野駅から高森駅まで。列車は北の阿蘇五岳、南の外輪山に挟まれた南郷谷を白川に沿って東に進みます。沿線には日本一長い駅名「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」があります。
トロッコ列車ゆうすげ号
開業当初から観光客向けに運行されているトロッコ列車「ゆうすげ」号。3月から11月まで土日祝日に運行されています。春休み、夏休み期間とゴールデンウィークは毎日運行されます。運行は1日2往復。開放感たっぷりの車内で、雄大な阿蘇の山々を眺めながら、水源などをゆっくり走り、沿線のガイドを行いながら走る人気の列車です。熊本地震の影響で2019年現在、高森駅~中松駅までの運行です。臨時列車が一往復走ることもあります。
トロッコ列車運賃
片道料金(高森~中松)大人790円 、小児450円
往復料金(高森~中松)大人1,380円 、小児800円
トロッコ列車は全席指定です。
震災からの復興に向けて
南阿蘇鉄道は2016年4月の熊本地震の被害を受けて、現在も立野駅~中松駅間は運休しています。豊肥本線の運休区間の肥後大津~阿蘇駅間は全線復旧の見通しがようやく立ったとのこと。日常生活で利用する地元の人たちの為にも南阿蘇鉄道も1日も早い全線開通が望まれますね。高森駅には大きな駐車場もあります。沿線の景観の全てが見どころの南阿蘇鉄道。ドライブのついでに車を止めて家族でトロッコ列車に乗ってみてはいかがでしょうか。