近鉄電車に乗っていたら何気なく目に入ってきた電車のつり革広告が「めでたいでんしゃ」。「加太さかな線」の愛称が付けられている和歌山県の南海電鉄加太線を走る観光列車です。気になったので、「めでたいでんしゃ」について調べてみました。
南海電鉄「加太さかな線」
南海電鉄の「加太さかな線」は紀の川駅と加太駅を結ぶ路線。正式名称は「加太線」ですが、沿線の魅力を高めるために「加太さかな線」という愛称が名付けられました。加太は和歌山市郊外にあり、万葉の時代から、潟見の浦と詠まれていた景勝地。友ヶ島や淡路島、遠くは四国まで望む紀淡海峡の美しい海岸線が続きます。魚釣りのスポットとして有名で鯛の一本釣りが有名とのこと。「魚」にちなんで「加太さかな線」の愛称が名付けられました。
観光列車「めでたいでんしゃ」
「加太さかな線」を走る観光列車「めでたいでんしゃ」は2016年に運行が開始されました。「めでたいでんしゃ さち」と「めでたいでんしゃ かい」の2種類の電車に加えて。「さち」と「かい」の子どもというストーリーで「めでたいでんしゃ なな」という車両が走っています。
「めでたいでんしゃ さち」
「めでたいでんしゃ さち」はピンク色の列車。車内は優しさと温かみを感じる内装になっています。「加太の鯛」が車内を泳ぐイメージを表現したとのこと。木の素材でできた魚型のつり革や鯛の模様をちりばめた座席シートなど乗っているだけで気分がハッピーになりそうです。
引用元:http://www.nankai.co.jp/kada/medetai/pink.html
「めでたいでんしゃ かい」
「めでたいでんしゃ かい」は水色の電車。車内は青を基調としたデザインとなっています。車内の各所に海の生物を散りばめて、まるで海の中にきたような心地よい「わくわく感」と「ドキドキ感」を感じることができます。魚群が泳いでいるように見えるロールカーテンや海の生き物や波模様をイメージした3種類の座席シートなど乗る人を「海中散歩」へと招待してくれます。
http://www.nankai.co.jp/kada/medetai/blue.html
「めでたいでんしゃ なな」
ピンク色の「さち」と水色の「かい」の間に生まれた子どもというストーリーで運行がスタートした赤い電車が「めでたいでんしゃ なな」。乗客との幸せを結ぶ縁を感じていただける内装になっています。
運行スケジュールは南海電鉄のウェブサイトで確認することができます。時期によってダイヤが異なるので、公式ウェブサイトで事前に確認した方がいいです。
沿線は絶景のビューポイントや古くから信仰を集めてきた神社、明治時代の建造物、戦時の面影を残す施設など楽しむことができます。大阪や神戸からも十分日帰り観光が可能なスポット。ぜひ「めでたいでんしゃ」に乗ってご利益を受けて、沿線の景観やグルメを楽しんではいかがでしょうか。