「52席の至福」概要
2016年に運行が始まった西武鉄道の観光列車「52席の至福」。景勝地の秩父をイメージした車内で食事を食べながら列車での移動を楽しめる列車です。「52席の至福」というタイトルは文字通り、座席を52席に限定、自由席のない全席座席指定で沿線の食材を活用して食事を提供する列車です。西武池袋線、新宿線の双方で運行されています。編成は4両編成です。外装を手掛けたのは新国立競技場のデザインを担当した隈研吾氏。それぞれの車両の外装は秩父の四季と、自然豊かな秩父や武蔵野を流れる荒川の水が表現されています。1号車は長瀞の桜とゴールデンウィークに多くの人々の目を楽しませる芝桜、2号車は緑まばゆい秩父の夏、3号車は紅葉に彩られた秋の秩父連山、4号車は芦ヶ久保の氷柱をイメージしてデザインされています。車内のインテリアは渓谷などの自然をモチーフとしてイメージされていて、沿線の伝統工芸品や地産木材が一部に使用されています。沿線に住んでいる人も西武線の沿線の魅力を改めて再認識していただけるのではないでしょうか。
運行スケジュールは?
「52席の至福」は臨時列車として運行されています。運行スケジュールは土日祝日を中心とした運行。ランチを車内で楽しんでいただけるブランチコース、ディナーを楽しんでいただけるディナーコースがあります。それぞれのコースの運行スケジュールは下記の通り。
ブランチコース
池袋 10時56分発 → 西武秩父 13時58分着
西武新宿 10時47分発 → 西武秩父 13時58分着
ディナーコース
西武秩父 17時42分発 → 池袋 20時04分着
西武秩父 17時42分発 → 西武新宿 20時02分着
ブランチコースで秩父に行って、秩父を観光して帰りにディナーコースで戻るといった日帰り旅行も可能かと思います。
また池袋駅発着のIKEBUKUROディナーコースも運行されています。このコースの運行時間は下記のとおりです。
池袋 16時43分発 → 池袋 19時02分着
車内での食事は?
車内での食事のメニューは秩父や川越などの沿線を始めとする埼玉県産の食材をふんだんに使ったコラボレーションメニューが季節に応じて提供されます。例えば前菜は秩父の野菜畑をイメージしたサラダ、小江戸黒豚や武州和牛を使った肉料理など。第一線で活躍するシェフがご当地の食材と沿線の風景をイメージした料理を提供しています。秩父への旅がより思い出深いものに、沿線に住んでいる人にとっては日常生活では見落としがちな沿線の良さを再発見できるのではないでしょうか。