憧れのエーゲ海クルーズはハネムーンでも人気。コバルトブルーの海と点々と浮かぶギリシャの島々は歴史的な街並みや世界遺産などそれぞれ個性があって魅力的。一生に一度の旅の思い出をより素晴らしいものにするでしょう。3泊4日程度の短めの日程のコースがあるのも特徴です。そんな魅力いっぱいのエーゲ海クルーズの寄港地の一つ、コルフ島を紹介します。
コルフ島の魅力
コルフ島はギリシャ半島とイタリア半島南部の間にあるイオニア海に浮かぶ島。ケルキラ島とも呼ばれます。ヨーロッパでは絶大な人気を誇るリゾート地です。「風の谷のナウシカ」の名前の由来になった、ギリシャ神話に登場する小島の王女ナウシカアーはこの島の王女です。交通の要衝にも位置していることから古くから東ローマ帝国やヴェネチア共和国、フランスなどの支配下に置かれてきました。過去に支配を受けた各国の雰囲気を残しつつ、ギリシャならではの建築物がうまく溶け込んだ街並みが魅力。青々とした透明度の高いエーゲ海ならではの海ももちろん魅力です。「コルフ」という名前はヴェネチア共和国の統治下にあった時に名付けられtました。
コルフ島のおすすめ観光スポット
コルフ旧市街
2007年に世界文化遺産に登録された旧市街地。聖スピリドン大聖堂、城砦、アンチヴォウニオティッサ教会などが有名です。街には16世紀にヴェネツィア共和国によって建造された三つの城砦が残されていて、18世紀から19世紀にかけて建てられた新古典様式の建造物が残されています。街路は敷石で舗装され、迷宮のように入り組んでいます。
パレオ・フルリオとネオ・フルリオ
パレオ・フルリオとネオ・フルリオはゴツゴツとした岩が特徴的な要塞。パレオ・フルリオはヴェネチア共和国統治下に建造された旧要塞。海から突き出た形で建てられれています。城砦に沿った遊歩道の頂上には十字架が立っていて、旧市街を一望できます。要塞内にあるアギオスゲオルギウス教会はイギリス統治下にある時に建てられた古典主義のギリシャ正教会です。ネオ・フルリオは同じくヴェネチア共和国統治下の1577年から1588年にかけて建てられた要塞。要塞内はレンガ造りで岩などがむき出しになっています。建物の保存状態が良く、長いトンネルや石畳の道、大砲に加えて当時使われていた部屋や通路も残っています。要塞からはコバルトブルーの海や旧市街を一望できる「インスタ映え」する絶景スポットです。
アヒリオン宮殿
アヒリオン宮殿はオーストリア=ハンガリー帝国の皇妃エリザベートによって建てられたネオ・クラシック様式の宮殿。彼女が過ごしたいわれる離宮です。エリザベートはシシーの愛称で知られていて、ミュージカルでもおなじみです。オーストリア=ハンガリー帝国の事実上の最後の皇帝フランツ=ヨーゼフ1世に嫁いだエリザベートでしたがウィーンでの宮廷生活になじむことができず、逃げるように各地を旅していました。コルフ島もそうした滞在地の一つと言われています。宮殿内は美しい壁画や調度品などで豪華に装飾されています。また庭園は美しく手入れされていて、ギリシャ神話が大好きだった彼女が最も気に入っていた英雄アキレウスの像が2つ建てられています。宮殿の名前もアキレウスにちなんで名づけられました。
ロマンチックな雰囲気の島々が浮かぶエーゲ海。船で島から島を巡る旅は荷物を持って移動する手間も省けるまさに船旅ならではの醍醐味を感じていただけます。クルーズは「高い」と思われがちですが、代金に宿泊代、移動交通費、食費が全て含まれているので実はコスパ抜群。日常を離れることができるエーゲ海での船旅はいかがでしょうか。