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離島 旅行【ノリッポ】

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海に囲まれた島国の日本。大小様々な離島があります。北から南まで、歴史や文化、自然など様々な魅力を持った離島があります。新型コロナウィルスの感染拡大、収束が見通せない中、実は離島への旅を希望する人が増えています。そこで日本全国の離島からおすすめの7つの島を厳選して紹介します。

利尻島 礼文島【北海道】

利尻島は日本の百名山でもある利尻山をはじめとする数々の魅力的な観光スポットが沢山あります。原生林に囲まれた、沼に浮かぶ利尻富士が望める絶景は、その景色に吸い込まれるような感覚を覚えます。日本最北の離島礼文島は「花の浮島」と呼ばれています。春になると厳しい冬を乗り越えた色とりどりの花が咲き乱れて日常を忘れた癒しのひと時を過ごすことができます。稚内から利尻島、礼文島にそれぞれフェリーが運航していて、更に利尻島~礼文島間もフェリーで結ばれています。雄大な自然に囲まれて「日本最北」の離島で澄み切った空気を思いっきり吸ってみてはいかがでしょうか。

佐渡島【新潟県】

佐渡島といえばまず思い浮かぶのはトキ。「トキの森公園」の中にある「トキのふれあいプラザ」では飼育しているケージ内の植栽や水田等を佐渡の自然に近い状態にしており、トキの飛翔、採餌、抱卵、巣立ちなどのトキの生態を間近で観察することができます。また佐渡金山は1601年江戸幕府により開山され、1989年に操業を停止するまで400年近く採掘が行われていました。坑道・採掘跡、産業遺構は国の重要文化財、史跡、近代化産業遺産に指定され、往時の反映を語り継いでいます。新潟港からカーフェリーかジェットフォイルで訪れることができます。

小豆島【香川県】

瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島は一年を通じて温暖な気候に恵まれています。日本ではじめてオリーブの栽培に成功した島です。青く穏やかな海と真っ白な砂浜は訪れた人の心を和ませます。また島の約7割を占める山間部では、荒々しい山肌と四季折々の自然美が織りなす絶景スポットが点在していて、古くから「小豆島八十八ヶ所めぐり」に訪れるお遍路さんたちの心を癒してきました。また島には400年の伝統を有する醤油づくりや、特産の醤油を活かして戦後始まった佃煮づくり、醤油と同じく400年の伝統を持つ手延べ素麺など、昔ながらの食文化が息づきいていて、豊かな自然環境に育まれた海の幸、山の幸の味を堪能することができます。また映画化され、テレビドラマでも放映されて人気を博した小説「二十四の瞳」の舞台になった島。映画村では映画のロケに使われたオープンセットが残されています。高松港、新岡山港、宇野港からフェリーが出ています。

二十四の瞳映画村

直島【香川県】

アートの島として知られる直島。江戸時代から海上交通の要所として栄え、当時を偲ばせる古い町並みと、現代アートが見事に調和しています。株式会社ベネッセホールディングスが中心となって直島、豊島、犬島で展開しているアート活動の総称「ベネッセアートサイト直島」で知られ、直島では地中美術館」、「ベネッセハウス」、「李禹煥美術館」、「ANDO MUSEUM」、「家プロジェクト」、「直島銭湯『I♥湯』」などが見どころです。宇野港もしくは高松港からフェリーが運航しています。

直島

隠岐の島【島根県】

隠岐の島は、島全体が隠岐ユネスコ世界ジオパークにも登録されている離島で、雄大な自然を楽しむことができます。国賀海岸や白島などに代表される雄大で美しい自然景観を誇っていて、また暖流と寒流が交差するため、オキシャクナゲやナゴランなど特有の花や希少植物が豊富です。かつては「遠流の島」であり鎌倉時代に承久の乱で敗れた後鳥羽上皇や鎌倉幕府討幕計画が失敗した後醍醐天皇などが配流されました。高さ約20mのローソク島は夕陽が島の先端にかかる瞬間、ローソクに陽が灯ったように輝き、自然が織りなす幻想的な世界を楽しめます。壇鏡の滝は「日本の滝百選・日本名水百選」に選ばれていて、マイナスイオンをたっぷり浴びることができる自然のパワーを感じるスポットです。境港と七瀬(松江)からフェリーと高速船が出ています。

隠岐の島

五島列島【長崎県】

「五島列島」は福江島、中通島、若松島、奈留島、久賀島の5つの大きな島を中心に周辺の小島を含めて150以上の島からなります。「日本一美しい」という声も聞かれる白砂の自然海岸や、コバルトブルーの透き通った海が魅力。ほぼ全域が西海国立公園に指定されています。「野崎島の集落跡」「頭ヶ島の集落」「奈留島の江上集落」「久賀島の集落」の4つが「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産があり、世界遺産目前の教会集落は江戸時代に300年にも及ぶキリシタン禁教令に基づく弾圧に耐えて信仰を守り続けてきた島の人々の信仰の証を窺い知ることができます。遣唐使の時代には、国内最後の寄港地として、大陸の情報や文化がいち早くもたらされました。長崎港から福江、奈留島、奈良尾(中通島)、有川、佐世保から有川、小値賀、宇久平発を結ぶフェリー、高速船が運航しています。また福江空港には長崎、福岡両空港から定期便が就航しています。

上五島

屋久島【鹿児島県】

1993年に世界遺産に登録された屋久島。森林に覆われた島のおよそ20%にあたる約107㎢が対象になっています。暖温帯から冷寒帯までの連続植生や多様な生態系、その特異な景観が評価されました。神秘的な自然にふれることができるトレッキングは屋久島で一番人気のアクティビティ。中でも人気が高いのは縄文杉と白谷雲水峡。標高1300mの深い森の中にどっしりと根を下ろしている縄文杉は樹高25.3m、胸高周囲16.4mと、現在確認されている屋久杉の中で最も大きく、最長寿といわれています。樹齢数千年の老樹でありながら、瘤が波打つように隆起する木肌の力強さや堂々とたたずむ姿はまさに王者の貫禄たっぷりで神秘的な存在です。保護の為、樹の近くに立ち寄ることはできず、木製の展望デッキから眺めることになります。白谷雲水峡は、人と森林のふれあいの場としてレクリエーションの森に指定された屋久島自然休養林で、樹齢1000年を超える屋久杉をはじめ、屋久島の原生的な森を観賞することができます。縄文杉へのトレッキングは難度が高く、十分な事前準備が必要です。日本航空のグループ会社、日本エアコミューターが屋久島と大阪、福岡、鹿児島を結ぶフライトを運航しています。また鹿児島から屋久島までトッピー・ロケットという高速船が運行されています。

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例えば五島列島は最低でも3泊、福江島を中心に他の島々を巡るのがおすすめ。小豆島や直島は他の島ともあわせて「瀬戸内島めぐり」を楽しんでいいかもしれません。「新しい旅のカタチ」として注目されているのが「ワーケーション」。離島にのんびり暮らすように滞在して、仕事をしながらその島々の豊かな自然と美味しいグルメ、人々との触れ合いを楽しむ旅もいいかもしれません。日常を離れて、離島で心癒されるひと時を過ごしてみませんか?

 

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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