夏は日本各地で花火大会が開催されます。家族や友人と花火観賞を楽しむ人も多いと思います。しかし、人気の花火大会では混雑が激しいのも事実。しかしクルーズ船の船上なら混雑知らずでゆっくりと花火を楽しむことができます。世界遺産の熊野古道で知られる熊野で開催される熊野大花火大会ではクルーズ船のコースが例年組まれています。
熊野大花火大会とは
熊野大花火大会の起源は、お盆の初精霊供養に簡単な花火を打ち上げ、その花火の火の粉で灯籠焼を行ったのが始まりといわれています。はっきりとした記録は残っていないですが、250年から300年前から始まり、現在に引き継がれています。毎年、8月17日に開催される熊野大花火大会。熊野古道が世界遺産に登録されたこともあり、人気も高まっています。
2020年夏 熊野大花火大会を観賞できるクルーズ
2020年に熊野大花火大会を観賞できるクルーズは下記の3つのコースです。
ダイヤモンド・プリンセス号 熊野大花火と夏の龍馬の夢の跡巡り 9日間
三菱重工長崎造船所で建造された外国船ダイヤモンド・プリンセス号。「日本仕様」にカスタマイズされたプレミアム客船です。横浜港発着で日程は8月15日(土)から23日(日)の9日間。横浜を出港した後、和歌山下津、熊野大花火大会観賞、高知と寄港して、関門海峡のクルーズを楽しんでいただいた後、韓国の釜山へ。その後、長崎、鹿児島と寄港して横浜に戻ります。和歌山下津は昨年、初寄港を果たした港。真言宗の総本山、高野山や「徳川御三家」の居城、和歌山城などの観光を楽しめます。古くは源平合戦の最後の戦い、「壇ノ浦の戦い」の舞台にもなった関門海峡では、本州と九州を結ぶ吊り橋、関門橋の景観も見どころです。
飛鳥Ⅱ 熊野大花火・西伊豆クルーズ
2020年冬に改装を行って装い新たになる日本を代表する客船「飛鳥Ⅱ」。横浜港発着で日程は8月16日(日)から8月19日(水)まで。横浜を出港した後、洋上で熊野花火大会を観賞した後、西伊豆地方の松崎に寄港。神秘的な交際の洞窟で知られる堂ヶ島、黒船来航により日本で初めて海外に港が開かれた歴史の地・下田の観光などを各自楽しんでいただいた後、横浜に戻ります。
ぱしふぃっくびいなす 熊野大花火と南紀・徳島クルーズ
2019年10月31日にオープンした横浜みなとみらいの新名所「横浜ハンマーヘッド」からの出入港も多い「ぱしふぃっくびいなす」。横浜港発着で日程は8月16日(日)から8月20日(木)まで。横浜を出港した後、洋上で熊野大花火大会を観賞した後、世界遺産熊野古道への海の玄関口、新宮に寄港、その後、徳島に寄港した後、横浜に戻ります。
クルーズのスケジュールも船会社によって異なっています。長めの夏休みをとることができれば、熊野大花火大会に加えて、四国の高知、九州の長崎、鹿児島を訪ねるダイヤモンド・プリンセスはお勧めです。クルーズ船は荷物を持っての移動の負担もなく、食事代もクルーズ代金に含まれているのも魅力。家族旅行にもおすすめです。