JR西日本 花嫁のれん 七尾線 観光列車〈2020年〉【ノリッポ】 |【ノリッポ】移動こそ旅の醍醐味!一歩先ゆく旅行の移動手段メディア

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JR西日本 花嫁のれん 七尾線 観光列車〈2020年〉【ノリッポ】

投稿日:2020/03/23 更新日:

2015年に運行を開始して、2020年が5周年を迎える能登半島を走る観光列車「花嫁のれん」。北陸新幹線の開業に伴って、能登半島の観光促進を図る目的で運行が始まった列車です。列車内では北陸の伝統工芸品の展示や北陸ならでは食の提供・車内添乗サービスが提供されています。2020年3月から2021年2月までの運転スケジュールも発表されています。

「花嫁のれん」のコンセプト

「花嫁のれん」は花嫁の幸せを願い婚礼の日にのれんを贈る旧加賀藩の伝統文化。乗客の幸せを願う思いを込めて、「花嫁のれん」と名付けられました。能登は「恋路海岸」や「夫婦岩」と称される機具岩(はたごいわ)のように女性の幸せを願うものや、パワースポットとして有名な「聖域の岬」などがある「幸」に満ちた土地です。
観光列車「花嫁のれん」に乗車することで、能登の魅力である「幸」を多くの方に知っていただきたいという願いが込められています。列車のロゴマークは石川の伝統工芸である加賀水引をモチーフに、花嫁のれんをくぐる神聖で幸せな気持ちを表現し、「女性の幸せを願う列車」であることを表しています。水引の淡路結びには、簡単に解けないことから末永いお付き合いという意味があり、互いの輪が結び合い全体に和をなす形に、北陸への旅が和やかで楽しいものとなるようにという願いが込められています。

「花嫁のれん」の車両

「花嫁のれん」の車両の外観のコンセプトは「和と美のおもてなし」。北陸を代表する伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージしています。車両は2両編成。1号車は8つの半個室です。個室にはそれぞれ「桜梅の間」、「撫子の間」、「扇絵の間」、「鉄線の間」、「菊の間」、「笹の間」、「錦秋の間」、「青の間」という名前が付けられています。通路は日本庭園の飛び石をイメージして絨毯が敷かれていて、各個室は友禅の世界を堪能できる空間になっています。2号車は、通路は流水のイメージ、いすは紅色の生地と背面の木の格子が特徴的なオリジナル回転いすとなっていて、内装は伝統的によく使用される輪島塗の図柄になっています。また1号車では加賀百万石の伝統文化が生み出した伝統工芸品が展示されていて、更にエントランスには金沢の金箔の装飾が施されています。

車内で実感。北陸の幸とおもてなし

「花嫁のれん」では車窓から能登の里山里海の景色を楽しみながら季節に応じた能登の味覚を味わうことができます。列車によってメニューが異なっていて、下記のメニューが提供されます。お食事は要予約、乗車日の4日前までに予約が必要になります

花嫁のれん1号:スイーツセット
花嫁のれん2号:和軽食セット
花嫁のれん3号:スイーツセット
花嫁のれん4号:ほろよいセット

また車内では和装のアテンダントがサービスを提供。北陸の旅に華を添えます。

2020年「花嫁のれん」運行スケジュール

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、運行予定に変更が生じています。詳しくはJR西日本列車運行情報で要確認

「花嫁のれん」は3月から10月までの基本的に金、土、日曜日と祝日に運転されています。夏休みや秋のシルバーウィークの時期には月曜日も運行しています。詳しい運転日はJR西日本の下記サイトで確認することができます。

花嫁のれん運転日

列車は1日2往復。運行時刻は下記の通りです。

金沢駅~和倉温泉駅方面
花嫁のれん1号 金沢10:15発→羽咋11:08発→七尾11:36発→和倉温泉11:42着
花嫁のれん3号 金沢14:15発→羽咋15:02発→七尾15:25発→和倉温泉15:31着

和倉温泉→金沢駅方面
花嫁のれん2号 和倉温泉12:08発→七尾12:16発→羽咋12:43発→金沢13:21着
花嫁のれん4号 和倉温泉16:30発→七尾16:36発→羽咋17:01発→金沢17:54着

座席は全席指定。指定席特急料金はおとな1,390円、こども690円(金沢駅~七尾駅・和倉温泉駅間 通常期)と「お得」です。お得感は乗っていただくと納得できるでしょう。

 

北陸新幹線は今年が開業5周年。加賀百万石の伝統文化をふんだんに感じながら、北陸の食文化とおもてなしを楽しめる「花嫁のれん」。ぜひ乗ってみてください。

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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