家族旅行はいつまで経ってもかけがえのない思い出になります。日常を離れて、家族水入らずで過ごすひと時は、「家族の絆」を改めて感じることができるいい機会。秋といえば紅葉。日本全国各地で自然が織りなす色彩の世界を堪能することができて、家族・ファミリーでそろって楽しむことができます。京都の紅葉はとって人気がありますが、お隣の滋賀県も見どころいっぱい。京都から日帰りで足を運べる紅葉スポットがいっぱい。ここでは滋賀県のおすすめ紅葉スポットを紹介します。
湖東三山
「湖東三山」は琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西に位置している西明寺、金剛輪寺、百済寺の三つの天台宗寺院を指します。美しい紅葉を見ることができる関西屈指のスポットとして有名です。
西明寺
平安時代、仁明天皇の勅願により三修上人が開山したと伝えられています。平安・鎌倉・室町時代を通じて祈願・修行道場として栄え、織田信長による兵火も幸い免れ、飛騨の匠によって建立された本堂や三重塔や二天門が今もなお残されています。本堂は、鎌倉時代初期に建立されたもので、釘を一本も使わない純和風建築です。鎌倉の様式が美しく保存されていることが評価され、国宝に指定されています。
金剛輪寺
奈良時代に聖武天皇の勅願により行基が開山しました。源義経が木曽義仲追討の「武運必勝」を願い太刀を寄進したり、北条時宗が佐々木頼綱に命じて元軍降伏の祈願をしたという伝説が残されています。本堂大悲閣は、鎌倉時代の和様建築の代表とされ、国宝に指定されています。
百済寺
推古14年(606)に、聖徳太子によって百済国の龍雲寺を模して創建されたといわれています。龍雲寺と百済寺のご本尊は、同一の巨木から彫られた「同木二体」の十一面観世音菩薩と伝えられています。鎌倉時代には、「天台別院」と称され中枢部の300坊に加えて総計1000坊、1300余人を擁する大寺院となりましたが、室町・戦国時代には度重なる兵火、とくに天正元年(1573)4月11日には織田信長の焼討を受けました。江戸初期になって、井伊家、春日局、甲良豊後守等の寄進を得て現在の本堂・仁王門・山門等が再建されました。
永源寺
臨済宗永源寺派の大本山。南北朝時代に近江守護の佐々木氏によって開山されました。戦国時代の戦乱の中で焼失しましたが、江戸時代に後水尾天皇や東福門院らの帰依を得て、さらに彦根藩井伊氏の庇護によって諸堂が整えられました。境内には庫裡・鐘楼・方丈・法堂・禅堂・開山堂などが建ち並びます。紅葉の名所として知られていて、石段の山道脇には秋になるとモミジ、カエデが一斉に色づき、参拝者の目を和ませます。
彦根城
譜代大名井伊氏の居城だった琵琶湖畔に佇む城。三層三階の天守は「現存十二天守」の一つで国宝に指定されています。 屋根は「切妻破風」「入母屋破風」「唐破風」を多様に配していて、2階と3階には「花頭窓」、3階には高欄付きの「廻縁」が巡らされている美しい外観の建物です。内濠や中濠が完全に残っているのも大きな特徴です。秋になると、イロハモミジを中心に、城内一帯が赤く彩られます。彦根城北側にある池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されている玄宮園の紅葉も見応え抜群です。
石の寺・教林坊
605年に聖徳太子によって創建されたと伝わり、林に囲まれた地で教を説かれたことから「教林坊」と名づけられました。境内に広がる苔むした巨石が連なる豪快な桃山時代の名勝庭園は小堀遠州の作と伝えられています。秋には2000坪の境内をうめる約300本の紅葉の古木が真っ赤に染まり、周りをかこむ数千本の竹林とのコントラストはフォトジェニック。11月15日から12月5日の間はライトアップも実施されます。4.5.6.10月の土日祝休日と11月1日~12月15日の毎日のみ公開されるスポットです。
湖南三山
湖南市に位置する天台宗の古刹である常楽寺」、長壽寺、善水寺の総称が湖南三山です。 いずれも奈良時代に建立された天台宗の寺院で、本堂や三重塔が国宝に、その他多数の建造物や仏像などが重要文化財に指定されています。秋の紅葉に彩られた季節は趣のある佇まいが楽しめます。善水寺では紅葉のライトアップも行われます。
延暦寺
天台宗総本山の延暦寺。標高848mの比叡山全域を境内とする寺院です。延暦寺は比叡山の山上山下に大別されており、山上には、根本中堂を中心とした東塔、釈迦堂を中心とした西塔、円仁によって開かれた横川の3地区に分かれています。一方、山下になる坂本には、延暦寺の鎮守社だった日吉大社や本坊だった滋賀院などがあります。秋には山全体が紅葉に彩られますが、特に見応えがあるといわれているのはいわれる横川では「もみじ祭り」が開催されます。
日吉大社
全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮。天台宗の護法神であり、社殿の立つ場所が平安京の表鬼門にあたるため平安時代より都の守護神としても信仰され、方除け、厄除けのご利益で知られます。古事記にもその名が見られるほど古い歴史を誇っています。東本宮と西本宮の2区域からなり、境内には多くの国宝、重要文化財が点在しています。境内には3000本のもみじやカエデの木があり、一斉に紅葉する様子はまさに「錦秋」の言葉がふさわしい華やかな秋を彩ります。紅葉の時期には「もみじ祭」が開催され、夜間ライトアップも行われます。例祭である「山王祭」は「湖国三大祭」の一つです。
三井寺
天台寺門宗の総本山。境内に天智・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる霊泉(井戸)があることから、「御井(みい)の寺」と称され、後に「三井寺」と通称されるようになりました。国宝の金堂を始め、西国第十四番札所の観音堂、釈迦堂、唐院など多くの堂舎が建ち並び、国宝・重要文化財は100点を超えます。紅葉の名所としても有名で、特に参道が紅葉のトンネルに彩られる景観は秀逸です。
琵琶湖周辺の紅葉巡り おすすめの宿泊地
京都の紅葉と一緒に滋賀県内にも足を伸ばすなら京都駅周辺のホテルがとっても便利。京都市内の紅葉スポットに向かうバスは京都駅を発着します。JRの新快速は特急料金がかからない速くてお得な列車。滋賀県内へのアクセスもとっても便利です。
【京都観光】京都駅周辺で家族・ファミリー・子連れ旅行におすすめのホテル
もちろん、滋賀県内にも素敵なホテルはいっぱいあります。滋賀県内のホテル・旅館の予約は下記リンクから。
【滋賀】大津・草津の宿泊予約
【滋賀】彦根・湖東三山の宿泊予約
まとめ
いかがでしたでしょうか。京都の紅葉は見どころがいっぱいですが、お隣の滋賀県も素晴らしい紅葉を楽しめるスポットがいっぱい。京都をはじめ、近畿地方各県とあわせて、秋の紅葉巡りを楽しめます。秋の家族・ファミリー旅行の参考になると幸いです。