JR九州のD&S列車
JR九州では九州の自然豊かな景観を車内から楽しんでいただこうと「D&S列車」として様々な列車を運行しています。「D&S」のDはデザイン、Sはストーリーの略、個性的なインテリアなどをあしらった様々な列車が九州本土を走っています。今回の記事では熊本駅から天草への玄関口、三角駅までを走る「A列車で行こう」を紹介します。
A列車で行こう
「A列車で行こう」は平成23年10月8日より運行開始したJR三角線の観光特急列車です。A列車のAは天草(AMAKUSA)と大人(ADULT)を意味しています。「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにデザインされた列車です。
列車の紹介
「A列車で行こう」は2両編成。1号車には共有スペースに「A-TRAIN BAR」と名付けられたバーを設けられています。ベンチやソファが配されていて、ドリンクを片手にゆっくりと過ごすことができます。車内には「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」をイメージしてマリア像が置かれています。また車内にはステンドグラスが配されていてレトロな雰囲気。ワンランク上の「大人旅」を演出しています。車内では「記念乗車証」のプレゼント。旅の思い出になります。列車のデザインは「ななつ星」を手掛けた水戸岡鋭冶氏が担当しています。
引用元:https://www.jrkyushu.co.jp/trains/atrain/
運行情報
「A列車で行こう」は土日祝日、ゴールデンウィーク、お盆期間、年末年始を中心に運行されています。1日3往復(日によって1日2往復)運行されます。発売開始はは新幹線の特急券などと同じく「乗車日の1か月前の朝10時」です。全席指定の列車です。当日でも切符を買うことができますが、あらかじめ購入しておくとより安心です。
下車後は「天草宝島ライン」で天草へ
三角駅の傍にある三角港から天草の松島まで運航しているのは「天草宝島ライン」。「A列車で行こう」の運行にあわせて船も運航されます。「A列車で行こう」と接続するように時刻も設定されています。天草五橋や雲仙普賢岳、天草松島の美しい景観を眺めながらちょっとした「クルーズ旅行気分」を味わいながら乗船することができます。さらにJR券と乗船券がセットになった2枚綴りの回数券「天草・熊本2枚きっぷ」が発売されています。1セットの回数券を二人で利用する、一人で往復で利用するなど柔軟に利用することができます。
引用元 https://www.seacruise.jp/teiki/about
天草の崎津集落は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産になっています。江戸時代には「島原・天草の乱」の舞台にもなりました。大小120もの島からなり、海だけでなく山にも恵まれ、海の幸や山の幸も豊富なエリア。また美しい夕日を眺めることができるスポットもあります。天草への旅の思い出に華を添えること間違いなしの「A列車で行こう」。ぜひ乗車してみてください。