日本初の世界遺産
白亜の豪壮華麗な大天守閣の姿から「白鷺城」の別名を持つ姫路城。国宝に指定されていると同時に1993年に奈良県の法隆寺とともに初めて世界遺産に登録された日本が世界に誇る城郭建築です。天守閣はもちろん、日本に残る数少ない江戸時代以前に建造された天守が今も残る「現存十二天守」の一つ。その魅力を探っていきたいと思います。「日本の桜の名所 100選」にも選ばれていて春は桜の見どころでもあります。
姫路城の歴史
姫路城が建てられたのは南北朝時代に遡ります。元弘元年(1333年)に赤松則村が護良親王の命により挙兵をして京都に兵をすすめる途中、姫山に砦を築いたのが始まりとされています。現在残る姫路城は関ヶ原の戦いの後、入城した池田輝政が8年の月日をかけて大改築を行い、現在の縄張りが出来上がりました。池田家が鳥取に移封された後、城主は本多家、松平家、榊原家と次々変わり、寛延二年(1749年)に酒井忠恭が入城、以後、明治維新まで酒井家が続きました。姫路藩の石高は15万石、酒井家は譜代大名とはいえ、これだけの規模を誇る城としては意外と小さな石高でした。
華麗な白亜の大天守
新幹線の姫路駅からも見ることができる美しい大天守。大天守は天守台の東南隅に位置していて五層六階の造りになっています。最上階の大棟両端には阿吽一対の大鯱瓦が飾られています。飾っています。外観は千鳥破風、大千鳥破風、唐破風が組み合わせせられていて調和のとれた非常に美しい姿になっています。また姫路城には3つの小天守があり、中でも天守台の西北隅に位置している乾小天守は一番大きく三層四階の造りになっています。
姫路城の利用案内
姫路城は開城時間が09:00から17:00、入城は16:00までです。入場料は大人1,000円、小学生・中学生・高校生は300円です。アクセスはJR姫路駅から徒歩で約20分、バスでは姫路駅北口から神姫バスに乗車し「大手門前」です。姫路港からJR姫路駅までのアクセスは神姫バスに乗車になります。
2019年はダイヤモンド・プリンセスが初めて寄港する姫路港。かつての縄張りが保存よく残されている姫路城の敷地は広大で1日かかるといっても過言ではありません。日本が世界に誇る城郭建築をぜひ堪能してください。間近で眺める天守閣はまさに感動のひと言です。