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【熊本】自然豊かな天草で楽しめる!おすすめ 観光スポット&ホテル〜2024年版〜【ノリッポ】

投稿日:2021/04/13 更新日:

天草は熊本県南西部にあります。「雲仙天草国立公園」の一角をしめていて、青い海や豊かな山に囲まれている大小120余の島々からなる諸島です。九州本土とは天草五橋と呼ばれる5つの橋で結ばれていて、「天草パールライン」とも呼ばれるドライブスポット。一年中楽しむことのできるイルカウォッチングや東シナ海に沈む夕日を楽しめる海岸など風光明媚な自然景観に恵まれています。キリシタン信仰や文化と歴史的に縁が深く、当時の信仰をしのばせる場所が多く残されています。

天草へのアクセス

飛行機で

天草空港があり、天草エアラインの定期便が就航、福岡空港の間を1日3往復、熊本空港との間を1日1往復運航しています。各地から福岡空港もしくは熊本空港で乗り継いで、天草エアラインで天草空港に向かうことができます。飛行機の発着時刻に合わせて、天草空港から本渡バスセンターの間でシャトルバスが運航されています。公共交通機関が必ずしも充実しているとはいえない現地事情。天草空港、熊本空港からのレンタカー利用もおすすめです。

JRで

各地から新幹線で熊本駅下車。JR熊本駅から産交バス「快速あまくさ号」が運行されています。また熊本駅からJR三角線に乗車して終点の三角駅で下車。三角港から船で松島港まで移動することもできます。JR熊本駅からのレンタカー利用もおすすめです。

特急「A列車で行こう」&天草宝島ライン

JR九州では九州の自然豊かな景観を車内から楽しんでいただこうと「D&S列車」という観光列車を各地で運行しています。「A列車で行こう」は土日祝日を中心に熊本駅と天草への玄関口、三角駅の間を走っている「D&S列車」。「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」がコンセプト。列車を降りて、三角港から「天草宝島ライン」に乗船して、天草五橋や雲仙普賢岳、天草松島の美しい景観を眺めながら松島港へ向かいます。移動も楽しめて天草への旅がより一層思いで深いものになること間違いなしです。

A列車で行こう

JR九州「A列車で行こう」天草への「大人旅」

天草のおすすめ観光スポット

崎津集落

「崎津集落」は天草下島の西部にある熊本県天草市河浦町に位置しています。江戸時代のキリスト教の禁教下では仏教、神道、キリスト教が共存し、漁村特有の信仰形態が育まれました。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一部として世界遺産に登録されています。

﨑津教会

崎津協会は明治21年(1888)に完成。現在の建物は昭和9年(1934)に建てられました。教会の場所はキリシタン弾圧の象徴である「踏絵」が行われた庄屋役宅跡が選ばれて、祭壇は絵踏みが行われた場所に位置しています。建物はゴシック様式。堂内は畳敷きになっていて、鮮やかなステンドグラスから光が差し込みます。羊角湾のそばに建つことから「海の教会」とも呼ばれています。

﨑津諏訪神社

禁教時代、潜伏キリシタンはこの神社の氏子となりました。そして参拝の際には密かにオラショと呼ばれるお祈りを唱えていたという密かな信仰を守るために、長い期間にわたって重要な役割を果たした場所です。

大江教会

明治維新以後、キリスト教信仰が解禁されて、天草で最も早く造られた教会です。現在の建物は昭和8年(1933)に建てられました。丘に建っていることから崎津協会が「海の教会」と呼ばれているのに対して、「丘の教会」と呼ばれています。

崎津天主堂

イルカウォッチング

一年を通して気候が温暖な天草の海では野生のミナミハンドウイルカの群れが生息しています。天草ではイルカたちに出会うことができるイルカウォッチングツアーがあります。ツアーに参加して近寄って愛嬌をふりまくイルカたちに心を癒されてみてはいかがでしょうか。おすすめのイルカウォッチングツアーは次の二つです。

道の駅 天草市 イルカセンター

イルカウォッチング予約センターのツアーでは地元の漁師さんが、漁船でイルカの群れまで連れて行ってくれるため安心してウォッチングを楽しめます。出港時間10:00、11:30、13:00、14:30、16:00の1日5回。乗船時間は約1時間、最小催行人員は大人2名から。出港の15分前まで受付を行っています。

道の駅 天草市 イルカセンター
住所:熊本県天草市五和町二江4689-20
アクセス:本渡バスセンターから車で25分
料金:大人(中学生以上)3,000円、小人(小学生)2,000円、幼児(2歳以上)1,000円

シークルーズ

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星」のデザインを手がけた水戸岡鋭冶氏がデザインを手がけたクルーズ船でのイルカウォッチング。専門知識が豊富で明るい笑顔のクルーズガイドが同乗します。出港時間10:00、13:00、15:00の1日3便。乗船時間は約2時間です。

シークルーズ
住所:熊本県上天草市松島町合津6215-22
営業時間:8:30~17:30
アクセス:松島(前島)港から徒歩1分
料金:大人4,800円、中学生3,800円、小学生2,800円、幼児(3歳以上)1,800円

天草西海岸サンセットライン

天草西海岸は、東シナ海に沈む美しい夕陽を見ることができる絶好の夕陽鑑賞スポット。天草市はこの夕日鑑賞スポットの中から特に優れた八箇所を「天草夕陽八景」として平成23年(2011)6月に選定して、さらに翌年12月には天草西海岸沿いの道を「天草西海岸サンセットライン」と命名しました。なかでも西平椿(にしびらつばき)公園がおすすめ。公園から海に突き出た大ケ瀬という岩が見え、海中からそびえる岩々の背後に落ちる夕日が、東シナ海の水面を真っ赤に染める風景は「夕陽百選」に数えられている絶景です。

リゾラテラス

天草宝島ラインが発着する松島(前島港)のそばにあるリゾート施設。リゾート感たっぷりで、若者やカップルに人気の場所です。地元食材を使った料理が楽しめるレストランや、オープンテラスのカフェ&バー、雑貨やお土産を販売するマーケットなど、様々なショップがあり、ゆっくりと過ごすことができる複合施設です。コーヒー味の天草サブレなど、リゾラ限定の商品や、塩パン専門ベーカリーなども人気です。

天草五橋

昭和41年(1966)に完成した天草五橋とは九州本土と天草諸島を結ぶ橋。三角から大矢野島・永浦島・大池島・前島を経て天草上島まで5つの橋で結んでいます。通称「天草パールライン」と呼ばれていて、大小様々な大きさの島が海に浮かぶ光景を眺めながらドライブを楽しむことができます。

天草五橋

天草コレジヨ館

天草コレジヨの開校や天草本の出版など、16世紀以降に河浦の地に伝えられた南蛮文化の資料が多数展示されています。日本初の活版印刷による天草本や、展示されているグーテンベルク印刷機の複製は必見です。南蛮船模型、西洋古楽器の複製や、天正少年使節団の足取りをたどるビデオ(20分)も見ることができます。グーテンベルク印刷機はキリシタン大名大友宗麟が中心となって派遣した天正遣欧少年使節がヨーロッパから持ち帰ったもの。印刷機は長崎の加津佐から天草にもたらされ、天草コレジヨに置かれましたが、宣教師の国外追放とともにマカオに送り返されました。

天草市立天草キリシタン館

寛永14年(1637)に起きた島原の乱で使用された武器や国指定重要文化財の天草四郎陣中旗、キリシタン弾圧期の踏み絵、隠れキリシタンの生活が偲ばれるマリア観音など、約200点が展示されています。

天草市立天草キリシタン館
住所 天草市船之尾町19-52(殉教公園内)
開館時間 8:30~17:00(最終入館16:30)
休館日 毎週火曜日(祝日の場合翌日以降の平日)、12/30~1/1
料金 一般300円、高校生200円、小中学生150円

千巌山

標高162mの山頂からは天草五橋をはじめ、東に八代海、西に有明海を一望できる絶景スポット。天気がよい日は阿蘇まで望むことができます。山の名前は奇岩怪岩が重なり合っていることに由来しています。昭和10年(1935)6月国の文化財名勝に指定されました。

千厳山

 

天草観光におすすめ!天草ぐるっと周遊バス

天草では産交バスの路線バスが運行していますが、決して本数が多いとはいえないところが現状。レンタカーでの観光がおすすめです。しかし「車の運転はちょっと」という人も少なくないかと思います。そんな人におすすめなのが「天草ぐるっと周遊バス」という観光バスです。島旅を満喫する3つのコースが用意されています。それではそれぞれのコースの概要を見てみましょう。

Aコース:イルカウォッチングコース

スケジュール

8:40下田温泉 ふれあい館ぷらっと→9:20 本渡バスセンター→9:30 ホテルアレグリアガーデンズ天草→9:50〜11:00
イルカウォッチングまたは五和歴史民俗資料館・塩工場見学→11:00〜11:20道の駅 天草市イルカセンター(天草ドルフィンピア)→11:50 本渡バスセンター

野生のイルカの群れに誘われる大自然の魅力に触れるコースです。

Bコース:世界文化遺産「天草の﨑津集落」コース

スケジュール

12:50 本渡バスセンター→13:10〜13:25 道の駅 宮地岳かかしの里 ※第1・3水曜日休み→13:45〜14:10 天草コレジヨ館
※木曜日休み(祝日の場合は翌日)→14:20〜15:15「世界文化遺産」﨑津集落散策(﨑津教会他)→15:25〜16:15
天草ロザリオ館・大江教会 ※天草ロザリオ館水曜日休み(祝日の場合は翌日)→16:45 下田温泉 ふれあい館ぷらっと→17:30
天草空港→17:45 本渡バスセンター→17:55 ホテルアレグリアガーデンズ天草

天草のキリシタン文化の象徴である﨑津・大江教会と、キリシタンの歴史を今に伝える2つの資料館を訪ねます。

Cコース:南あまくさのまち並みをめぐるコース

午前便スケジュール

9:30 下田温泉ふれあい館ぷらっと→10:15〜10:25 うしぶか温泉(やすらぎ荘)→10:35〜10:50 うしぶか海彩館 ※受付・ここからガイド乗車 ※第3火曜日休み→11:00〜11:50 牛深まち並み散策(遠見山自然公園)→12:00 うしぶか海彩館 ※第3火曜日休み

午後便スケジュール

13:20 うしぶか海彩館 ※第3火曜日休み→14:00〜15:00 﨑津集落ガイダンスセンター(﨑津集落散策)→大江教会(車窓)→15:20〜15:30 下田温泉ふれあい館ぷらっと→16:00〜16:15 道の駅 宮地岳かかしの里 ※第1・3水曜日休み→16:40〜16:50
うしぶか温泉(やすらぎ荘)→17:05 うしぶか海彩館 ※第3火曜日休み

天草の温泉スポット西海岸と漁師まち牛深を結ぶ鹿児島方面への交通アクセスに便利なコースです

「天草ぐるっと周遊バス」

乗車料【A〜Cコース】 各1,000円
※食事代、イルカウォッチング、天草ロザリオ館、天草コレジヨ館の入館料は別途必要
※Cコースは午前便、午後便それぞれに1,000円の乗車料必要

定員 / 最少催行人員:【A〜Cコース】定員21名、最少催行人員1名

予約 / 問い合わせ
【A・Bコース】 九州産交ツーリズム㈱旅行センター
TEL: 096-300-5535(当日の問い合わせ 本渡バスセンター:0969-22-5234)
【Cコース】(一社)天草宝島観光協会 TEL: 0969-22-2243
2日前の午後3時までに申し込み(催行が決定している場合は当日申し込み可。要問合せ)

天草のおすすめグルメ

奴寿司

天草には知る人ぞ知るすしの名店があります。ミシュラン一つ星、日本の三大寿司にも選ばれるほどの名店「奴寿司」。お寿司のネタは地場で水揚げされた鮮魚を使っており、醤油をつけなくても食べられるお寿司というのが最大の特徴です。人気店で休日は特に込み合うため、予約は必須です。

奴寿司
所在地/ 熊本県天草市東町76-2
電話番号/ 0969-23-4055
定休日/ 月曜(祝日の場合、翌平日)
営業時間/12:00~14:00、18:00~21:00

宝餅本舗

「こっぱ餅」は天草地方伝統の味で、以前は年末になるとどこの家でも作っていました。。甘藷(サツマイモ)を煮干して乾燥させて出来あがる「こっぱ」は生の甘藷より甘みが増します。生で食べるも良し、焼いたり揚げたり様々な食べ方があります。宝餅本舗は創業40年。地元の味を守り続けて全国に発信しています。

宝餅本舗
住所/ 熊本県天草市牛深町3460-95
TEL/ 0969-73-2769(昼間) TEL:0969-72-2628(夜間)

えすぽると

南蛮ポルトガル渡来のお菓子を天草で味わっていただくことを願って、たくさんの創作南蛮菓子を製造・販売しています。生菓子、焼き菓子ともに保存料を使用せず、原材料は可能な限り天草素材を使用。地元契約農家の数は十数件に上っています。

天草・南蛮菓子の店 えすぽると
所在地 天草市佐伊津町2140-8
電話番号 0969-23-6827
営業時間 9:00~17:30
定休日 不定休

スイーツラボ ボングー

一番の人気はバウムクーヘン。中でも「天然塩キャラメルバウムクーヘン」は地元天草の通詞島で精製された天然塩を使用。他にもシュークリームやロールケーキ、プチガトー、デコレーションケーキ、焼き菓子など、種類豊富に取り揃えています。

スイーツラボ ボングー
住所 熊本県天草市太田町21-14
電話番号 0969-23-3711
営業時間 9:30~19:30
定休日 不定休

カフェカーニャ

天草ビジターセンター内にあるカフェ。ここではインスタ映え間違いなしの素敵なグルメを楽しむことができます。コースやアラカルトから選ぶことができます。おすすめはカレーコース。夏場は季節限定のかき氷が人気です。

café kahnya(カフェカーニャ)
住所/熊本県上天草市松島町合津6311-1(天草ビジターセンター内)
TEL/ 0969-56-3664
営業時間/ランチタイム 11:00〜14:00 カフェタイム 14:00〜17:00 火曜日定休

天草 おすすめホテル

天草 天空の空

海と空の一体感を大切にし、まるで天空に浮かんでいるかのようなテラスが特徴のリゾートホテル。レストラン「Festa del mare(フェスタ デル マー)」では、天草の魚介と熊本県産の有機野菜をたっぷり使った絶品・天草イタリアンが楽しめます。「天草 天空の船」のもっとも魅力的な時間は、夕暮れから夜にかけて。「日本の夕陽百選」にも選ばれている松島町の海の夕焼けが、リゾート感をより一層高めてくれます。

望洋閣

天草西海岸に面していて、夕暮れ時には東シナ海に沈む美しい夕陽を鑑賞できる下田温泉のリゾートホテル。天草の新鮮な海の幸と歴史ある下田温泉、そして日本の夕陽百選に選出された夕陽を眺めながらゆっくりとくつろぐことができます。

ホテルアレグリアガーデンズ天草

天草の青い海と美しい景色が一望できる、丘の上に立つスパリゾートホテル。50,000㎡という広大な敷地をほこり、オーシャンビューの客室をはじめ、ゆったりと寛げる天然温泉“ぺルラの湯舟”、海景色に包まれながら食事が楽しめるレストラン、パーティー会場など、さまざまな施設が揃っています。14畳の和室やリラクゼーションツイン、和洋室など、客室のタイプもさまざま。露天風呂付の離れもあり、ワンランク上の滞在もできます。

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ファミリー、カップル、女子旅と季節に応じたそれぞれの楽しみ方がある天草。キリシタン信仰が根付いた島で日常を忘れて心癒される滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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