兵庫県豊岡市にある城崎温泉は、古くから続く歴史ある温泉地。浴衣が似合う町としても知られていて、町の中央を流れる大谿川に沿った柳と桜の並木を浴衣姿で下駄をはいて歩くと古き良き温泉情緒を感じることができてカップルや女子旅にもおすすめ。小さな古い旅館が建ち並んでいて、宿では日本海の味覚も楽しむことができます。そんな城崎温泉は日帰りバスツアーの目的地としてもおすすめ。そんな城崎温泉の魅力をおすすめのバスツアーについて紹介します。
城崎温泉の魅力
数多くの文豪に愛された由緒ある温泉地
城崎温泉は717年に城崎へ来た僧侶の道智上人(どうちしょうにん)が、この地で千日間の修行を行った末、 720年に温泉が湧出して開かれたと言われています。道智上人によって天平年間に創建された寺が温泉寺です。天平10年江戸時代の「温泉番付」では横綱が不在、1位の大関に同じ兵庫県の有馬温泉、そして第2位の関脇で城崎温泉が入っています。「城の崎にて」の作者、志賀直哉や有島武郎をはじめ、多くの文人に愛されてきました。城崎には23箇所の文学碑があり、文豪ゆかりの地に建てられた文学碑をたずねる「文学碑めぐり」も楽しめます。
趣が異なる7つの外湯
城崎温泉には外湯と呼ばれる7つの共同浴場があり、それぞれ趣が異なっています。「鴻の湯」は夫婦円満・不老長寿、しあわせを招く湯とされています。足を怪我したコウノトリが傷を癒やしていた場所をよく見ると、温泉が湧き出していたという伝承があります。「まんだら湯」は商売繁盛・五穀豊穣、一生一願の湯とされています。道智上人が千日間、お経を唱え続けたところ、満願し霊湯が湧き出したという仏縁で名付けられました。「御所の湯」は火伏防災・良縁成就、 美人の湯とされています。「増鏡」に後堀河天皇の姉安嘉門院が入湯したという記事があることから名付けられました。「一の湯」は合格祈願・交通安全、開運招福の湯とされています。江戸時代に香川修徳が書いた「一本堂薬選」という薬学書の中で「城崎新湯は天下一」と述べたことから「一の湯」と改名しました。「柳湯」は子授安産、子授けの湯とされています。中国の名勝西湖から移植した柳の木の下から湧き出たことから名付けられました。「地蔵湯」は家内安全・水子供養、衆生救いの湯とされています。この湯の泉源から地蔵尊が出たことが名前の由来です。「駅舎温泉さとの湯」はふれあいの湯とされています。
城崎文学散歩
数多くの文豪に愛された城崎には23か所の文学碑があります。バスツアーで立ち寄った時には自由散策の時間で文学碑巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
城崎温泉 日帰りバスツアー 集合場所 ベスト5
城崎温泉に行く日帰りバスツアーは主に関西地方の各地から出発します。中でも城崎温泉に行く日帰りバスツアーの本数が多い集合場所を紹介します。
第1位:梅田
梅田はJR各線に加えて、阪急電鉄、阪神電鉄、大阪メトロも乗り入れる関西を代表する一大ターミナル。発着するバスツアーの本数も関西の中で群を抜いています。梅田を出発する城崎温泉日帰りバスツアーは桜橋口にある毎日新聞ビルの前を出発します。
第2位:三宮
三宮はJRに加えて阪神電鉄、阪急電鉄、地下鉄、ポートライナーが乗り入れる神戸の一大ターミナル。それだけにツアーの本数も多いです。三宮発の城崎温泉は日帰りバスツアーは東遊園地という公園の北側です。三ノ宮駅から徒歩で8分。フラワーロードをずっと歩いていきます。神戸市役所の真向かいです。
第3位:京都
京都発の城崎温泉日帰りバスツアーの集合場所は八条口にあるアバンティ京都前。八条東口から出ると便利です。近鉄京都線の改札も近く、近鉄沿線に住んでいる人も便利です。
第4位:姫路
姫路発の日帰り・宿泊バスツアーの集合場所はJR姫路駅の南口にある観光バス専用の乗降車場です。姫路発のバスツアーだけでなく、世界遺産・姫路城へ向かうバスも駐車しています。乗るバスを間違えないように注意です。
第5位:明石
日本の標準時子午線が通る明石からも城崎温泉日帰りバスツアーが出発します。明石発の日帰りバスツアーの集合場所は「タイムズ大明石パーキング前」。明石駅南口から徒歩で5分です。
城崎温泉 日帰りバスツアー×カニ
冬の味覚の王様と呼ばれるカニ。冬になると城崎温泉では丹後半島から島根県沖の日本海で漁獲して、地元で水揚げされたズワイガニを食べることができます。くからこの海域は暖流と寒流が交わり、身のしまりがよく旨味が凝縮されたカニが育つ環境に恵まれています。ズワイガニは水揚げされた港によって呼び名が異なります。ここでは城崎温泉で食べることができるカニのブランドを紹介します。
松葉ガニ
北近畿・山陰沖の日本海で水揚げされるズワイガニを「松葉ガニ」と呼びます。大きい殻に身がぎっしりつまっているため、歯ごたえがしっかりして、濃厚な味わいです。北近畿・山陰で水揚げされる松葉ガニは漁港ごとにブランド差別化されています。城崎温泉で水揚げされる松葉ガニは次の通りです。
柴山カニ
柴山港で水揚げされる松葉ガニのことを柴山カニと呼びます。柴山港では厳密な審査の上、他地域に類を見ない細分化したランク分けを行うことで、きめ細かな品質管理を行っています。上位にランクされた柴山カニにピンク色のタグを付けています。
津居山カニ
兵庫県豊岡市の津居山港で水揚げされる松葉カニを津居山カニと呼びます。津居山カニにが青色のタグが付けられます。
浜坂産ズワイガニ
兵庫県美方郡新温泉町にある浜坂漁港で水揚げされる松葉カニを浜坂産ズワイガニと呼びます。浜坂産ズワイガニには白色のタグが付けられます。
香住ガニ
兵庫県の香住漁港で水揚げされる紅ズワイガニを「香住ガニ」とよびます。抜群の鮮度の良さが自慢で、茹でると甘みが強く、殻は柔らかく身ばなれの良い、食べやすいカニです。重さ1.4kg以上などの基準を満たすと、「香住PREMIUM」タグが付きます。
城崎温泉日帰りバスツアーの魅力
城崎温泉の日帰りバスツアーの大きな魅力は何といっても移動が楽ということではないでしょうか。公共交通機関ではアクセスが不便な場所でも「バスツアー」なら直行することができます。またマイカーで行く場合、カーナビが普及しているとはいえ、慣れない道の運転でありがちなのが道迷い。道に迷って、大幅に時間をロスすることも少なくないです。道路事情にも精通した「運転のプロ」が運転する「バスツアー」ならそんな心配もありません。また自分で運転しなくてもいいので、日本酒やワインといったアルコールも飲むことができます。
まとめ
数多くの文豪に愛された城崎温泉は情緒あふれる温泉街が魅力。一年を通じていつ訪れても楽しめます。特に冬場の城崎温泉日帰りバスツアーは心地良い温泉のぬくもりとカニ料理を楽しめます。城崎温泉日帰りバスツアーは関西発が中心。しかし関西在住の人だけでなく、関西への旅行中に参加することができます。温泉情緒と極上のグルメを楽しめる城崎温泉バスツアーに参加してみてはいかがでしょうか。また日帰りではもったいない、宿泊したという方は下記リンクを参考にしてください。
関連リンク:城崎 温泉 旅館