2020年のNHK大河ドラマのタイトルは「麒麟がくる」。本能寺の変を起こした明智光秀の生涯が描かれます。明智光秀のゆかりの地は丹波から丹後にまたがる「中丹」と呼ばれる地域。若狭湾に面した舞鶴は豪華客船の出入港が相次いでいます。舞鶴からの乗下船、寄港中に明智光秀や光秀の娘、後に熊本藩主となる細川家に嫁いだ細川ガラシャのゆかりの地を訪ねてはいかがでしょうか。
光秀・ガラシャ・幽斎・忠興ゆかりの地
舞鶴市内の見どころ
クルーズの乗下船の前後、寄港中の下船観光中に訪れることができるゆかりのスポットです。舞鶴観光には次の記事も参考にしてください。
舞鶴公園(田辺城址)
別名舞鶴城と呼ばれる田辺城は戦国時代に織田信長の命により明智光秀と協力し丹後を平定した細川藤孝(幽斎)によって築かれました。天下分け目の関ヶ原の戦いの前哨戦、田辺城籠城戦の舞台になった城です。細川藤孝は石田三成方の1万5千の兵に城を囲まれながらわずか500人の兵で約2か月間、城を守り抜きました。城の本丸跡は、公園となり市民の憩いの場となっています。
桂林寺
曹洞宗中本山の禅寺。、関ヶ原の戦いの前哨戦、田辺城籠城戦で6世住持の大渓は細川幽斎を支援。功績に対し絹本著色仏涅槃図や梵鐘が細川家から寄進されました。
福知山市内の見どころ
丹波平定後、明智光秀が拠点としたのが福知山。本能寺の変を起こした逆臣というイメージを一般的には持たれていますが、地元では善政を施した領主として今でも慕われています。
福知山城
福知山城は 丹波平定に成功した明智光秀が丹波の拠点として新たに城を築いたのが始まりとされています。明治維新の廃城令で取り壊されて、石垣と銅番所だけが残されていましたが、3層4階の天守閣が、 昭和61年 (1986)に再建されました。
御霊神社
神社の名前は明智光秀を祀ったことに由来しています。明智光秀は丹波を平定後、城下町を建設したり、氾濫を防ぐために由良川に長い堤防を築いて流路を変えるなど、この地の発展の基礎を造りました。
2020年京都舞鶴港 クルーズ出入港情報
「コスタネオロマンチカ」が舞鶴発着のクルーズを運航するに加えて、2020年は豪華客船の代名詞「クイーンエリザベス」号が舞鶴に初寄港(残念ながら寄港中止)。更にロイヤル・カリビアンのクァンタム・オブ・ザ・シーズ、スペクトラム・オブ・ザ・シーズ(残念ながら寄港中止)も寄港します。
大河ドラマの放映で注目度が高まる丹波地方・丹後地方は「海の京都」としてその魅力を生かした地域活性化の取り組みがなされています。ぜひ、クルーズの乗船をきっかけにその魅力に触れてみてください。