北陸新幹線の延伸工事も進んでいて、開通後は注目されると思われる若狭湾に面した街敦賀。クルーズ船の勇知も積極的に行っていて、クルーズ船の寄港も相次いでいます。北陸新幹線延伸後はさらに注目を浴びると思われる福井県の観光スポットをこの記事では紹介します。
戦国武将の栄華の跡 一乗谷朝倉氏遺跡
戦国時代に越前の国を支配していた朝倉氏の居城があったのが一乗谷です。朝倉義景は浅井長政と同盟を組んで織田信長と対峙。元亀元年(1570)に姉川の戦いで織田・徳川軍と激突しました。戦いに敗れた義景は各地の反信長勢力と手を結んで立て直しを図りますが天正元年(1573)に一乗谷に攻め込まれ義景は自害、一乗谷は織田信長によって焼き払われました。発掘調査がすすみ、当時の栄華をしのぶことができる遺構を見ることができます。
アクセス:敦賀港から約1時間
復原町並
洛中洛外図を参考に塀に囲まれた重臣の屋敷が山際に並んでいて計画的に造られた道路をはさんで、武家屋敷や庶民の町屋が成形されていた様子が再現されています。
義景館跡庭園
朝倉氏の最後の当主、義景様が住んでいた館があった場所です。三方が土手と濠で囲まれ常御殿、主殿、会所などの建物が真中の日本最古の花壇を囲み、その外側に台 所、 厩、蔵などが建っていました。
湯殿跡庭園
一乗谷で最も古い庭園で戦国時代の気風を漂わせる巨大な山石をふんだんに使った勇壮な石組みは圧巻です。館跡を登った高台にある荒々しい石組は目を見張るものがあります。
曹洞宗の総本山 永平寺
永平寺は、山の中腹の緑豊かな自然の中にたたずんでいて、今も厳しい作法のもとに禅の修行が営まれています。広大な敷地内には70棟を超える建物が点在、お寺の説明を受けた後に建物を結ぶ回廊を巡ります。寛元2年(1244)に曹洞宗の開祖道元によって開かれました。永平寺には全国各地から訪れる信徒を迎える施設も数多く設置されています。
アクセス:敦賀港から約1時間30分
七堂伽藍
70余棟の諸堂からなる永平寺の中で中心となる山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司の七つの堂宇を七堂伽藍と呼んでいます。この配置は坐禅姿を模しているとも言われています。
瑠璃聖宝閣
瑠璃聖宝閣は永平寺の宝物殿です。道元直筆の国宝「普勘坐禅儀」をはじめ、重要文化財や書・絵画・書籍・器物など永平寺に伝わる宝物数千点、古文書など貴重な収蔵品が展示されています。
現存する日本最古の天守閣 丸岡城
小高い丘の上の石垣の上にそびえる丸岡城の天守閣は二層三階建ての天守閣です。江戸時代以前に建てられて現在も残る「現存12天守」の一つでその中でも最古の建築様式を有しているとされています。国の重要文化財に指定されています。最上階三階の望楼からは丸岡の町並みやのどかな坂井平野の田園風景を見ることができます。また丸岡城の周辺は「霞ヶ城公園」として整備されていて、歴史的・文化的資源を有効に活用している「日本の歴史公園百選」に選ばれています。
アクセス:敦賀港から約1時間
高速道路網が発達している敦賀港周辺。クルーズ会社各社の寄港地オプショナルツアーも催行されています。歴史と伝統を感じていただける下船中のひとときを過ごしてください。