憧れのエーゲ海クルーズはハネムーンでも人気。コバルトブルーの海と点々と浮かぶギリシャの島々は歴史的な街並みや世界遺産などそれぞれ個性があって魅力的。一生に一度の旅の思い出をより素晴らしいものにするでしょう。3泊4日程度の短めの日程のコースがあるのも特徴です。エーゲ海クルーズの素敵な寄港地、今回はロードス島を紹介します。
ロードス島の概要
エーゲ海の南端に浮かぶロードス島は、要衝として位置づけられて様々な国に支配されてきました。旧市街は「ロードスの中世都市」という名前で世界文化遺産に登録されています。ロードス島の旧市街は高い城壁に囲まれていて、中世にタイムスリップしたような気分が味わうことができます。紀元前には世界の七不思議の1つとされるロードスの巨像があったとされていることでも知られています。
ロードス島の見どころ
ロードス島の中世都市
世界文化遺産に登録されている「ロードス島の中世都市」。1309年に島を占領した聖ヨハネ騎士団によって築かれた町です。遺構は大変保存状態が良く10mの高さに及ぶ城壁が、4㎞にもわたって半円形に続いています。聖ヨハネ騎士団は1522年に「ロードス島の包囲戦」によってスレイマン1世率いるオスマン=トルコ帝国によって駆逐されました。この戦いによってオスマン=トルコ帝国は東地中海の覇権を確立することになります。いかにこの島が地政学的に重要だったかを伺い知ることができます。
騎士団長の館
騎士団長の館は旧市街の北端にあり、聖ヨハネ騎士団の団長の司令部兼居城として利用されていました。館はもともとビザンチン様式の宮殿が14世紀に改修されたものです。宮殿内にはコス島から移築されたといわれる美しい床を飾るモザイク画やタペストリー、16世紀から17世紀にかけての素晴らしい家具やロードス島での攻防戦を描いたフレスコ画があります。
ロードス考古学博物館
博物館はかつて聖ヨハネ騎士団が病院として建築した建物が使用されています。ロードス島から出土した多くの歴史的遺物を展示していますが、一番の見どころは「ロードス島のアフロディティ」。白い大理石でできた美しい像は神秘的です。
リンドスのアクロポリス
ロードス島の南部、東海岸に突き出したリンドスの丘の上にある古代ギリシャのアクロポリスです。中心にはドーリア式のアテナ神殿があり、アテナ女神像を祭っています。丘の上からの景色は絶景でリンドス村の町並みや海を見渡すことができて、「インスタ映え」するスポットです。
モノリソス城
ロードス島の西端部に位置する城跡。聖ヨハネ騎士団によって1480年に建てられた城です。現在は城壁を中心とした遺跡が残されています。岩山の上にある為、エーゲ海の美しい海を眺めることができます。
島の領有を巡って中世には十字軍とオスマン帝国による激しい戦闘が繰り広げられたロードス島。現在はヨーロッパ各地へ直行便も飛んでいて、ビーチリゾートとして夏はヨーロッパからの観光客でにぎわいます。エーゲ海の美しい海と島が歩んできた歴史を感じながらのひと時を過ごすことができます。