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高知 クルーズ寄港地 高知城 幕末維新探訪

投稿日:2018/11/29 更新日:

明治維新を推進した土佐藩

2018年は明治維新150周年。明治維新を推進した4つの藩が薩摩、長州、土佐、肥前の薩長土肥と呼ばれる四つの藩です。4つの藩の中で特に薩摩、長州、土佐の3つの藩は志士たちの交流も盛んでした。土佐藩の領域は戦国時代は長曾我部氏が統治していましたが、関ヶ原の戦いで敗れて改易されて、その後、山内氏が土佐にきて、明治維新まで山内氏が統治していました。幕末には山内豊信が藩政改革を断行、坂本龍馬をはじめ、板垣退助や三菱グループの創始者岩崎弥太郎などを輩出しました。土佐藩の藩政の中心になったのが高知城です。

「現存十二天守」が残る高知城

現在の高知城は江戸時代に山内一豊が土佐藩にきて、築城しました。高知城の最大の魅力は天守閣。江戸時代以前に築かれて現在もその姿をとどめる日本に残る12の天守閣の一つです。高知城の天守閣は望楼型天守と呼ばれます。外観は4重、内部は3層6階建ての建物で、入母屋造りの屋根の上に望楼を載せている形になっています。天守最上階には、初代藩主山内一豊が土佐に来る前に治めていた掛川城をモデルにして作ったといわれる廻縁高欄が付けられています。天守閣に隣接して建てられている本丸御殿も当時のまま残されています。創建時の天守閣は享保十二年(1727年)に焼失してしまいましたが延享四年(1747年)に再建されたものです。城内を歩くと幕末の息吹を感じることができます。

坂本龍馬の像が立つ桂浜

桂浜は浦戸湾口の龍頭岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸です。背後に茂り合う松の緑と、海浜の五色の小砂利、紺碧の海が箱庭のように調和する高知を代表する景勝地です。古来より月の名所として知られていて、「よさこい節」の中でも歌われています。龍頭岬では坂本龍馬の銅像が太平洋を見下ろしていて山手には坂本龍馬記念館が建っています。坂本龍馬との関りははっきりしないですが、おそらく彼もこの浜を歩いたのではないでしょうか。

クルーズ寄港の際は寄港地観光ツアーが便利

高知城はJR高知駅からバスもしくは路面電車で訪ねることができます。クルーズで寄港する際には港から市内中心部まで少し離れていて、公共交通機関での移動もあまり良いとはいえないかと思います。クルーズ会社が各寄港地で催行している寄港地観光ツアーでは高知城と桂浜を訪ねるツアーもあります。高知城での見学の時間も比較的たっぷり取っていますので寄港地観光ツアーの活用がお薦めです。

高知に寄港するクルーズ情報

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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