JR西日本「瑞風」豪華列車 山陰 山陽の旅 |【ノリッポ】移動こそ旅の醍醐味!一歩先ゆく旅行の移動手段メディア

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JR西日本「瑞風」【ノリッポ】

投稿日:2018/10/04 更新日:

「トワイライトエクスプレス瑞風」とは?

長らく大阪から札幌まで運行していた寝台列車「トワイライトエクスプレス」。琵琶湖を北上して日本海沿岸を通過して北海道へ向う列車の旅は根強い人気がありましたが北海道新幹線の開業に伴って惜しまれながら廃止されました。「トワイライトエクスプレス瑞風」は2017年にデビュー。出雲大社のある出雲、大山、日本海といった山陰地方、世界遺産の宮島や小さな島々が点在する瀬戸内海といった山陽地方。それぞれの魅力を日常を忘れることができる豪華列車に乗って楽しむクルーズトレインです。

https://twilightexpress-mizukaze.jp/cars/index.html

「トワイライトエクスプレス瑞風」のコースは?

「瑞風」のコースは山陰コース(下り)、山陰コース(上り)、山陽コース(下り)、山陽コース(上り)山陰・山陽コースの5つがあります。山陰・山陽コースは2泊3日、他のコースは1泊2日です。

山陰コース(下り)〜文豪と維新の歴史をたどる旅〜

大阪駅発、山陰本線を通って下関着の1泊2日のコースです。立ち寄りスポットは城崎温泉と萩。城崎温泉は志賀直哉をはじめ多くの文豪に愛された平安時代から続く温泉地。皇室の方々が宿泊された旅館「ゆとうや」内施設の「詠帰亭」見学、作家志賀直哉が定宿にしていて、代表作の一つ「城の崎にて」を執筆した旅館「三木屋」内の「26号室」見学、そして現地ゆかりの伝統工芸品製作体験として麦わらの細工物を出石焼の風鈴等に張る麦わら細工、オリジナルの革小物製作体験を行います。余部鉄橋から見渡す日本海、東西約1kmに渡る白浜と日本海を眺めることができる折居海岸を通って萩へ。萩城跡の外堀から外側には城下町が今も当時の面影を伝えています。碁盤目状に区画された町筋はそのまま残されていて、白壁となまこ壁や黒板塀の美しい町並みが続き、維新の志士ゆかりの地が点在しています。萩では明治維新の精神的支柱であった吉田松陰ゆかりの地を訪れるとともに、国指定重要文化財であり萩藩の御用達を勤めた豪商菊屋家の庭園と屋敷を訪れます。

萩城下町

山陰コース(上り)〜神話と自然美に触れる旅〜

下関発、山陰本線を通って新大阪駅着の1泊2日のコースです。立ち寄りスポットは出雲と鳥取・東浜。出雲では出雲大社を参拝。出雲大社は「縁結びの神様」として女子旅に人気の神社。建築様式は「大社造」と呼ばれていて、本殿は国宝です。参拝方法は独特で二拝四拍手一拝。普通の神社は二礼二拍手一礼ですのでここが他の神社との大きな違いですね。真ん中は神様の通り道なので、参道を歩く時は両端を歩くなど独特の参拝ルールがあります。鳥取・東浜では鳥取民藝の父といわれる吉田璋也が収集した本物の民藝を展示する鳥取民藝美術館と、通常非公開の旧吉田医院、そして鳥取砂丘では、風が作り出す「風紋」等の天然の美しさを、砂の美術館では、世界の砂像彫刻家が創り出す作品の美しさを楽しみます。

山陽コース(下り)〜せとうちの歴史に触れる旅〜

新大阪駅発、山陽本線を通って下関駅着の1泊2日のコースです。立ち寄りスポットは倉敷と岩国。倉敷では大原家旧別邸である通常非公開の有隣荘見学や、しっとりとした風情の町並みの中に倉敷帆布やデニムといった倉敷ブランドを扱う商店や町家のカフェが溶け込んでいる倉敷美観地区の自由散策を楽しみます。日本三名橋の一つ錦帯橋、吉川家ゆかりの史料を残す旧岩国藩主吉川家の歴史史料館吉川史料館を見学、古くからの砲術を現代に残す鉄砲隊の演武を見学します。列車は明石海峡大橋や古くから瀬戸内の島々を結ぶ船の往来で栄えた尾道水道、日本三大潮流の一つに数えられている大畠水道の景観を楽しみながら移動します。

錦帯橋

山陽コース(上り)〜せとうちの美を愛でる旅〜

下関駅発、山陽本線を通って大阪駅着の1泊2日のコースです。立ち寄りスポットは宮島と尾道。世界遺産・宮島は古くから島そのものが信仰の対象とされてきた神の島。平清盛が厚く信仰した宮島では厳島神社の正式参拝に加えて、嚴島神社の舞台での舞楽奉納(4〜6月・10〜12月・2〜3月)、厳島神社の舞台での琵琶の演奏(7〜9月・1月)、宝物収蔵庫見学(7〜9月・1月)と時期に応じて伝統芸能や宝物を楽しみます。故・大林宣彦監督の映画「時をかける少女」や「転校生」で知られる昭和レトロな商店街や街並みが魅力の尾道では平山郁夫美術館で日本文化の源流を求めてシルクロードの旅を続けた平山郁夫の生涯と名作誕生のエピソードについて、作品とともに鑑賞します。このコースでは三原駅から呉線に入って走行、瀬戸内海の多島美を車窓から楽しみます。

尾道

山陽・山陰コース(周遊)〜西日本の原風景を堪能する旅〜

新大阪駅発着の2泊3日のコース。立ち寄りスポットは岡山、雲南・松江、鳥取・東浜です。岡山では岡山藩二代目藩主池田綱政公が造営した江戸時代からの面影を残す庭園「岡山後楽園」を訪ね、園内の散策とともに園内外の景勝が一望できる延養亭の見学、能舞台の見学を楽しみます。雲南・松江では日本で唯一「たたら製鉄」の製鉄炉が現存する地区である菅谷たたら山内、非公開の日本屈指の山林王として名をはせた名家である田部邸と土蔵群の見学、神楽の宿での伝統芸能「出雲神楽」観賞、松江藩七代藩主松平不昧公ゆかりの茶室明々庵の見学とお茶のふるまいを楽しみます。鳥取・東浜では鳥取民藝の父といわれる吉田璋也が収集した本物の民藝を展示する鳥取民藝美術館と、通常非公開の旧吉田医院、そして鳥取砂丘では、風が作り出す「風紋」等の天然の美しさを、砂の美術館では、世界の砂像彫刻家が創り出す作品の美しさを楽しみます。列車は明石海峡大橋や古くから瀬戸内の島々を結ぶ船の往来で栄えた尾道水道、日本三大潮流の一つに数えられている大畠水道の景観、東西約1kmに渡る白浜と日本海を眺めることができる折居海岸、「日本の夕陽百選」にも選定されている宍道湖の夕景、「伯耆富士」とも呼ばれる大山の美しい姿と四季折々の田園風景、東西約1kmに渡る白浜と日本海を眺めることができる折居海岸、余部鉄橋から見渡す日本海を車窓から楽しみながら移動します。

岡山後楽園

瑞風バス

立ち寄りスポットでは「瑞風バス」と「トイレ付きバス」で移動。「瑞宝バス」は「瑞風」と同じ浦一也氏による監修です。車両は「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と同じく「瑞風グリーン」という新緑色で金色のエンブレムも同様のものが付けられています。内装は同じデザインのオリジナルカーペットを採用し、シートカラーはグリーンです。

ホスピタリティ溢れる車内空間

「トワイライトエクスプレス瑞風」の車両のデザインには第一線で活躍しているインテリアデザイナーが外装から内装まで手掛けています。エレガントな中に「古き良き日本」を感じることができるノスタルジックな雰囲気の客室になっています。車内には広島や岡山、島根、鳥取といった山陽・山陰地方の伝統工芸が乗客の目を楽しませてくれます。また食事も地元産の食材を使ったメニューを一流のシェフ、パティシエがプロデュース。厳しい訓練を受けたアテンダントが乗車しています。

https://twilightexpress-mizukaze.jp/cars/index.html

申し込みは抽選

運行日も限られている「トワイライトエクスプレス瑞風」は人気。申し込みは抽選になります。抽選にあたるのもなかなか大変。申込受付や手続に流れはJR西日本の下記ウェブサイトで。乗車されると一生忘れることができない、瀬戸内海や日本海に面した山陰地方の魅力を再発見できること間違いなしです。

トワイライトエクスプレス瑞風

日本発着 豪華クルーズ船の旅

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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