ドナウクルーズを楽しもう!
ドイツに端を発して、黒海に注ぐドナウ川は中欧、東欧を流れる国際河川です。ヨハン・シュトラウスの作曲した「美しき青きドナウ」は耳にしたこともある人は多いと思います。また作家の宮本輝の小説「ドナウの旅人」を読んだこともある人は多いと思います。かつてハプスブルク帝国が栄華を極め、19世紀から20世紀にかけて国際情勢に翻弄され続けた中欧、東欧を流れるドナウ川。国土が狭く、山がちな日本では味わえない名曲や小説の世界に浸った旅の感動はいかがでしょうか。今回はクルーズの発着地のパッサウについて紹介します。
3つの河川が合流する街
パッサウはバイエルン州に属する町。この町はドナウ川とインスブルックから流れてくるイン川、そしてイルツ川の3つの川が合流するため、ドイツ語で3河川の街を意味する「ドライフリュッセシュタット(Dreiflüssestadt)」と呼ばれています。バイエルン王家ヴィテルバッハ家の王女だったエリザベートは、フランツ=ヨーゼフ1世に嫁ぐ時、ミュンヘンを出発してパッサウの街から船に乗ってウィーンに向かいました。
パイプオルガンが見どころの大聖堂
パッサウの見どころ聖シュテファン寺院。バロック様式この教会には世界最大のパイプオルガンがあります。夏季はパイプオルガンのコンサートも開催されています。荘厳な教会はパッサウでは必見。乗船前、下船後にぜひ訪れてみてください。
世界遺産のドナウ川上流の街、レーゲンスブルクへ
クルーズの発着地、パッサウに向かうにはフランクフルト、もしくはミュンヘンから鉄道で向かいます。特にフランクフルトから向かう時にぜひ立ち寄っていただきたいのがパッサウから更にドナウ川の上流にある町。レーゲンスブルク。ドナウ川に映える大聖堂が見どころの世界遺産の街です。焼きソーセージでも有名な街。ドイツもB級グルメも楽しめます。焼きソーセージを頬張りながら歴史的な街を歩いてみてはいかがでしょうか。クルーズにプラスアルファの旅の思い出ができると思います。