桃の花の花言葉は「私はあなたのとりこ」や「チャーミング」など。桃の花は古くから女性のシンボルとされてきました。桃の花が咲く時期には甘い香りに包まれて、日常を離れた別世界にいるかのような感じ。近年、人気も出てきている桃の花の観賞スポットについて、全国各地から厳選して10ヶ所紹介します。
桃の花について
ハナモモとは？
桃の花は中国原産の落葉高木です。果実がなる桃とは異なり、観賞用の花で「ハナモモ」と呼ばれます。春先には可愛らしい花々を咲かせて人々を和ませます。桃の花は3月後半から5月にかけて花を咲かせます。一重咲き、八重咲があり、花の色は赤やピンク、白と様々です。ひな祭りの時に桃の花が飾られるのは旧暦のひな祭りの時期に桃の花が咲いていたからです。
ハナモモの主な品種
菊桃
菊桃は名前の通り、菊の花のような細い花びらをした八重咲きの桃の花です。鮮やかなピンク色の花を咲かせます。
矢口
ひな祭りの切り花として使われる品種です。大輪で明るい桃色が美しい桃の花です。
源平
赤と白の花を咲かせる品種です。1つの木に赤と白の花を咲かせることから、源平という名前が付けられたと言われています。
寿星桃
淡いピンク色で八重咲きの桃の花を咲かせます。
日本全国の桃の花（花桃）の名所 おすすめ10選
古河総合公園（茨城県古賀市）
室町時代に鎌倉公方足利成氏がこの地に移り、館を構えました。以降130年にわたって「古河公方」として勢力を誇りました。園内には矢口、源平、菊桃、寿星桃、寒白桃の5種類の花桃があり、毎年春になると園内は鮮やかなピンク色に染まります。毎年3月20日から4月5日まで「古河桃まつり」が開催されます。
住所：茨城県古河市鴻巣399-1
アクセス：JR古河駅よりタクシーで約10分
わたらせ渓谷鉄道神戸駅（群馬県みどり市）
わたらせ渓谷鐵道の神戸駅周辺では300本の桃が植えられていて、桜とともに、鮮やかなピンクの競演を楽しめます。駅舎とプラットホームは登録有形文化財。花桃と桜に囲まれたレトロな駅舎はとってもフォトジェニックです。かつて東武日光線で使われていた列車を活用した「レストラン清流」での食事もおすすめです。
住所：群馬県みどり市東町神戸891番地
アクセス：JR両毛線桐生駅下車、わたらせ渓谷鐵道に乗車
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新府桃源郷（山梨県韮崎市）
新府桃源郷は、南に富士山、北に八ヶ岳、東に茅ヶ岳、西には鳳凰三山などの山々を眺めながら桃の花を楽しめます。戦国大名の武田氏の最期の居城だった新府城跡があります。桃の花が咲く時期は、残雪の南アルプスと一面に咲き誇る桃の花が織り成す色彩のコラボレーションを楽しめます。JR駅から徒歩圏内とアクセスのしやすさも魅力です。
住所：韮崎市中田町
アクセス：JR新府駅より徒歩約15分
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笛吹桃源郷（山梨県笛吹市）
笛吹市は4月になると約30万本の桃の花が咲き誇ります。市内の八代町一帯は毎年、ピンク色に染まります。主な見どころは八代ふるさと公園。撮影のロケ地になることも多い絶景の公園。夜景も見応えがあって、「新日本夜景100選」に選ばれています。毎年3月下旬から4月中旬にかけて「笛吹市桃源郷春まつり」が行われます。
住所：笛吹市八代町岡2223-1（八代ふるさと公園）
アクセス：JR石和温泉駅から車で20分
南アルプス市桃源郷
南アルプス市では旧白根町を中心に、市内の各所に桃の花が点在しています。残雪の残る富士山の景色と桃の花のピンクが織りなす色彩のコラボレーションを楽しめます。中でも人気が高いのはループ橋と呼ばれる「桃花橋」周辺。写真撮影でも人気のスポットです。
住所：南アルプス市曲輪田神田
アクセス：JR塩崎駅よりタクシーで約20分
蓮台寺温泉しだれ桃の里
薄桃色や濃桃色、白色など春らしく可愛らしいしだれ花桃と、国指定重要文化財の大日如来坐像を見ることができます。個人宅の中庭に桃の種が植えられたのがきっかけ。今では蓮台寺川沿いに約300本の桃の木が植えられています。
住所：静岡県下田市蓮台寺461
アクセス：伊豆急下田駅からバス「蓮台寺上」バス停下車/ 蓮台寺駅から徒歩で25分
阿智村（長野県阿智村）
環境省による全国星空継続観察で、「星が最も輝いて見える場所」第一位に選ばれた長野県阿智村は花桃でも有名です。伊那谷〜木曽谷を結ぶ国道256号線は「はなもも街道」と呼ばれていて、約40kmにわたり10,000本の花桃が植えられています。月川温泉郷では約4kmの沿道を中心に約5,000本もの花桃が咲き誇ります。花が開花する時期には「はなももの里 花桃祭り」が開催、花桃のライトアップもあります。
阿智村の桃の花は福沢諭吉の娘婿にあたる福沢桃介氏が、ミュンヘンで見た3色の花桃の美しさに感動し、3本の苗を購入したことに始まります。甘い香りが漂う桃の花と美しい星空、温泉を楽しめるカップルにおすすめのスポットです。
アクセス：「バスタ新宿」より高速バス「中央ライナー」乗車、中央道昼神温泉バス停下車
大阪城公園
大阪城公園の北端、新鴫野橋を渡ったところにある「大阪城桃園」。約13種165本の桃の木が植えられていて、早咲きの矢口や関白は、3月中旬ころに花を咲かせます。その後、源平や照手、菊桃などが咲き、遅咲きを含めると４月下旬まで楽しめます。
住所：大阪市中央区大阪城１−１
アクセス：大阪メトロ天満橋、谷町四丁目駅下車
紀ノ川桃源郷（和歌山県紀ノ川市）
紀の川沿いに広がる「桃源郷」は、かおり風景100選にも選ばれていて、「ひと目十万本」といわれる桃の花を眺めることができます。桃色の霞とほのかに甘い香りで包まれていて、まるで別世界にいるかのようです。
住所：和歌山県紀ノ川市桃山町
アクセス：JR和歌山線下井阪駅から徒歩約20分
吉備丘陵（岡山県岡山市、倉敷市、赤磐市）
「桃太郎伝説」が生まれた岡山。そんな岡山県で岡山市、倉敷市、赤磐市の３市にまたがる吉備丘陵は「白桃」の産地として有名。「かおり風景100選」にも選ばれていて、開花時期には甘い香りが漂います。
住所：岡山県倉敷市八島地内（玉島八島の桃畑）/岡山県倉敷市八島地内（赤磐市の桃畑）
アクセス：JR新倉敷駅よりタクシーで約10分（玉島八島の桃畑）/JR瀬戸駅よりタクシーで約15分（赤磐市の桃畑）
まとめ
日本全国の桃の花の名所を厳選して紹介しました。桃の花が咲く時期には菜の花や桜も咲いていることが多く、雪の残る周囲の山々などの自然景観とピンクと黄色の色彩のコラボレーションを楽しめたりします。家族；ファミリーでのお出かけの参考になると幸いです。
