2024年は「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されてから30周年を迎える記念すべき年。第49回「京の夏の旅」では、テーマ「世界遺産登録 30 周年」と「京の名建築と夏の庭」を中心に、通常非公開の文化財が期間限定で特別公開。期間中、京都三大祭「葵祭」でお馴染みの二つの神社を訪ねるバスツアーも催行されます。
それぞれの神社の見どころと、バスツアーを紹介します。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)本殿・権殿
世界文化遺産・上賀茂神社は、正式には「賀茂別雷神社」といい、神代の昔に御祭神が降臨され、飛鳥時代にはすでに現在の社殿の礎が造営されたという京都最古の社の一つ。
広大な境内に建ち並ぶ檜皮葺きの典雅な社殿のうち、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)を祀る「本殿」と常設の仮殿「権殿」が国宝、その他の41棟が重要文化財で、21年に一度の「式年遷宮」によって修復され、古の姿そのままに守られてきました。
普段は入ることができない神域「内庭(ないてい)」に入って、本殿(国宝)と権殿(国宝)を神職のご案内で特別参拝できて、貴重な御神宝なども拝観することができます。
縁結びで有名な境内の片山御子神社(片岡社)は、大河ドラマ主人公・紫式部も参拝したとのことです。
下鴨神社(賀茂御祖神社) 本殿・大炊殿
世界文化遺産・下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖神社」といい、京都最古の社の一つ。
紀元前と同じ原生林の植生を残し、縄文土器も出土した「糺(ただす)の森」(史跡)の中に、国宝2棟、重要文化財53棟を含む社殿群が残されており、21年に一度の「式年遷宮」によって古式の通り忠実に修復されています。
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀る東西2棟の美しい「流造」の本殿(国宝)を特別参拝所から間近で拝観していただくほか、神社建築としては珍しい神様のお台所・大炊殿(重文)も拝観することができます。
〈名古屋発〉限定36名様 オトナ旅♪ 第49回「京の夏の旅」文化財特別公開
名古屋発着でこの夏、限定公開が行われる「葵祭」ゆかりの二つの神社を訪ねるコースが、「限定36名様 オトナ旅♪ 第49回「京の夏の旅」文化財特別公開」。上賀茂神社、下鴨神社の二つの神社を見学。
お昼は「白みそ仕立ての豆乳湯どうふ・抹茶の水菓子」を楽しめます。また、京都名物の八ツ橋を買う時間もあります。
混雑が著しくて、公共交通機関での移動も大変になっている京都観光。移動は専用のバスで、さらに入場予約もしているので、混雑の心配もありません。バスツアーに参加して、普段は見ることができない「葵祭」ゆかりの神社を訪ねてみてはいかがでしょうか。